2017
01.24

哀しみの別離Les divorcés

Michel delpeche Les devorces


今回は、ミッシェル・デルペッシュMichel delpecheの「哀しみの別離Les divorcés」(1973年。作詞:ミッシェル・デルペッシュMichel Delpech&ジャン=ミッシェル・リヴァJean-Michel Rivat、作曲:ローラン・ヴァンサンRoland Vincent)です。原題は「離婚した人たち」という意味で、「哀しみの」と付けるのには抵抗がありますが、ま、不承不承使わせていただきましょう。作詞したデルペッシュとリヴァともに離婚したばかりで、自らの経験をもとにこの歌詞を書きました。歌詞は、冷静で平和的な離婚の有り様を描いていますが、デルペッシュ自身の場合はそうではなかったようです。元妻はその後自殺。二人の子どもは、彼の母親が育てました。その辛い経験をL'homme qui avait bâti sa maison sur le sable(砂の上に家を建てた男)と題した自伝に書いています。



Les divorcés    哀しみの別離
Michel delpeche  ミッシェル・デルペッシュ


On pourra dans les premiers temps
Donner la gosse à tes parents,
Le temps de faire le nécessaire.

  僕たちは最初の時期は
  子どもを君の両親に預けられる、
  必要なことをおこなう時期は。

Il faut quand même se retourner. 注1
Ça me fait drôle de divorcer,
Mais ça fait rien : je vais m'y faire. 注2

  だがなんとか立ち直らなきゃならない。
  離婚は僕を狂わせる、
  だがどうってことない、僕は慣れていくよ。

Si tu voyais mon avocat,
Ce qu'il veut me faire dire de toi :
Il ne te trouve pas d'excuses.

  もし君が僕の弁護士に会ったなら、
  彼が君について僕に言わせようとすることに、
  彼は君から弁明を見出せない。

Les jolies choses de ma vie,
Il fallait que je les oublie :
Il a fallu que je t'accuse.

  僕の人生のすてきなことがらを、
  僕は忘れるしかない。
  僕は君をとがめる羽目になったんだ。

Tu garderas l'appartement.
Je passerai de temps en temps,
Quand il n'y aura pas d'école.

  君はアパルトマンに残るんだ。
  僕はときおり立ち寄るよ、
  学校のないときに。

Ces jours-là, pour l'après-midi,
Je t'enlèverai Stéphanie.
J'ai toujours été son idole.

  そうした日は、午後のあいだ、
  僕はステファニーを君から取り上げる。
  僕はずっと彼女のアイドルだったんだ。

Si tu manquais de quoi qu'ce soit,
Tu peux toujours compter sur moi
En attendant que tu travailles. 注3

  もし君が何か不自由だったら、
  いつだって僕を当てにしていい
  君が働けるまでのあいだ。

Je sais que tu peux t'en sortir : 注4
Tu vas me faire le plaisir
De te jeter dans la bataille.

  君はうまく切り抜けられると思うよ、
  君を戦いに投げ入れるという
  喜びを君は僕にくれるんだ。

{Refrain=Chorus}
Si c'est fichu
Entre nous,
La vie continue
Malgré tout. 注5

  (コーラス)
  僕たちの関係が
  駄目になったとしても、
  それでもなお
  人生は続く。

Les devorces1


Tu sais maintenant c'est passé
Mais au début j'en ai bavé : 注6
Je rêvais presque de vengeance

  今では、もう過ぎたことだと君には分かっている
  だが最初、僕は苦しんだ
  僕は仕返しまでも考えた

Evidemment j'étais jaloux
Mon orgueil en a pris un coup 注7
Je refusais de te comprendre.

  あきらかに僕は嫉妬していた
  僕の傲慢さは打ちのめされた
  僕は君を理解することを拒んだ

À présent, ça va beaucoup mieux
Et finalement je suis heureux
Que tu te fasses une vie nouvelle.

  今では、もっとうまく行っている
  そして最終的には僕はしあわせだ
  君が新たな人生を送るわけだから。

Tu pourrais même me faire aussi
Un demi-frère à Stéphanie : 注8
Ce serait merveilleux pour elle.

  君はまた僕を
  ステファーヌの兄弟みたいなものにできるだろう、
  それは彼女にとってすてきなことだろう

{au refrain}

Les amis vont nous questionner
Certains vont se croire obligés
De nous monter l'un contre l'autre 注9

  友人たちは僕たちに尋ねようとする
  何人かは信じようとする
  一方にもう一方に対する怒りをかきたてねばと

Ce serait moche d'en arriver
Toi et moi à se détester
Et à se rejeter les fautes.

  君と僕が憎み合うようになるのは
  そして責任をなすりつけ合うのは
  良くないことだ。

Alors il faut qu'on ait raison
Car cette fois-ci c'est pour de bon : 注10
C'est parti pour la vie entière.

  だから僕たちは理性を保つべきだ
  なぜなら今回は正念場だ、
  全人生をかけて始まったんだよ。

Regarde-moi bien dans les yeux
Et jure moi que ce s'ra mieux
Qu'il n'y avait rien d'autre à faire

  僕をしっかり見るんだ
  そしてこのほうがいいんだと僕に誓うんだ
  ほかにしようがないんだと

{au refrain}

...Malgré tout

  …それでもなお

[注]
1 se retourner「反省する、(落ち着いて)状況に対応する」
2 s’y faire「慣れる」
3 en attendant que「…するまで」
4 s’ en sortir「切り抜ける」
5 malgré tout「それでもなお」
6 en baver「苦しむ」あるいは「仰天する」。前者を選んだ。
7 en prendre un coup「手ひどい損害を被る」
8 demi-frèreは「異父(異母)兄弟」をいうが、ここでは、父親でなく「兄弟」のような存在というニュアンス。
9 monter A contre B「Bに対するAの怒りを掻き立てる」
10 pour de bon「本当に、本気で」


Lhomme qui avait bâti sa maison sur le sable



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