2016
12.17

ククルクク・パロマCoucouroucoucou Paloma

Isabelle Boulay Coucouroucoucou Paloma


アイ・ジョージという歌手がいたのを覚えてらっしゃるでしょうか?1961年に「ククルクク・パロマ」を紅白で歌いました。女性関係、金銭関係のトラブルだらけの人だったようで、その後どうなったのか、まったく足跡はつかめないらしいです。その「ククルクク・パロマCoucouroucoucou Paloma」とは、メキシコのトマス・メンデスTomás Méndezが1954年に発表したウァパンゴという民族舞踊の名曲です。同年、アメリカのハリー・ベラフォンテHarry Berafonteが現地でこの曲をみつけ、自分のレパートリーにしました。香港映画「ブエノスアイレスHappy Together」やスペイン映画「トーク・トゥ・ハーTalk to Her 」でも効果的にこの曲が用いられたようです。

  夜ごと彼は泣いてばかりいた
  なにも食べずに彼女の名を呼び続け
  恋焦がれて死んでしまった
  人気のない家の開いた戸の前に
  毎朝、一羽の鳩が飛んできて哀しそうに鳴く
  あの鳩はきっと彼の魂だ
  鳩よ、お願いだ、そんなにククルククと鳴かないでくれ
  だれにも彼の愛がわかるはずがないのだから

実話をもとにしたものだそうですが、女に捨てられた男が嘆き悲しみ、さらにそのあげくに死んでしまうという内容です。Palomaは鳩、ククルククCoucouroucoucouはその鳴き声。日本のポッポッポより悲しい感じが出ますね。

ハリー・ベラフォンテ



フランス語の歌をご紹介しましょう。カナダの女性歌手イザベル・ブーレイIsabelle Boulayで、歌詞は原曲とはまったく違って、まだ見ぬ恋人を待つという内容です。ブーレイに関しては「娘よMa fille」の記事で解説していますので、参照ください。



Coucouroucoucou Paloma  ククルクク・パロマ
Isabelle Boulay         イザベル・ブーレイ


Le vent, chasse un nuage qui fait sa route vers l'infini.
La mer, parle aux rivages et je l'écoute et je m'ennuie.
Je suis, seule en comprendre, oui à comprendre,
La chanson de l'oiseau qui passe...

 風は、雲を追いやり 雲は無限へと向かう。
 海は、岸辺に語りかけ わたしはそれを聴きそして倦んでいる。
 わたしは、ただひとりそれが分かる、ええわたしだけが分かるのよ、
 空を行く鳥の歌が…

Coucouroucoucou Paloma4


J'attends, d'un coeur qui tremble celui qui viendra
Prendre sa maison...

 わたしは待っている、震える心で
 帰る家を得にやって来る人を…

Coucouroucoucou Paloma
Coucouroucoucou Paloma
Coucouroucoucou Paloma
Coucouroucoucou Paloma

 ククルクク パロマ
 ククルクク パロマ
 ククルクク パロマ
 ククルクク パロマ

Libre, mon cœur est libre celui qui m'aime me le prendra.
Vivre, je voudrai vivre oui mais qui m'aime, je ne le sais pas.
Je suis seule au rivage et je chante à l'oiseau qui danse

 自由よ、わたしの心は自由よ わたしを愛する人はその心を捕まえるわ。
 生きる、ええわたしは生きたい でも誰がわたしを愛してくれるのか知らない。
 わたしはひとり岸辺にたたずみ ダンスを踊る鳥に歌いかける

Coucouroucoucou Paloma1


De nuages en nuages j'ai pour lui la Voix 
De l'esperance...

 雲から雲へとわたしはその人のために
 希望の歌声を響かせる…

Coucouroucoucou Paloma
Coucouroucoucou Paloma

 ククルクク パロマ
 ククルクク パロマ

Ce soir je ne suis plus triste, je sais que l'amour existe.

 今夜 わたしはもう悲しくない、わたしは愛が存在することを知っている。

Coucouroucoucou, Coucouroucoucou, Coucouroucoucou
Paloma ...

 ククルクク、ククルクク、ククルクク
 パロマ…

[注] la Voixと大文字になっているのは、鳩のCoucouroucoucouという鳴き声を特定するため。pour luiは「鳥の代わりに」かとも考えたが、「(まだ見ぬ)彼のために」とした。


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