2016
12.02

ジョゼフJoseph

Georges Moustaki Joseph


ジョルジュ・ムスタキGeorges Moustakiの曲を続けます。「ジョゼフJoseph」という、聖母マリアの夫ジョゼフをテーマにした曲で、一人の人間としてのジョゼフを思いやる率直な言葉で綴られた歌詞です。1969年のアルバムLe météqueに収録されています。



ブラジルでは、ナラ・レオンNara Leão、リタ・リーRita Leeなどが「ホセJosé」というタイトルでカヴァーしています。

リタ・リー



Joseph         ジョゼフ
Georges Moustaki  ジョルジュ・ムスタキ


Voilà c´que c´est, mon vieux Joseph 注1
Que d´avoir pris
La plus jolie
Parmi les filles de Galilée
Celle qu´on appelait Marie

  親愛なるジョゼフ、
  ガリレーの娘たちのなかで
  一番きれいなのを選んだからこんなことになったんだ
  マリーという娘をね

Tu aurais pu, mon vieux Joseph
Prendre Sarah
Ou Deborah
Et rien ne serait arrivé
Mais tu as preféré Marie

  親愛なるジョゼフ、君にはできたろうに
  サラを
  あるいはデボラを選ぶことが
  そうすりゃなにも起こらなかっただろう
  だがきみはマリーが好きだった

Joseph1.jpg


Tu aurais pu, mon vieux Joseph
Rester chez toi
Tailler ton bois
Plutôt que d´aller t´exiler
Et te cacher avec Marie2

  親愛なるジョゼフ、君にはできたろうに
  自分の家にとどまって
  木材を切ることが
  国を逃れて
  マリーとともに身を隠すかわりに

Tu aurais pu, mon vieux Joseph
Faire des petits
Avec Marie
Et leur apprendre ton métier
Comme ton père te l´avait appris

  親愛なるジョゼフ、君はできたはずさ
  マリーといっしょに
  子どもを作って
  そしてその子らにきみの仕事を教えてやることが
  きみの父親がきみに教えたようにね

Joseph2.jpg


Pourquoi a-t-il fallu, Joseph
Que ton enfant
Cet innocent
Ait eu ces étranges idées
Qui ont tant fait pleurer Marie

  親愛なるジョゼフ、なぜ
  君の子ども
  この無邪気な子が
  マリーをたいへんに嘆かせた
  こうした妙なことを
  思いつかなきゃならなかったのか

Parfois je pense à toi, Joseph
Mon pauvre ami 注2
Lorsque l´on rit
De toi qui n´avais demandé
Qu´à vivre heureux avec Marie

  僕はしばしば君のことを考える、ジョゼフ
  かわいそうな友よ
  マリーとしあわせに生きることしか
  望まなかった君を
  ひとは笑うけれど

Joseph3.jpg


[注] Josephは「ヨセフ」、Galilée は「ガリラヤ」、Marieは「マリア」という読みが一般的だが、フランス語の読みに近い形で表記した。
1 Voilà c´que c´est que de+inf.「…するとこういうことになる、…するからだ」。mon vieux…「やあ君、お前」親しい友人に対する呼びかけ。
2 Mon pauvre amiも同様に、愛情あるいは軽蔑を込めた呼びかけ。「ねえ君、かわいそうにね」。



コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top