2014
10.30

唇によだれL'eau à la bouche

Serge Gainsbourg Leau à la bouche2


セルジュ・ゲンズブールSerge Gainsbourgの「唇によだれL'eau à la bouche」は、ジャック・ドニオル・ヴァルクローズJacques Doniol-Valcrozeが1959年に制作した同名の映画の主題曲。シャトーを舞台に三組の男女の恋愛が展開するスト-リーのモノクロ映画で、当時の蓄音機やパリ・モードなどが見られてとてもお洒落な作品です。音楽は同年の「墓にツバをかけろJ'irai cracher sur vos tom」のテーマ曲「褐色のブルースBlues de Memphis」で一躍有名になったアラン・ゴラゲールAlain Goraguerとセルジュ・ゲンズブールのコンビが担当しました。

「唇によだれ」はチャチャチャCha-Cha-Chaのリズムがおしゃれな曲で、女を口説く男の言葉がそのまま歌になっています。1960年にリリースされ、1968年に出たアルバム「ボニーとクライドBonnie and Clyde」にも収録されています。





ヴァネッサ・パラディVanessa Paradis。そう、女性が歌ってもいいんですよね。



ほかに、バンブーBambouとの間にできた息子Lulu Gainsbourgも歌っています。

L'eau à la bouche         唇によだれ
Serge Gainsbourg         セルジュ・ゲンズブール


Ecoute ma voix écoute ma prière
Ecoute mon cœur qui bat laisse-toi faire 注1
Je t’en pris ne sois pas farouche 注2
Quand me viens l’eau à la bouche 注3

  僕の声を聴いて 僕の祈りを聴いて
  脈打つ僕の心臓の音を聴いて 言うことを聞いてよ
  お願いだ 抵抗しないで
  僕が唇によだれ垂らして欲しがっていたら


Je te veux confiante je te sens captive
Je te veux docile je te sens craintive
Je t’en prie ne sois pas farouche
Quand me viens l’eau à la bouche

  信頼してよ 君はつかまっちゃったみたいだよ
  素直にしてよ 君はびくびくしているようだね
  お願いだ 抵抗しないで
  僕が唇によだれ垂らして欲しがっていたら

Laisse toi au gré du courant 注4
Porter dans le lit du torrent 注5
Et dans le mien 注6
Si tu veux bien
Quittons la rive
Partons à la dérive 注7
Je te prendrais doucement et sans contrainte
De quoi as-tu peur allons n’aie nulle crainte

  流れに身を任せて
  急流に乗って
  僕のベッドまでおいでよ
  よかったら
  岸を離れ
  漂流しようよ
  僕は君を優しくつかまえ 無理強いはしないよ
  君が怖れることはね さぁ怖がったりしないで

Je t’en prie ne sois pas farouche
Quand me viens l’eau à la bouche

  お願いだ 抵抗しないで
  僕が唇によだれ垂らして欲しがっていたら

Cette nuit près de moi tu viendras t’étendre
Oui je serai calme je saurai t’attendre
Et pour que tu ne t’effarouches
Vois je ne prend que ta bouche

  今宵僕のそばに君は横たわるだろう
  そう僕はおとなしく君を待てるだろう
  そして君がおびえて逃げたりしないように
  ねぇ僕は君の唇しか奪わないよ

Gainsbourg birkin8


[注]
1 se laisser faire「人に言いなりになる」「(気をそそる)勧めに従う、(引かれる自分の心に)素直に従う」
2 farouche「(動物などが)人になつかない、飼いならしにくい」。そうなるなということは、se laisser faireと同じ意味になる。
3 avoir l’eau à la bouche「よだれが出そうだ、欲しくてたまらない」。ここではもちろん食欲ではなく、女性に対する欲望。venirは「…の状態に達する」の意味。
4 au gré de「…のままに」
5 litは「(潮や風の)流れ」の意味。dans le lit de「…の流れに乗って」。
6 le mien=mon lit「僕のベッド」。前行のlitの意味を変えて引き継いでいる。
7 (être ou aller)à la dérive「漂流する」「成り行き任せになる」



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