2016
10.12

メランコリーMélancolie

Yves Dutei Entre elles et moi


以前、ジャクリーヌ・フランソワJacqueline Françoisの「メランコリーMélancolie」をご紹介しましたが、イヴ・デュテイユYves Duteilも同名のまったく違う曲を歌っていて、1979年の同名のアルバムに収録されています。そのアルバムではソロで歌っていますが、女性歌手とのデュオの曲を集めた1994年のアルバム「ぼくと彼女たちの間にはEntre elles et moi」では、ヴェロニク・サンソンVéronique Sansonと歌っています。このアルバムの曲では、ジャンヌ・モローJeanne Moreauとのデュオの「思春期L'adolescente」を先に取り上げています。
ヴェロニク・サンソンを選んだのは、彼女が「誰もいらないBesoin de personne」を歌っているからかなとふと思いました。単に、歌詞のすべての節の最後にpersonneが出てくるから。



Mélancolie   メランコリー
Yves Duteil   イヴ・デュテイユ


Il y a des jours où, quand le jour se lève,
On voudrait rentrer tout au fond d´un rêve
Et puis, soudain, lorsque le clocher sonne,
Il y a des jours où l´on n´est plus personne.

  夜が明けるときに、
  夢の奥深くに戻りたくなる日々がある
  そして、突如、鐘が鳴るとき、
  自分がもう何者でもなくなる日々がある。


Mélancolie Yves1


Alors, on ferme les yeux un instant.
Quand on les rouvre, tout est comme avant.
Les gens vous voient mais leur regard s´étonne.
Il y a des jours où l´on n´est plus personne.

  そのとき、ひとは一瞬目を閉じる。
  再び目を開けるとき、すべては以前のままだ。
  人々はあなたを見るが彼らは驚いた目付きをする。
  自分がもう何者でもなくなる日々がある。


Comme au milieu d´un cinéma désert, 注1
On rembobine et tout passe à l´envers
Et quand on pense aux gens qu´on abandonne,
Il y a des jours où l´on n´est plus personne.

  誰もいない映画のなかにいるように、
  巻き戻って、すべては逆に進む
  そして自分が捨て去った人々のことを思うとき、
  自分がもう何者でもなくなる日々がある。

La la la la la la la la la la
La la la la la la la la la la
La la la la la la la la la
Il y a des jours où l´on n´est plus personne

  ララララララララララ
  ララララララララララ
  ラララララララララ
  自分がもう何者でもなくなる日々がある。

Mélancolie Yves2


Ouvrir son cœur à tous les vents qui passent,
Et, qu´un matin, tous les chagrins s´effacent

Pour oublier, dans le bonheur qu´on donne,
Qu´il y a des jours où l´on n´est plus personne,

  吹き過ぎるすべての風に心を開く、
  そうすれば、ある朝、すべての悲しみが消える

  自分が与えた幸せのうちに、忘れるために
  自分がもう何者でもなくなる日々があることを、

Qu´il y a des jours où, quand le jour se lève,  注2
On voudrait rentrer tout au fond du rêve
Et s´endormir lorsque le clocher sonne.
Il y a des jours où l´on n´a plus personne.
 注3

  夜が明けるときに、夢の中に戻りたくなり
  そして、鐘が鳴るときに
  眠り込みたくなるような日々があることを。
  一人っきりの日々がある。

La la la la la la la la la la
La la la la la la la la la la
La la la la la la la la la
La la la la la la la la la
La la la la la la la la la la
La la la la la la la la la la
La la la la la la la la la
La la la la la la la la la
Il y a des jours où l´on n´a plus personne

  ララララララララララ
  ララララララララララ
  ラララララララララ
  ラララララララララ
  ララララララララララ
  ララララララララララ
  ラララララララララ
  ラララララララララ
  一人っきりになる日々がある。

[注] 
1 cinémaは、「映画館」あるいは「映画」両方の意味があり、ここでは人気のない映画館でひとりで映画を見ているとしたほうが自然だろう。だが、自分が映画の中にいるという解釈を敢えて選んだ。巻き戻って逆に進むということがよりリアルになると思われるので。だが、どちらでも現実が映画のように思われるということでは同じだ。
2 頭のqueは前節のque同様、oublierの目的となる名詞節を導くと考えられる。
3 l´on n´est plus personne「自分はもはや何者でもない」がl´on n´a plus personne「自分にはもう誰もいない」に変わる。「一人っきりになる」と意訳した。そういえば、デュテイユは「アヴォワールとエートルAvoir et Être」という曲を作っている。



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