2016
06.15

パリのロマンスLa romance de Paris

Charles Trenet La romance de Paris


今夜パリに向けて出発しますので、パリに関する曲を続けましょう。明日の分からは予約投稿しておきます。

シャルル・トレネCharles Trenetの「パリのロマンスLa romance de Paris」は、パリに住む人々のごく平凡な一生を描いた曲です。romanceはいわゆる「ロマンス」ではなく「恋愛詩」や「恋唄」のこと。第2次世界大戦中の1941年にジャン・ボワイエJean Boyerが作ったミュージカル映画「パリのロマンスRomance de Paris」(こちらは冠詞なし)のなかで、ほかの3曲とともにトレネが歌いました。宝塚のミュージカルのタイトルにもなりましたね。

映画「パリのロマンス」の1コマ。アコーデオンの伴奏で若いトレネが弾むように歌い、まわりに人々が自然に集まって来ていっしょに歌い始める、とてもいい雰囲気の動画。大戦中だということを思うと、ますます感慨深いです。



パトリック・ブリュエルPatrick Bruelは、ストリート・オルガンorgue de barbarieを回し、途中、観客に長く語りかけ、観客もいっしょに歌う楽しいステージ。かなり長い動画です。



La romance de Paris  パリのロマンス
Charles Trenet      シャルル・トレネ


Ils s'aimaient depuis deux jours à peine 注1
Y a parfois du bonheur dans la peine 注2
Mais depuis qu'ils étaient amoureux
Leur destin n'était plus malheureux,
Ils vivaient avec un rêve étrange,
Et ce rêve était bleu comme les anges
Leur amour était un vrai printemps, oui !
Aussi pur que leurs tendres vingt ans.

  彼らは愛し合って2日経つかどうかってところだ
  苦しいなかにもちょくちょく幸福があるものさ
  彼らが愛し合うようになってから
  彼らの運命はもう不幸ではなくなった、
  彼らは不思議な夢を抱いて生きていた、
  そしてその夢は天使のように青い色をしていた
  彼らの恋は春そのものだったよ、そうさ!
  彼らの二十歳の若さと同様に純粋だった。

{Refrain:}
C'est la romance de Paris,
Au coin des rues elle fleurit,
Ça met au cœur des amoureux
Un peu de rêve et de ciel bleu,
Ce doux refrain de nos faubourgs
Parle si gentiment d'amour
Que tout le monde en est épris :
C'est la romance de Paris!

  それはパリのロマンス、
  街の片隅でそれは花咲いた、
  それは恋人たちの心に
  すこしばかりの夢と青い空とを与えた、
  僕たちの界隈に流れる優しい歌は
  やさしくそっと愛を語りかける
  みんなが夢中になるような愛を:
  それはパリのロマンスさ!

La romance de Paris4


La banlieue était leur vrai domaine
Ils partaient à la fin de la semaine
Dans les bois pour cueillir le muguet
Ou sur un bateau pour naviguer.
Ils buvaient aussi dans les guinguettes
Du vin blanc qui fait tourner la tête,
Et quand ils se donnaient un baiser, oui!
Tous les couples en dansant se disaient :

  郊外は彼らのほんとの居場所さ
  彼らは週末に
  森にスズランを摘みに
  あるいは舟に乗りに出かける。
  彼らはまた酒場で飲んだものだ
  頭をくらくらさせる白ワインを、
  そして彼らがキスをし合うときは、そうさ!
  すべてのカップルは踊りながら言い合うんだよ:

{Refrain:}
C'est ici que s'arrête mon histoire,
Aurez-vous de la peine à me croire? 注3
Si j'vous dis qu'ils s'aimèrent chaque jour,
Qu'ils vieillirent avec leur tendre amour;
Qu'ils fondèrent une famille admirable,
Et qu'ils eurent des enfants adorables,
Qu'ils moururent gentiment, inconnus, oui!
En partant comme ils étaient venus.

  僕の話はこれでお仕舞いさ、
  僕を信じてくれるかい?
  もしも僕があなたがたにこう言ったなら、
  彼らが毎日愛し合って、
  優しい愛とともに歳をとり
  素晴らしい家庭を築き、
  そして可愛い子供たちを持ち
  静かに無名のままで亡くなるって、そうさ!
  やって来たのと同様に去って行くって。

La romance de Paris3


{au Refrain}

[注]
1 à peine「ほとんど…ない」
2 Il y aのIl が省略されている。前行の成句のなかのpeineの本来の意味「苦しみ」で用いている。
3 avoir de la peine à「…するのに苦労する」→「…する労をとる」。ここでは相手に意思を問うかたちで丁寧に頼んでいるので、訳語では表現しなかった。



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