
「パリのフラメンコLe flamenco de paris」は、「スペインの船Le bateau espagnol」とともに、アナーキストを自認するレオ・フェレLéo Ferréが、スペイン内戦後にフランコ政権から逃れてフランスに亡命してきた共和派の人々への共感を込めて1947年に作ったといわれます。
歌詞は非常に簡潔で、「耐えろPacienca!」というスペイン語の絶叫で終わります。
ほかにイヴ・モンタンYves Montandが1952年から歌っています。私は10枚組のシャンソン大全集で聴きましたが、フェレの曲をほかの歌手が歌っているLes interprètes de Léo Férréというアルバム(冒頭の画像)にも入っています。フェレの歌は激しいですが、モンタンの方がフラメンコ調の美しいメロディーが活かされているので、個人的にはこちらが好きです。
レオ・フェレ
イヴ・モンタン
Le flamenco de paris パリのフラメンコ
Yves Montand イヴ・モンタン
Tu ne m´as pas dit que les guitares de l´exil
Sonnaient parfois comme un clairon
Toi, mon ami l´Espagnol de la rue de Madrid
Rencontré l´autre hiver une fleur sur les lèvres
君は僕に言わなかったね 亡命したギターが
ときにはラッパのように響くなんて
君、マドリッドの通りのスペイン人の友達
ある冬に唇に花をくわえた姿で出会った君

Je ne t´ai pas dit que les guitares de Paris
Pouvaient apprendre ta chanson
Toi, mon ami l´Espagnol de la rue de Madrid
Rencontré l´autre hiver une fleur sur les lèvres
僕は君に言わなかったね パリのギターが
君の歌を学ぶことができるなんて
君、マドリッドの通りのスペイン人の友達
ある冬に唇に花をくわえた姿で出会った君

Et puis tu es parti dans les rues de Paris
Et tu ne m´as rien dit...
そして君はパリの街なかに去って行った
そして君は僕になにも言わなかった…
Pacienca!
耐えろ!
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