2014
08.18

パリのめぐり逢いVivre pour vivre

Nicole croisille chante Francis Lai2


旧ブログですでに取り上げたけれど、記事を大幅に書き改めたい曲が多々ありますが、今回はその第1弾。ニコル・クロワジルNicole croisilleの「パリのめぐり逢いVivre pour vivre」です。これはクロード・ルルーシュClaude Lelouch監督のフランス・イタリア合作映画「パリのめぐり逢いVivre pour vivre」(1967年)の主題曲。その前年、1966年のルルーシュの映画「男と女Un homme et une femme」と同様、フランシス・レイFrancis Laiが作曲しました。映画ではニコル・クロワジルNicole Croisilleはスキャットで歌っているだけですが、1984年に出したアルバム「ニコル・クロワジル フランシス・レイを歌うNicole croisille chante Francis Lai」で、フランス語の歌詞で歌っているのです。原題は映画と同じなので、曲の邦題も映画のタイトル「パリのめぐり逢い」としました。



この映画は、なぜか日本では上映されませんでした。イヴ・モンタンYves Montand、アニー・ジラルドAnnie Girardot、キャンディス・バーゲンCandice Bergenが主演し、男女の三角関係を描いています。映画のあらすじは→こちらを。
なお、アニー・ジラルドAnnie Girardotは、「愛のために死すMourir d'aimer」でも主演しています。→シャルル・アズナヴールCharles Aznavourが歌った主題曲

Vivre pour vivre            パリのめぐり逢い
Nicole Croisille             ニコル・クロワジル


L´habitude qui nous lie,
C'est le corps du délit 注1
Qui accuse ma vie
Le combat que nous menons
Dissimule son nom
Au nom de la raison
On se déchire, on se débat
Si l'on voit en cela
Qu'on ne renonce pas,
C'est vivre pour vivre

  私たちを結びつけるのは習慣
  私の生に責めを負わせるのは
  罪証の体
  私たちの戦いは
  その名を明かさない
  理性の名のもとに
  私たちは傷つけ合い、言い争う
  私たちがあきらめないものを
  その内に認めるとすれば、
  それはどうせ生きるのならということ

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Pour vivre on répond présent 注2
Quand on sent le présent
Qui nous semble impatient
A chacun sa vérité 注3
Le présent, le passé
Vont bien s'y retrouver 注4
Mais si l'on garde le désir
Au moment de choisir
De plaquer l'avenir,
C'est vivre pour vivre

  生きるために私たちは呼びかけにはいと答える
  現在というものに私たちが気づくとき
  それがせっかちなものに思える
  人それぞれに、現実があり
  現在、過去は
  そこでうまく折り合いがつく
  だが選択の際に
  もしも未来を捨てたいという
  望みを保つとしたら
  それはどうせ生きるのならということ

J'ai le cœur qui se prolonge
Il absorbe tes mensonges
Quand je plonge
Au fil de tes amours
Mais la vie reprend son cours
Dans le courant de mes jours
Mon cœur s'y lave toujours
Quand je l'appelle au secours, au secours

  私の気持ちは続いていて
  あなたの愛の流れに
  私が身を任せるときには
  あなたの嘘を受け入れる
  でも人生はまた続く
  日々が流れゆくなかで
  私の心はつねに洗われる
  そのとき私は助けて、助けてと叫ぶ

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Quand de New York à Paris
On peut changer sa vie
En sept heures et demie
Quand de Paris-Amsterdam
On ne fait plus qu'un drame
De la vie d'une femme
Et quand, par orgueil ou passion,
Un voyage en avion
Remet tout en question,
C'est vivre pour vivre

  ニューヨークからパリへならば
  ひとは自分の人生を変えることができる
  7時間半のうちに
  パリ、アムステルダム間なら
  ひとは一人の女の人生の
  ひとつのドラマしか成し得ない
  そして、自尊心あるいは情念によって、
  空の旅は
  再びすべてを問題化する、
  それはどうせ生きるのならということ

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Oh, c'est vivre pour vivre
C'est vivre pour vivre
Vivre pour vivre
Vivre pour vivre

  おお、それはどうせ生きるのならということ
  それはどうせ生きるのならということ
  どうせ生きるのなら
  どうせ生きるのなら

[注] 原題Vivre pour vivreの、pourの前後に同じ語を用いる表現は、「同じ…なら、どうせ…するんだったら」であり、「生きるために生きる」ということではない。
1 corps du délitは法律用語で「罪体」すなわち、殺人罪における死体、放火罪における焼失した家屋などを言うが、そこまで固く捉えずにおこう。
2 répondre présent (à l’appel)「点呼に答える、出席の返事をする」
3 同様の用法として、À chacun son goût「人それぞれに好みあり、蓼食う虫も好き好き」がある。
4 s'y retrouver「立替え金を返してもらう、元を取る」



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