2016
04.04

はるかなる友Ami lointain

Yves Montand Quand tu dors près de moi


前回に引き続きイヴ・モンタンYves Montandで、「はるかなる友Ami lointain」を。「うるわしの五月Joli mai」と同様、ロシア人のボリス・アンドレエヴィッチ・モクロウソフБорис Андреевич Мокроусовが作曲した美しいメロディーの曲です。作詞はフランシス・ルマルクFrancis Lemarque。 「ブラームスはお好きQuand tu dors près de moi」(1961年に封切りされた映画「さよならをもう一度Aimez-vous Brahms ?」の主題曲)と同じアルバムに収録されています。



Ami lointain    はるかなる友
Yves Montand  イヴ・モンタン


Le cœur d´une ville inconnue
Se livre au hasard des rues 注1
J´étais l´étranger venu là pour un soir
Et soudain j´ai croisé un regard
Ce n´était rien rien qu´un passant
Il m´a sourit sur mon chemin comme un ami
Je ne sais pas pourquoi je garde encore l´image
De ce visage plein de chaleur

  見知らぬ町の中心に
  いくつもの通りが通じている
  僕は一晩そこにやってきたよそ者だ
  そしてふと、僕はある視線に出会った
  それはただの通りすがりの人にすぎなかった
  彼は僕の道行きの途上に一人の友として僕に微笑みかけた
  なぜだか分からないが僕はまだ抱いている
  暖かさのこもったその面影を

Ami lointain1


Perdu dans la foule tranquille
Je suis resté immobile
Il s´est retourné un instant
Et de loin j´ai pu voir s´agiter une main
Ce n´était rien rien qu´un adieu
Ou un bonjour donné de loin
Là sur mon chemin
Mais tous les mots n´auraient pu m´en dire davantage
Que ce visage plein de chaleur

  静かな人ごみのなかにまぎれて
  僕はじっと佇んでいた
  彼は一瞬振り返った
  そして遠くで彼が手を振るのが見えた
  それはただのさよならにすぎなかった
  あるいは遠くから投げかけられた挨拶にすぎなかった
  僕の道行きの途上に
  だがどんな言葉だって僕に伝えられないだろう
  その暖かさのこもったその面影以上のことを

Ami lointain2


Ami lointain
Je ne sais rien
Ni de ta ville ni de ton nom
Mais j´ai gardé
Ton souvenir qui chante 注2
Encore dans ma mémoire
Et la chaleur de ton regard

  はるかなる友よ
  僕は知らない
  君の町も君の名も
  だが僕は抱いている
  僕の心のなかで今なお
  輝いている君の想い出を
  そして君の視線の暖かさを

[注]
1 se livrer à…「…に心を許す、身を委ねる」。au hasard de…「…に任せて、…のままに」。cœurは(町の)「中心」という意味だが、se livrerの主語として「心」という意味もかけている。
2 chanterは文章用語で「明るい詩的な印象をもたらす」といった意味。




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