2016
04.03

僕は歩いて来たJe suis venu à pied

Yves montand Je suis venu à pied


イヴ・モンタンYves Montandの「自転車乗りLa Bicyclette」を以前取り上げましたが、歩くことを歌った歌もあります。この「僕は歩いて来たJe suis venu à pied」です。

1948年、シンガー・ソングライターの走りともいえるフランシス・ルマルクFrancis Lemarque が作り、アルバムThe early recordings (このCD版は販売中)に収録されています。また、ルマルク自身もこの曲を歌っています。

オランピアのステージ。モンタンのパフォーマンスの素晴らしさはもう、「最高!」としか言いようがありません。



モンタンがパトリシア・カースPatricia Kaasとデュオで歌っている動画もありますので、興味のある方はご覧ください。→こちら


Je suis venu à pied  僕は歩いて来た
Yves Montand     イヴ・モンタン


Venus des quatre coins d'Paris 注1
Vous voilà ce soir réunis
Mesdam' Messieurs , bonsoir à vous
C'est gentil d' être venu chez nous
Chacun du mieux qu'il a pu 注2
A pris un fiacre ou l' autobus.
Certains sont venus en auto
Beaucoup d' autr's ont pris le métro

  パリのあちらこちらからやって来て
  あなたがたは今夜集まられた
  紳士淑女の皆さん、こんばんは
  私たちの家にようこそおいで下さった
  皆さんは最善の方法をと
  辻馬車かバスにお乗りになった。
  ある方々は車でいらした
  ほかの多くの方々は地下鉄に乗って来られた


Moi , je suis venu à pied
Doucement sans me presser
J' ai marché à pied , à pied
J' étais sûr de vous trouver
Je n' me suis donc pas pressé
En marchant à pied , à pied
Dans la rue il faisait bon
Je m' fredonnais un' chanson
Avec le d'ssous d'mes talons
J'aurais pu sans m' fatiguer
Traverser Paris entier
En marchant à pied , à pied.

  僕はね、足でやって来ました
  ゆっくりと急がずに
  僕は足で歩いてきました、足で
  僕は皆さんにきっと会えると思っていました
  僕はだから急がなかった
  足で歩きながら、足で
  通りでは、そりゃあ気持ちがよかった
  歌を口ずさんでいましたよ
  踵の下敷きがあったなら
  疲れずに
  パリ全域を横断することもできたでしょう
  足で歩きながら、足で。

Je suis venu à pied1


Je m' déambulais au hasard
Je vais partout , je vais nulle part
Mais simplement pour voir des rues
Les belles boutiques sur les av'nues
Et les filles au sourire gracieux
Avec des promesses plein les yeux 注3
Les crieurs de journaux du soir
Les enfants qui jouent dans les squares.

  僕は気の向くままにぶらつきました
  あらゆるところに行き、どこへ行くわけでもなく
  ただ通りを眺めるために
  並木道のきれいなブティックや
  目にいっぱい希望をたたえて
  愛らしく微笑んでいる娘たちや
  夕刊紙の呼び売りたちや
  公園で遊ぶ子どもたちをね

Ah ! c' que la vie peut êtr' belle ! 注4
Y' a des fill's en ribambell' 注5
Tout autour de mes semelles
J' me sens si léger , léger
J' voudrais tout's les embrasser
Et aimais que les caresser 注6
J'espère un jour rencontrer
L' vrai bonheur à la portée 注7
Du bout de l'un d' mes souliers
Je suis sûr de le trouver
Quitte à faire le monde entier 注8
En marchant à pied, à pied
En marchant à pied, à pied.

  ああ!人生はなんと美しいんだろう!
  僕の靴の周りには
  女の子たちがぞろぞろいて
  僕はとてもとても爽快な気分
  その子たちみんなにキスしたい
  そして抱きたいとだけ思う
  僕はいつか 靴の片方の先っぽが届くところに
  ほんとうの幸せに
  巡り会いたいと願っています
  僕はきっとそれを見つけるでしょう
  世界を回ることになるかもしれないけれど
  足で歩きながら、足で
  足で歩きながら、足で。

Je suis venu à pied2


[注] モンタンは1節目を歌っていないので、文字の色を変えて表記した。
1 quatre coins「四方八方、いたる所」
2 du mieux qu'il peut「最善を尽くして、できる限りの努力をして」
3 この行は、モンタンの歌を聴いて、歌詞を訂正した。
4 ce queおよびpouvoirは「なんて…なんだろう」という感嘆の表現で用いられる。
5 ribambellは「連続模様の切紙細工」の意味。en ribambell「次々と、ぞくぞくと」
6 この行も、モンタンの歌を聴いて、歌詞を訂正したが確かではない。更に確認したい。
7 à la portée「手の届くところに、すぐ手に入る」
8 quitte à + inf.「…する恐れがあるかもしれないが、…するのは覚悟して」




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