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2016
03.08

ミモザの島L'île aux mimosas

Barbara - Depardieu - Lily passion


今日、3月8日は国際女性デー。イタリアでは「ミモザの日」と呼ばれ、男性が妻や恋人などにミモザの花を贈る習慣があるそうです。
バルバラBarbaraの「ミモザの島L'île aux mimosas」という美しい曲は、1986年のアルバム:Lily Passionに収録されています。このアルバムは、1985年にゼニス・ド・パリZénith de Parisで上演されたバルバラ自作の音楽劇を収録したもので、その劇は、ジェラール・ドパルデューGérard Depardieuが演ずる殺し屋ダヴィッドとバルバラが演ずる歌手リリーとの恋を描いたものです。作曲:バルバラとローラン・ロマネリRoland Romanelli、作詞:バルバラとカナダのリュック・プラモンドンLuc Plamondon。没後10周年に当たる2007年にCDが発売されました。

リリーは、ダヴィッドの犯罪を止めさせるため、自分の劇場を捨て、彼の島へと共に旅立つことにします。これが「ミモザの島L'île aux mimosas」。ライブアルバム:Châtelet 87にもこの曲は収録されています。

この曲を取り上げるために、ミモザのことを調べてみました。
ミモザとは、葉が銀灰色で黄色い花を咲かせるギンヨウアカシアAcacia baileyanaのことを言います。これはマメ科ネムノキ亜科のアカシア属ですが、実はミモザmimosaという名称は、同じネムノキ亜科のオジギソウ属の学名。私はオジギソウのピンクの繊細な花が大好きですが、オジギソウとミモザが親戚だということを初めて知りました。
また、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」に歌われているのは通称ニセアカシア、同じマメ科のハリエンジュ属のロビニアRobiniaで、白い花を咲かせ大木になります。



バルバラの歌はマチュー・ロザスMathieu Rosazにより生き返ったと言っていいでしょう。



L'île aux mimosas  ミモザの島
Barbara        バルバラ


Toi que j´ai souvent cherché,
A travers d´autres regards,
Et si l´on s´était trouvés,
Et qu´il ne soit pas trop tard,
Pour le temps qui me reste à vivre,
J´amarrerais mon piano ivre,
Pour pouvoir vivre avec toi,
Sur ton île aux mimosas,
Et comme deux chevaux,
Courant dans la prairie,
Et comme deux oiseaux,
Volant vers l´infini,
Et comme deux ruisseaux,
Cherchant le même lit,
Nous irions dans le temps,
Droits comme des roseaux,
Quand sous le poids des ans,
Nous courberions le dos,
Ce serait pour mieux boire,
Ensemble à la même eau,

  私はしょっちゅう探したわ、あなたを、
  ほかの人たちの視線の向こうに、
  そして私たちがお互いを見つけたとき、
  そしてもしそれが遅すぎなかったなら、
  生きるべく私に残された時間のあいだ、
  私は自分の酔いどれピアノの舫いを解くわ、
  あなたとともに生きることができるように、
  あなたのミモザの島で、
  そして二頭の馬のように、
  野を駆けながら、
  そしてニ羽の鳥のように、
  無限の彼方に向かって翔びながら、
  そして二つの小川のように、
  同じしとねを求めながら、
  時を生きて行きましょう、
  葦のようにまっ直ぐに、
  歳月の重みで
  背が丸くなろうとも、
  それはたやすくなるためよ、
  ともに同じ水を飲むことが、

Lîle aux mimosas1


Et si tu m´avais cherchée,
De soir en soir, de bar en bar,
Imagine que tu m´aies trouvée,
Et qu´il ne soit pas trop tard,
Pour le temps qu´il me reste à vivre,
Que tu stopperais ta vie ivre,
Pour pouvoir vivre avec moi,
Sur ton île aux mimosas,
Nous aurions la fierté,
Des tours de cathédrales,
Et nous serions plus près,
Du ciel et des étoiles,
Nous saurions le secret,
Des aurores boréales,
Il y a si peu de temps,
Entre vivre et mourir,
Qu´il faudrait bien pourtant,
S´arrêter de courir,

  そしてもしあなたが夜毎に、バーからバーへと
  私を探していたなら、
  私を見つけたと、
  遅すぎたわけではないんだと想像してよ、
  生きるべく私に残された時間のあいだ、
  あなたの酔いどれ人生を止めてくださるかしら、
  私とともに生きることができるように、
  あなたのミモザの島で、
  私たちは誇りを持つでしょう、
  カテドラルの鐘楼の、
  そして私たちはもっと近くなるわ、
  空にそして星に、
  私たちは神秘を知るわ、
  北極のオーロラの、
  ほんの少しの時間しかない、
  生と死のあいだには、
  けれどやめなきゃいけない、
  走り回るのは、

Lîle aux mimosas2


Toi que j´ai souvent cherché,
A travers d´autres regards,
Et si l´on s´était trouvés,
Et qu´il ne soit pas trop tard...

  私はしょっちゅう探したわ、あなたを、
  ほかの人たちの視線の向こうに、
  そして私たちがお互いを見つけたとき、
  そしてもしそれが遅すぎなかったなら…

Pour le temps qui me reste à vivre,
amarrons notre bateau ivre,
Pour pouvoir vivre toi et moi,
Sur ton île aux mimosas,
Oh, toi que j’ai cherché、
Pour le temps le temps qui me reste,
Je voudrais vivre avec toi,
Sur ton île aux mimosas

  私に生きるべく残されている時間のために、
  私たちの酔いどれ船の舫いを解きましょう、
  あなたと私が生きることができるよう、
  ミモザの島で、
  おお、私が探していたあなた、
  私に残された時間を時間を、
  あなたとともに生きたいわ、
  あなたのミモザの島で


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