2016
02.12

子供たちのすべての権利Tous les droits des enfants

CHANTE LAIR DES MOTS


フランスは現在、世界1の福祉国家で、生活を支える福祉システムが、長い歴史のしっかりした地盤の上に築かれています。ですから、子供のみならず、老齢者にとってもとても住みやすい国です。介護以上に、人が自分の人生を生きるための自立性を養うということを重視し、そのために余暇をとても大切にしています。フランスに住みたいなと思いましたが、今の私が選択できる方法としては、誰かフランス人の男性(おじいちゃんで結構)を見つけて結婚するしかないみたい。本気で考えてみようかしら…。

「児童の権利に関する条約(通称:子供の権利条約)Convention internationale des droits de l'enfant」は、1989年の国連総会で採択されました。フランスの厚生・家族・障害者担当大臣から、条約の精神を分かりやすく伝える歌を作ってほしいと依頼されて、イヴ・デュテイユは2002年にこの「子供たちのすべての権利Tous les droits des enfants」を作りました。フランス政府は、2003年の条約発効記念日の11月20日に、小学生5万人にCDを配りました。

なお、この曲には日本語の歌詞もあり、日本版のCD「待たないで」には、彼が日本語で歌っているヴァージョンも収録されています。

この動画は、曲の制作に関するドキュメンタリーになっていて、後半部分の5:44くらいから曲が始まります。



Tous les droits des enfants  子供たちのすべての権利
Yves Duteil & le Chœur d'enfants Sotto Voce
                  イヴ・デュテイユとソット・ヴォーチェ子供コーラス

                       ※子供コーラスの部分を色分けしています。

Je suis toi quand tu pleures
Parce qu'un grand t'a trompé
En te prenant les fleurs
Que tu voulais garder

  君が持っていたかった花を
  君からとって
  大人が君をだましたというので
  君が泣くとき 僕は君になる

C'est un peu de mon sang
Qui coule dans tes veines
Si tu as du chagrin
J'ai aussi de la peine

   君の血管に流れるのは
   いくらかは僕の血だ
   君が悲しんだら
   僕もまたつらい

Tous les droits des enfants2


Si l'on devait graver dans la pierre du Temps
Les mots les plus utiles ou les plus importants
Sans chercher bien longtemps, je crois qu'en tout premier
Viendraient le mot Justice et le mot Liberté

   最も有用で最も重要な言葉を
   「時」の石に刻まなきゃならないなら
   それほど考えぬかなくても、
   「正義」という言葉と「自由」という言葉が最初にくるだろうと
   僕は信じる

Vérité serait là, juste après ou avant
Le coupable la craint, la victime l'attend

Certains mots ont ainsi des pouvoirs surprenants
Ils résument à eux seuls tous les droits des enfants 注1

   そのすぐ後か前には「真実」があるだろう
   罪を犯した者はそれを恐れ、犠牲者はそれを待つ

   ある言葉はこのように驚くべき力を持っている
   子供たちのすべての権利はこれらの言葉のみに帰する

Je voudrais les offrir à tous ceux sur la Terre
Qui vivent dans la peur, la souffrance ou la guerre
La force de ces mots peut leur ouvrir un jour
L'horizon vers la paix, la tendresse et l'amour

    恐れ、苦痛あるいは戦争のなかに生きる
    地上の全ての子供たちに 僕はこれらの言葉を捧げたい
    これらの言葉の力は 彼らにいつか開いてくれるだろう
    平和への希望、優しさ、そして愛への展望を


Ils sont là noir sur blanc 注2
Et si tu peux les lire
Tu as droit au bonheur
À l'air que tu respires
Au soleil dans ton cœur
Tu peux t'appartenir

     白い紙に黒い文字ではっきりとそこに書かれている
     そして君が読むことができるなら
     幸福と
     君が呼吸する空気と
     君の心のなかの太陽に対する権利を
     君は持つんだ
     君は君自身に属することができるんだ

Yves Duteil1


Bien sûr, ces mots savants, pesés par des juristes
Ont l'air d'être ennuyeux, compliqués, un peu tristes
Mais ce sont avant tout des mots d'amour pour vous
Écrits pour protéger l'agneau contre les loups

     もちろん、これらの学問的な、法学者に検討された言葉には
     面倒で、複雑で、ちょっと陰気な感じがある
     だがそれはまず オオカミから子ヒツジを守るために書かれた
     君らへの愛の言葉なんだ

Est-ce qu'ils pourraient briser tous les murs de silence
Qui enferment la peur au cœur de l'innocence ?

Eux seuls pourront rouvrir la porte vers l'oubli
Pour ceux qui sans rien faire ont sombré dans la nuit
Ont sombré dans la nuit

     これらの言葉は 無邪気な心に恐れを閉じ込める
     すべての沈黙の壁を壊すことができるだろうか?

     これらの言葉のみが
     (恐れや苦しみの)忘却への扉を再び開くことができるだろう
     なす術もなく闇に押し込められた子供たちのために
     闇に押し込められた子供たちのために

Il fallait un bouquet de ces mots réunis
Qui dise à tous ceux-là, quel que soit leur pays, 注3
Que la voix du plus fort n'est pas toujours meilleure
Pour qu'un jour ces enfants fassent entendre la leur

Ils ont droit au bonheur

     どんな国の出身であろうと、全ての子供たちに向けて語られる
     束ねられたこれらの言葉の花束が必要だったのだ
     より強い声だけが常によりよいとは限らない
     いつかこれらの子供達が自分の声を発するために

     彼らは幸福になる権利を持っているんだ

Je suis toi quand tu pleures
Mais je suis toi aussi
Quand tu chantes et tu ris
Tu as droit à ta vie

     君が泣く時 僕は君になる
     だがまた 君が歌いそして笑う時も
     僕は君になる

Tu as droit à ta vie

     君は君の人生を生きる権利を持っているんだ


Tu as droit à ta vie

     君は君の人生を生きる権利を持っているんだ

Tous les droits des enfants1


[注] 
1 résumerは他動詞であり、ここは、se résumer à~と同様にとらえるべき表現。
2 noir sur blancは、文字通り「白い紙に黒い文字で」すなわち「はっきりと」の意味。
3 1文字のquelqueではない。quel que+êtreの接続法「…がどうあろうと」という表現。




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