2016
01.05

プティット・マリーPetite Marie

Les Murs de poussière


フランシス・カブレルFrancis Cabrelは、「今までも、今も、これからも愛すJe t'aimais, je t'aime, je t'aimerai」と「死ぬほど愛するJe l'aime à mourir」をすでに取り上げました。
今回は、妻のマリエットに捧げた「プティット・マリーPetite Marie」というステキな曲。1977年の彼のデヴュー・アルバムLes Murs de poussièreに収められています。



Petite Marie      プティット・マリー
Francis Cabrel     フランシス・カブレル


Petite Marie, je parle de toi
Parce qu'avec ta petite voix
Tes petites manies, tu as versé sur ma vie
Des milliers de roses

  ちっちゃなマリー、君のことを話そう
  君はちっちゃな声で
  ちょっとした癖で、僕の人生に
  たくさんのバラをまき散らしたから

Petite Marie1


Petite furie, je me bats pour toi 注1
Pour que dans dix mille ans de ça 注2
On se retrouve à l'abri, sous un ciel aussi joli 注3
Que des milliers de roses

  ちっちゃなおこりんぼさん、僕は君のためにがんばるよ
  それでもって1万年のちに
  たくさんのバラと
  同じくらいきれいな空のもとで
  安心して暮らせるようにね

{Refrain:}
Je viens du ciel et les étoiles entre elles 注4
Ne parlent que de toi
D'un musicien qui fait jouer ses mains
Sur un morceau de bois 注5
De leur amour plus bleu que le ciel autour

  僕は空と星たちのところから来た
  星たちのあいだでは、君と
  木片の上に手を遊ばせる
  ミュージシャンと
  まわりの空よりも青く美しい彼らの愛のことしか
  話題にしないんだ

Petite Marie2


Petite Marie, je t'attends, transi
Sous une tuile de ton toit
Le vent de la nuit froide me renvoie la ballade
Que j'avais écrite pour toi

  ちっちゃなマリー、僕は君を待つ、凍えながら
  君んちの屋根瓦の下で
  凍てつく夜の風が
  僕が君のために書いたバラードを
  僕に送り返してくる

Petite furie, tu dis que la vie
C'est une bague à chaque doigt 注6
Au soleil de Floride, moi, mes poches sont vides
Et mes yeux pleurent de froid

  ちっちゃなおこりんぼさん、君は言う 人生って
  全部の指に指輪を嵌めることだと
  フロリダの太陽のもとでね、僕ったら、ポケットは空っぽで
  眼は寒さのため涙ぐんでいる

{au Refrain}

{x2:}
Dans la pénombre de ta rue
Petite Marie, m'entends-tu ?
Je n'attends plus que toi pour partir

  君んちの通りの薄暗がりで
  ちっちゃなマリー、僕の声が聞こえるかい?
  僕は出発するために君だけを待っているよ

{au Refrain}

[注] メタファーの多い詩的な歌詞なので、厳密な訳は難しい。
1 petite furieのfurieは「すぐかっとなる女」「鬼女」という意味で、機嫌を損ねているMarieを指し、前節のpetites maniesと同様、韻を踏む形。se battreは、話し言葉で、「さんざん苦労する」の意味。
2 dans dix mille ansは「今から1万年後に」の意味で、ずっと先にということ。de çaのçaは 前行のje me bats pour toiを漠然と指すと考えられる。
3 on=nousで、se retrouverは代名動詞の再帰的用法。à l'abri「安全な場所に」
4 entre ellesのellesはles étoiles。次行は、主語のellesが省略されている。
5 un musicienがCabrel 本人で、un morceau de boisはギターだろう。したがって、次行のleur amourの彼らとはtoi(Marie)+un musicien(Cabrel)。
6 「全部の指に指輪を嵌める」というのはリッチになるという意味だろう。次行の「フロリダの太陽のもとで」は、これにつながると解釈した。moiの前で切って歌っているし、前後の文脈で、現在はMarieの家の外で待っている状況と思われるから。
歌詞の一番最後のpartirは、Florideに向けて出発するのや否や…。



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