2014
09.26

思い出のマリッツァLa Maritza

Sylvie Vartan La Maritza


今回は、シルヴィー・ヴァルタンSylvie Vartanが祖国への郷愁を歌った美しい曲、「思い出のマリッツァLa Maritza」(作詞P.ドラノエP. Delanoë 、作曲 J. ルナールJ.Renard)です。父親が存命中の1968年に作られたこの曲も、亡くなったのちの1972年に作られた「父Mon père」と同様、父親への愛が込められています。
La Maritzaとは、故郷ブルガリアを流れるマリヅァ川。ブルガリアを西から東へと流れ、トルコとの国境を越えエーゲ海に注ぎます。マリッツァという仮名表記は疑問ですが、邦題としてすでに広く知られているので、タイトルでのみ用いることにします。



日本語で歌っています。



La Maritza               思い出のマリッツァ
Silvie Vartan              シルヴィー・ヴァルタン


La Maritza c'est ma rivière
Comme la Seine est la tienne
Mais il n'y a que mon père
Maintenant qui s'en souvienne
Quelquefois

  マリヅァはわたしの川
  セーヌがあなたの川であるように
  でも、いまそれを
  ときどき思い出す人は
  父しかいない

La Maritza2


De mes dix premières années 注1
Il ne me reste plus rien 注2
Pas la plus pauvre poupée
Plus rien qu'un petit refrain
D'autrefois :
La la la la...

  わたしの10歳までのものは  
  もうなにも残っていない
  いちばんみすぼらしいお人形さえ
  昔の歌の短いフレーズしか
  もう残っていない:
  ララララ…

Tous les oiseaux de ma rivière
Nous chantaient la liberté
Moi je ne comprenais guère
Mais mon père, lui, savait
Ecouter

  わたしの川の鳥たちは
  わたしたちに自由の歌を歌っていた
  わたしにはほとんど理解できなかった
  けれど父は、彼は、心得ていた
  その歌を聴くすべを

Quand l'horizon s'est fait trop noir
Tous les oiseaux sont partis
Sur les chemins de l'espoir
Et nous on les a suivis,
A Paris

  地平線がすっかり闇に閉ざされると
  鳥たちはみな飛び立つ
  希望の旅路へと
  そしてわたしたちも彼らについて行った、
  パリへと

La Maritza4


{Parlé}
De mes dix premières années
Il ne reste plus rien... rien

  わたしの10歳までのものは
  もうなにも…なにも残っていない

{Chanté}
Et pourtant les yeux fermés
Moi j'entends mon père chanter
Ce refrain :
La la la la …

  けれど目を閉じると
  わたしには聴こえる 父が歌うのが
  このフレーズを:
  ラ ラ ラ ラ …

La Maritza1


[注]
1シルヴィーは、8歳のときに家族で祖国ブルガリアを離れパリへ移住した。
2何も残っていない。人形さえ残っていない。短いフレーズしか残っていない。つまり、残っているのは短いフレーズだけ。



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