2015
08.26

口先でDu bout des lèvres

Barbara Le soleil noir


バルバラBarbara の「口先でDu bout des lèvres」という曲は、1968年のアルバム「黒い太陽Le Soleil noir」に収録されています。アルバム名となっている「黒い太陽Le Soleil noir」はあまりにも強い表現の大曲ですから、こんな軽い歌を入れてバランスを取っているのかなと。おしゃれでステキな曲です。

即物的でせっかちな男性に、女性は、嘘でもいいから愛の言葉をささやいてよ、もっと時間をかけてロマンティックに進めてよと言う。そんな状況を表現しています。



Du bout des lèvres             口先で
Barbara                    バルバラ


Dites-le-moi du bout des lèvres. 
Moi, je l´entends du bout du cœur.
Moins fort, calmez donc cette fièvre.
Oui, j´écoute.

  口先だけでも私にそれを言って。
  私はね、私は心の隅でそれを受け止めるわ。
  もっと穏やかに、ねぇその高ぶりを鎮めて。
  ええ、私は聞くわ。

Oh, dites-le-moi doucement.
Murmurez-le-moi simplement.
Je vous écouterais bien mieux
Sans doute

  おお、私に優しくそれを言って。
  ただ私に優しくそれをささやいて。
  私はあなたの言うことをもっとよく聞くわよ
  たぶんね

Du bout des lèvres2


Si vous parlez du bout des lèvres.
J´entends très bien du bout du cœur
Et je peux continuer mon rêve,
Mon rêve.

  もしあなたが口先だけでも私に語ってくれたら。
  私は心の隅でうまく受け止めて
  私の夢を持ち続けることができるわ、
  私の夢を。

Que l´amour soit à mon oreille,
Doux comme le chant des abeilles,
En été, un jour, au soleil,
Au soleil.

  愛が私の耳元に、
  ミツバチの歌のように甘く聞こえてほしい、
  夏に、ある日、太陽のもとで、
  太陽のもとで。

Regarde, dans le soir qui se penche
Là-bas, le voilier qui balance.
Qu´elle est jolie, sa voile blanche
Qui danse.

  ご覧なさい、日が暮れゆくなか
  あそこに、ヨットが揺れている。
  なんて美しいんでしょう、
  ダンスしている白い帆は。

Du bout des lèvres5


Je vous le dis du bout des lèvres :
Vous m´agacez du bout du cœur.
Vos cris me dérangent, je rêve,
Je rêve.

  私はあなたにそれを口先で言うわ
  あなたは私の心の端っこをちょっぴりイラつかせる。
  あなたの叫びは私をかき乱す、私は夢を見る、
  私は夢を見るのよ。

Venez donc me parler d´amour
A voix basse, dans ce contre-jour
Et faites-moi, je vous en prie,
Silence.

  さあ私に愛を語りに来て
  小声で、この逆光のなかで
  そして私を、どうか、
  黙らせて。

Prenons plutôt le soir qui penche,
Là-bas, ce voilier qui balance.
Qu´elle est jolie, sa voile blanche
Qui danse.

  それより 夕暮れの時間、
  むこうで、揺れているあのヨットに乗りましょうよ。
  なんて美しいんでしょう、
  ダンスしている白い帆は。

Je vous dirai du bout des lèvres :
"Je vous aime du bout du cœur."
Et nous pourrons vivre mon rêve
Mon rêve...

  私はあなたに口先だけで言うでしょう:
  「私はあなたを心の隅で愛しているわ。」って
  そして私たちは私の夢を生きることができるわ
  私の夢を…

Du bout des lèvres4


[注] タイトルでもあるDu bout des lèvresは、成句として「いやいや、しぶしぶ」といった意味の言葉で、du bout des dents「歯の先で」とも言う。日本語でも、本心でないうわべだけの言葉を「口先だけ」と表現するので、邦題は文字通りに「口先で」とした。歌詞のなかではdu bout du cœuという言葉とともに何度も繰り返される。こちらは直訳すれば「心の端で」となるが、文章用語でdu bout des lèvresと同義。成句としての意味を意識しつつ、「口先」「心の端」という原義をなるべく活かす形で訳してみた。
Dites-le-moiのleとは何なのか、歌詞を読んでいくと察しがつく。少々ぎこちないが「それ」と直訳した。




コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top