2015
10.10

永遠の愛Une vie d'amour

Charles Aznavour Une vie damour


今回もデュオの曲を。「永遠の愛Une vie d'amour」は、1981年のソ連・フランス・スイス合作の映画「テヘラン43 Тегеран-43」のなかで、シャルル・アズナヴールCharles Aznavourとミレイユ・マチューMireille Mathieu のデュオで歌われた曲。この第二次大戦秘話的スパイスリラー映画は3時間強の大作で、モスクワ国際映画祭金賞を受賞しました。日本では劇場公開されず、それを大幅にカットして、刑事役として出演したアラン・ドロンAlain Delonの主演作品のように見せかけたビデオが「テヘラン」というタイトルで発売されただけだそうです。

この曲の内容は、映画に描かれているソ連工作員アンドレイとマリーという女性との恋(→歌詞中の画像の二人)に関連するようですが、Georges Garvarentzの曲に、Natalia Konchalovsky がロシア語で作詞し、アズナヴールがフランス語で作詞しました。映画が封切りされた年にフランスで、Téhéran 43と Une vie d'amourの2つのアルバムに収録されました。2004年のAutobiographieというアズナヴールのアルバムにも、アズナヴールがフランス語で歌っているもの、ロシア語で歌っているもの、マチューとデュオでフランス語で歌っているものの3曲が収録されています。ロシア語の題名はВічне коханняで「永遠の愛」という意味。フランス語の題名は「愛の生活」という意味ですが、ロシア語の題名に合わせて邦題を選びました。



Une vie d'amour   永遠の愛
Charles Aznavour&Mireille Mathieu
            シャルル・アズナヴール&ミレイユ・マチュー


Une vie d'amour
Que l'on s'était jurée
Et que le temps a désarticulée
Jour après jour
 注1
Blesse mes pensées
Tant des mots d'amour 注2
En nos cœurs étouffés
Dans un sanglot l'espace d'un baiser
 注3
Sont restés sourds 注4
À tout, mais n'ont rien changé

  誓い合っていたのに
  時が崩してしまった
  愛の生活が
  来る日も来る日も
  僕の心を傷つける
  僕たちの心のなかで押し殺された
  愛の言葉の多くは
  嗚咽のなか 接吻のあいだ
  耳を閉ざしたままだった
  すべてに、だがなにも変えることはなかった

Car un au revoir 注5
Ne peut être un adieu
Avec espoir
Je m'en remets à Dieu
Pour te revoir
Et te parler encore

Et te jurer encore

  なぜなら「また会おう」は
  「永遠にさようなら」になるはずもなく
  希望をもって
  僕は神に託す
  君にまた会い
  君にまた話し
  君にまた誓うために

Une vie damour6


Une vie d'amour
Remplie de rires clairs
Un seul chemin
Déchirant nos enfers
Allant plus loin
Que la nuit
La nuit
des nuits

  明るい笑いに満たされた
  愛の生活
  ただひとつの道
  それは僕たちの地獄をうち破り
  夜よりも
  もっと先に向かう
  夜の中の夜に

Que l'on s'était jurée
Et que le temps a désarticulée
Jour après jour
Blesse mes pensées
Tant des mots d'amour
Que nos cœurs ont criés

De mots tremblés, de larmes soulignées
Dernier recours
De joies désharmonisées
 注6

  誓い合っていたのに
  時が崩してしまった
  ひとつの愛の生活が
  来る日も来る日も
  僕の心を傷つける
  震える言葉で、強調された涙で
  僕たちの心が叫ぶ
  愛の言葉の多くは
  調和しない喜びの
  最後の手段なのだ

Des aubes en fleurs
Aux crépuscules gris
Tout va, tout meurt
Mais la flamme survit
Dans la chaleur
D'un immortel été
D'un éternel été

  花々の咲きそめる夜明けから
  灰色のたそがれまでのあいだに
  すべては去り、すべては死ぬ
  だが炎は生き残る
  夏の
  永遠の夏の
  不滅の夏の 熱をもって

Une vie damour5


Une vie d'amour
Une vie pour s'aimer
Aveuglément
Jusqu'au souffle dernier
 注7
Bon an mal an
Mon amour

M'aimer encore

  愛の生活
  息を引き取るときまで
  盲目的に
  愛し合うための生活
  いい年も悪い年も
  愛する人よ
  僕を愛することだ ふたたび

Et toujours

  そしていつまでも

[注] ミレイユ・マチューのパートを色分けしたが、アズナヴールが一人で歌うヴァージョンもあるので、訳語は男性の言葉で表現した。
1 jour après jour「毎日毎日、来る日も来る日も」
2 tantのあと、deではなくdesになっているのは、部分を示すため。
3 l'espace de (時間的に)「…の間」
4 sourd à qn.(…を)「聞き入れようとしない」
5 au revoirは、もう会うことがない場合のadieu「さようなら」に対して、また会える場合の「じゃ、またね」という挨拶だが、4行後のPour te revoirに合わせて、「また会おう」とした。
6 désharmonisé=dés+harmonisé
7 dernierは通常は名詞の前に置かれる形容詞だが、例外的に名詞の後に置かれている。この部分は意訳した。



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