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2015
08.13

今までも、今も、これからも愛すJe t'aimais, je t'aime, je t'aimerai

Je taimais, je taime et je taimerai


フランシス・カブレルは1953年生まれのイタリア系フランス人。ボブ・ディランに心酔し、ギターの弾き語りで歌うシンガー・ソングライター。彼のプロフィールとしてまず挙げられるのはこの2点。2008年度、フランスの歌手のなかで最も稼いだ人だということ(新アルバムを70万枚売り上げて400~800万ユーロ=約4.6億~9.2億円)と、フランス南西部のシャトー(ワイン醸造所)、ドメーヌ・デュ・ボワロンの所有者だということです。

彼のアルバムで最も売れたのは、1994年に出したSamedi soir sur la Terreで、なんと330万枚。闘牛に反対するメッセージを込めた曲が入っているアルバムです。それに収録されている彼の代表曲「今までも、今も、これからも愛すJe t'aimais, je t'aime, je t'aimerai」を今回は取り上げます。



Je t'aimais, je t'aime et je t'aimerai  今までも、今も、これからも愛す
Francis Cabrel               フランシス・カブレル


Mon enfant, nue sur les galets 注1
Le vent dans tes cheveux défaits
Comme un printemps sur mon trajet 注2
Un diamant tombé d'un coffret
Seule la lumière pourrait
Défaire nos repères secrets
Où mes doigts pris sur tes poignets
Je t'aimais, je t'aime et je t'aimerai

  僕の恋人は、小石の浜で裸体だ
  みだれた君の髪に風が吹き抜ける
  僕の道程の始まりのように
  小箱からこぼれ落ちたダイアモンド
  光だけが消すことができる
  君の両手首に僕の指がからまった
  僕たちの秘密の目印を
  僕は君を、今までも、今も、これからも愛す

Je taimais3


{Refrain:}
Et quoi que tu fasses 注3
L'amour est partout où tu regardes
Dans les moindres recoins de l'espace
Dans le moindre rêve où tu t'attardes
L'amour comme s'il en pleuvait 注4
Nu sur les galets

  君が何をしようと
  愛は君が目を向けるあらゆるところにある
  宇宙のどんな小さな片隅にも
  君がかかずらわるどんな小さな夢にも
  あふれる愛は
  小石の浜で裸体だ

Le Ciel prétend qu'il te connaît
Il est si beau c'est sûrement vrai
Lui qui ne s'approche jamais
Je l'ai vu pris dans tes filets
Le monde a tellement de regrets
Tellement de choses qu'on promet
Une seule pour laquelle je suis fait 注5
Je t'aimais, je t'aime et je t'aimerai

  空は君を知っているつもりでいる
  空はとても美しい それはたしかに本当だ
  けっして近づいてこない空
  その空が君の網にかかるのを僕は見たんだ
  世界はこんなにも後悔に満ち
  ひとが約束することがらに満ちている
  僕にぴったりの約束はこれだけだ
  僕は君を、今までも、今も、これからも愛す

{au Refrain}

On s'envolera du même quai
Les yeux dans les mêmes reflets
Pour cette vie et celle d'après
Tu seras mon unique projet
Je m'en irai poser tes portraits
A tous les plafonds de tous les palais
Sur tous les murs que je trouverai
Et juste en dessous, j'écrirai

  僕たちは同じ波止場から飛び立つ
  同じ輝きの目をして、
  君は今生と来世のための
  僕の唯一のプランだ
  僕は君の肖像画を掲げよう
  すべての宮殿のすべての天井に
  僕が見つけるすべての壁に
  そしてその下に、僕は書くだろう

Que seule la lumière pourrait...

  それは光だけが…

Je taimais2


Et mes doigts pris sur tes poignets
Je t'aimais, je t'aime et je t'aimerai

  そして君の両手首に僕の指がからみ、
  僕は君を、今までも、今も、これからも愛す

[注] 詩的すぎる歌詞で、具体的な意味が不明なままの訳文となったが、今のところこれで精一杯。
1 enfantは男女同形で、母音で始まるので女の子の場合もmonとなる。nuが女性形nueになっているので女の子と特定できる。
2 printemps「始まりの時」
3 quoi que +sub.「何を…しようと」
4 comme s'il en pleuvait「ふんだんに」
5 être fait pour「(…に)適した、向いた」



コメント
ノニーさん、はじめまして。7年前にこの曲を初めて聴いてからずっと気になっていました。ケベックの友人からは「誰を好きとか嫌いとか日常的な事ではなく、とても大きな愛を歌った曲だ。彼はそういう歌詞書く人なんだ。」と聞いていましたが、翻訳機能では変な訳になってしまうので誰かいないかしら、と時々検索を掛けていました。今回日本語で読む事が出来て大変嬉しいです。時々涙が出てくる美しい曲ですね。
くるみdot 2016.09.25 11:45 | 編集
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