2015
08.25

パリに帰りてRetour à Paris

Charles Trenet Retour a paris


「パリに帰りてRetour à paris」は、1947年に、シャルル・トレネCharles Trenetが作詞、トレネと、彼のピアノ伴奏者であるアルベール・ラスリーAlbert Lasryが作曲した曲で、Revoir Parisとも呼ばれます。第2次大戦が終わってパリのわが家へと帰る喜びを歌っています。44年8月25日のパリ開放のニュースを耳にしながらも、すぐには帰れない人々もいたのです。トレネはその年はパリにいましたが、翌45年から54年までアメリカ、カナダ、南米各国を公演して回り、その間にたくさんの曲を作りました。この曲もそのうちのひとつです。戦時中の1943年に歌った「優しきフランスDouce France」とともに、祖国への想いを歌う歌としてフランスの人々に愛聴されてきました。



Retour à Paris                パリに帰りて
Charles Trenet                シャルル・トレネ


Revoir Paris
Un petit séjour d´un mois
Revoir Paris
Et me retrouver chez moi
Seul sous la pluie
Parmi la foule des grands boulevards
Quelle joie inouïe
D´aller ainsi au hasard
Prendre un taxi

  パリに戻る
  ひと月の短い滞在
  パリに戻る
  わが家にふたたび帰る
  ひとり雨のなかを
  大通りの人ごみをくぐり抜け
  なんと素晴らしい喜びだろう
  こんな風に気楽に
  タクシーに乗るなんて

Retour a paris1


Qui va le long de la Seine
Et me revoici  注1
Au fond du Bois de Vincennes
Roulant joyeux
Vers ma maison de banlieue
Où ma mère m´attend
Les larmes aux yeux
Le cœur content

  タクシーはセーヌ川に沿って走り
  そして僕は
  うきうき気分で車に揺られ
  ヴァンサンヌの森の奥にまた来た
  目に涙を浮かべ
  心満ちて
  母が僕を待っている
  郊外のわが家に向かって

Mon Dieu que tout le monde est gentil
Mon Dieu quel sourire à la vie
Mon Dieu merci
Mon Dieu merci d´être ici

  おお神よ世の人々はすべてなんと心やさしいのか
  おお神よ人生になんという笑顔を向けていることか
  おお神よありがとう
  おお神よここに来られたことを感謝する

Ce n´est pas un rêve
C´est l´île d´amour que je vois
Le jour se lève
Et sèche les pleurs des bois
Dans la petite gare
Un sémaphore appelle ces gens 注2
Tous ces braves gens
De la Varenne et de Nogent 注3

  夢じゃない
  僕が見ているのは愛の島だ
  日は昇り
  森の涙を乾かす
  小さな駅では
  信号機がこれらの人々を呼ぶ
  ヴァレンヌとノジャンの
  これらの勇敢な人々を

Bonjour la vie
Bonjour mon vieux soleil
Bonjour ma mie
Bonjour l´automne vermeil
Je suis un enfant
Rien qu´un enfant tu sais
Je suis un petit Français 注4
Rien qu´un enfant
Tout simplement

  こんにちは人生よ
  こんにちはわが古き太陽よ
  こんにちはわが人生よ
  こんにちは朱色の秋よ
  僕は小さなフランス人だ
  ただ単に
  ひとりの子供にすぎない

Retour a paris3


Paris

  パリよ

[注]  画像は1944年8月25日のパリ開放。
1 revoici「またここに来た」の意味の副詞。
2 sémaphore(鉄道の)「(腕木)信号機」
3 la Varenneは、パリの南東の郊外にある駅名のようである。Nogent はパリの東の郊外のNogent sur Marneだと思われる。どちらもセーヌ河の支流のマルヌ河沿いでそれほど離れていない。
4 フランス人だと強調するため、頭文字を大文字にしてFrançaisと表記している。



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