2015
08.15

パリ、8月15日Paris, 15 août

Barbara chante Barbara


バルバラBarbaraの「パリ、8月15日Paris, 15 août」は、1964年の「バルバラ自身を歌うBarbara chante Barbara」に収録されている曲です。1965年にACCディスク大賞Grand Prix international du disque de l’Académie Charles-Cros を受けたこのアルバムにある曲のうち、「死に憧れてÀ mourir pour mourir」「サン・タマンの森でAu bois de saint-amand」、「リヨン駅Gare de Lyon」、「ナントに雨が降るNantes」をすでにご紹介しています。※「愛していると言えなくてJe ne sais pas dire」「ピエールPierre」も後日加えました。

この曲は、シャンソンとしては珍しく、妻子のある男性との恋、愛人の立場という日本の歌謡曲や演歌にありがちな内容の歌詞。でも、やはりバルバラです。



Paris, 15 août            パリ、8月15日
Barbara                バルバラ


Paris, 15 août, Paris, 15 août,
Nous aurions pu l´avoir tout à nous.
Paris est désert en ce moi d´août,
Mais tu es parti, en Espagne.

  パリ、8月15日、パリ、8月15日
  私たちはそのすべてを独占できたはずなのに。
  この8月という月、パリには人けがない、
  なのにあなたは出発した、スペインへ。

Je le sais bien, tu n´y peux rien :
Tes enfants ont besoin de vacances
Et chaque mois d´août, ça recommence.
Tu pars avec eux, en Espagne.

  私は分かっているわ、あなたにはどうしようもないって
  あなたの子供たちにはヴァカンスが必要で
  8月になるといつも、それがまた始まる。
  あなたは子どもたちと出発する、スペインへ。

Paris, 15 août1


Je t´imagine et je devine
Que pour moi, mon amour, tu t´inquiètes.
Je sais bien que, parfois, tu t´embêtes
Avec ta famille, en Espagne.

  私はあなたの様子を想像し
  愛しいひと、あなたが心配しているのが見てとれる。
  私にはよく分かる、ときどき、あなたがうんざりしていることが
  家族と、スペインにいて。

Il n´y a pas, il n´y a pas
Que ceux qui s´aiment et qui s´émerveillent,
Que ceux qui rêvent d´aller au soleil
Qui s´en vont ensemble, en Espagne.

  愛し合い、心ときめかせている人たちしかいないわけじゃない、
  太陽の下に行くことを夢見て
  スペインに、いっしょに旅立つ人たちしか
  いないわけじゃないのよ。

Et tous ceux-là, qui comme toi,
Chéri, ont des amours clandestines,
Ceux qui, au départ, font grise mine 注1
Attendent leur retour, d'Espagne...

  そして、あなたのように、
  ねぇ愛しい人、人目を避けた恋をしている人たちは皆、
  出発の時に、不機嫌な顔になり
  帰りを待つのよ、スペインからの…

Ce sera long, ce sera long,
Mais bientôt dans Paris retrouvé
Et comme avant, nous pourrons nous aimer
Et rêver ensemble Espagne.

  それは長く、長く感じられることでしょう、
  でもパリに戻ったらすぐ
  以前のように、私たちは愛し合えるわ
  いっしょにスペインを夢見ることができるわ。

Paris, 15 août 5


En attendant, en attendant,
Soyez heureux près de vos enfants
Et n’ayez pour moi aucun tourment.
Demain je pars seule en Bretagne...

  待ちながら、待ちながら、
  子どもたちのそばでしあわせに過ごしてね
  そしてわたしのためになにも苦しまないで。
  明日、わたしはひとりブルターニュに出発するわ…

[注] 歌詞サイトで見つかる歌詞では5節までで、5節目はバルバラの歌と少し違っているので、それを直し、6・7節目はバルバラの歌を聞き取って加えた。
1 faire grise mine「…に冷たく当たる、嫌な顔をする」



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