2015
06.10

バラのタンゴTango de la rose

Rie Helmig Tango de la rose


「バラのタンゴTango delle rose」は、1928年頃に、フィリッポ・シュライエルFilippo Schreierとアルド・ボッテロ・Aldo Botteroが作曲したコンチネンタルタンゴで、アルフレッド・ハウゼ・オーケストラAlfred HauseTango Orchestraの演奏でも知られています。ハンフリー・ボガードHumphrey Bogartとイングリッド・バーグマン Ingrid Bergman主演の映画「カサブランカCasablanca」(1942年)にも、この曲が歌われるシーンがありました。ジリオラ・チンクェッティGigliola Cinquettiやコニー・フランシスConnie Francisも歌っています。



ジリオラ・チンクェッティ



フランス語に翻案されたTango de la roseをご紹介しましょう。
オランダ人の歌手Rie Helmigリー・ヘルミックが歌っています。



Tango de la rose           バラのタンゴ
Rie Helmig               リー・ヘルミック


Là, dans les prés en fleurs
Line a donné son cœur
Et tout heureuse et radieuse
Pense que l'amour dure toujours
"Je t'aime, ô mon bien-aimé"
Murmure-t-elle dans un baiser
Et à son doux amour
Chante ainsi tout le jour
  
  あそこの、花咲く野原で
  リーヌは心をささげ
  とても幸せでうきうきして
  恋がずっと続くことを思う
   「あなたを愛しているわ、おお愛する人」
  彼女はくちづけをしながらつぶやき
  自分の優しい恋人に
  こんなふうに一日中歌う

Tango de la rose3


{Refrain:}
Aime-moi comme on aime une rose
Frêle fleur où ma vie est enclose
Cueille-moi, je suis ta fleur, je suis ta rose
Qui meurt hélas à peine éclose,
Pour toi seul est mon cœur

  バラを愛するみたいにわたしを愛して
  かよわい花にわたしの人生は閉じ込められているわ
  わたしを摘んで、わたしはあなたの花、わたしはあなたのバラ
  そのバラは、ああ、咲くやいなやのうちに死ぬの、
  わたしの心はあなたのためだけのものよ

Tango de la rose1


Mais vint un triste jour
Où finit leur amour,
Comme une rose par le froid saisie,
Toute sa grace s'évanouit,
Folle dans les prés en fleurs
Elle se désole en sa douleur,
Pleure et comme aux beaux jours
Chante à son pauvre amour 注

  だけど彼らの恋の終わる
  悲しい日がやって来た
  寒さに襲われたバラのように、
  彼女の美しさはすべて消え去り
  花咲く野原で心狂い
  彼女は苦しみに打ちひしがれ
  泣いて、幸せだった日のように
  自分のいとしい恋人にむけて歌う

{au Refrain}

[注] 第1節ではson doux amourだったが、ここではson pauvre amourとされている。pauvreは名詞の前では、「気の毒な、哀れな」「見下げ果てた、軽蔑すべき」の意味のほか、愛情を込めた呼びかけとして自分が不幸なとき相手にその気持ちを移すニュアンスでも用いられる。ここはその意味合いを含む表現である。


フィリッポ・シュライエルFilippo Schreierがイタリア語で作詞したと書いていたが、コメントをいただいて調べ直し、誤りだと判明したので訂正した。作詞者に関して得られた情報をコメントに書いたが、確証がないので記事に書くのは差し控えた。

コメント
先日の研究会発表、お疲れ様でした。またまた質問ですみません
「フィリッポ・シュライエルFilippo Schreierがイタリア語で作詞し〜」とお書きになっていらっしゃいますが、これはどこに書かれていたのでしょうか?出典を教えてください。
私は散々調べて、まだ作詞者がわからなかったのです。
語学力の差ですね。よろしくお願いします。
岩元ガン子dot 2015.12.03 10:13 | 編集
初めての発表で不出来でお恥ずかしかったです。

さて、これもどこからこの情報を得たのか不明で、調べ直すのに時間がかかりました。
結論としては、「フィリッポ・シュライエルFilippo Schreierがイタリア語で作詞し〜」は間違いで、彼はアルド・ボッテロ・Aldo Botteroとともに作曲したことが分かりました。
イタリア語の作詞者の情報はなかなか見つかりませんでしたが、
York University Libraries のページ https://www.library.yorku.ca/find/Record/3290911 に、
English lyics by Albert Gamse ; letra de Francia Luban ; paroles de J. Riviere. とありました。
英語の作詞者はアルバート・ガムスAlbert Gamse、イタリア語はフランシア・ルバンFrancia Luban、フランス語はJ.リヴィエールJ. Rivièreだということなのでしょうか。これが正しいかどうか確証はありませんし、letraはスペイン語なので変ですが…。
記事を書き直します。ありがとうございました。
朝倉ノニーdot 2015.12.04 13:40 | 編集
お時間かけて調べていただき、ありがとうございます。
フランス語の作者までは分かっていたのですが。。。
感謝します。
私の方でも、もう少し調べてみます。
岩元ガン子dot 2015.12.05 06:31 | 編集
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