2015
06.06

ラ・シャンソネットLa chansonnette

Yves Montand La chansonnette


1962年にジャン・ドレジャックJean Dréjacが作詞、フィリップ・ジェラールPhilippe Gérardが作曲した「ラ・シャンソネットLa chansonnette」は粋な歌で、イヴ・モンタンYves Montandの十八番のひとつ。いつも歌詞の2番は歌わないようです。



La chansonnette              ラ・シャンソネット
Yves Montand                イヴ・モンタン


La, la, la, mine de rien 注1
La voilà qui revient
La chansonnette
Elle avait disparu
Le pavé de ma rue
Etait tout bête
Les refrains de Paris
Avaient pris l´maquis 注2
Les forains, l´orphéon
La chanson d´Macky 注3
Mais on n´oublie jamais
Le flonflon qui vous met
Le cœur en fête 注4
Quand le vieux musicien
Dans le quartier
Vient revoir les anciens
Faire son métier
Le public se souvient
D´la chansonnette
Tiens, tiens

  ラ、ラ、ラ、そしらね顔で
  ほら戻って来たよ
  シャンソネットが
  そいつは姿を消していたんだ
  わが街の舗石は
  まったくうかつだった
  パリのルフランたちは
  地下に潜っていたんだ
  旅芸人たち、ブラスバンド
  マック・ザ・ナイフは
  だが僕たちゃけっして忘れちゃいない
  陽気な気持ちにさせる
  ブンチャカ・ブンチャカを
  年老いたミュージシャンが
  街で
  古参の面々に再会し
  自分の仕事をしに来たとき
  観客は思い出すのさ
  シャンソネットをね
  ほら、ほら

La chansonnette1


Les titis, les marquis
C´est parti, mon kiki 注5
La chansonnette
A Presley fait du tort 注6
Car tous les transistors
Soudain s´arrêtent
Sous le ciel de Paris 注7
Un accordéon
Joue la chanson d´Macky
Comme avant l´néon
Cueilli par un flonflon
Un têtard en blouson
D´un franc d´violette
Va fleurir sa Bardot
Car malgré son aigle
Au milieu du dos
Le cœur est bon
Et sous ses cheveux gris
La chansonnette
Sourit!

  パリっ子たち、侯爵たち
  始まったぞ
  シャンソネットは
  プレスリーにとっては困りもの
  なぜってすべてのトランジスターラジオは
  パリの空の下で
  突然鳴り止むんだから
  アコーデオンが
  マック・ザ・ナイフを奏でる
  ネオンのない昔のように
  ブンチャカ・ブンチャカに乗せられて
  ブルゾンを着た小僧が
  1フランのスミレを
  自分のバルドー嬢に贈ろうとする
  なぜって彼の背中の
  ワシのマークにもかかわらず
  彼は心優しいから
  彼のグレーの髪の下で
  シャンソネットは
  微笑んでいる!

La chansonnette2


La, la, la, hauts les cœurs 注8
Avec moi tous en chœur
La chansonnette
Et passons la monnaie 注9
En garçon qui connait
La chansonnette
Il a fait sa moisson
De refrains d´Paris
Les forains, l´orphéon
La chanson d´Macky
Car on n´oublie jamais
Le flonflon qui vous met
Le cœur en fête
Il faut du temps, c´est vrai
Pour séparer 注10
Le bon grain de l´ivraie
Pour comparer
Mais on trouve un beau jour
Sa chansonnette
D´amour!

  ラ、ラ、ラ、勇気を出して
  僕といっしょにみんな声を合わせて
  シャンソネットを歌おう
  そしてお金を投げよう
  シャンソネットを
  知っている男ということで
  彼は実入りを得るんだよ
  パリのルフランで
  旅芸人たち、ブラスバンド
  マック・ザ・ナイフ
  だが僕たちゃけっして忘れちゃいない
  心をうきうきさせる
  ブンチャカ・ブンチャカを
  いいものと悪いものを
  区別するには
  比べるには
  時間が必要さ、確かにね
  だが僕たちはある日見つけるさ
  自分のシャンソネットを
  愛のシャンソネットを!

[注]
1 mine de rien「何食わぬ顔で、そしらぬ風に」
2 prendre le maquis「森林・灌木地帯に逃げ込む、(抵抗運動のために)地下に潜る」。
3 La chanson d´Macky「マック・ザ・ナイフMack The Knife」のフランス語ヴァージョン。「マッキーの哀歌 La Complainte de Mackie」のページに解説・邦訳しています。
4 en fête「楽しい、陽気な」
5 C´est parti, mon kiki!「さぁ、始まったぞ。」kikiは話し言葉で「喉、首」。あるいはrikikiの略で「ちっぽけな、しみったれた」という意味の形容詞。ここでは、後者が名詞化された形の呼びかけ言葉だと思われる。
6 faire du tort「…に迷惑をかける」
7 Sous le ciel de Paris「パリの空の下」は、この曲の作詞者ドレジャックが作詞した曲。
8 Hauts les cœurs !「勇気を出せ、奮い立て」
9 passer la monnaie「金を払う」
10 séparer le bon grain de l´ivraie「善悪を区別する」聖書の言葉から。ivraie「毒麦」。



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