2015
05.26

バラ色の人生La vie en rose

Edith Piaf La vie en rose


前回はイヴ・モンタンYves Montandの「バラを探せCherche la rose」でしたので、今回はモンタンとバラというつながりで、エディット・ピアフÉdith Piafの「バラ色の人生La vie en rose」を。上の画像は、2011年にAmazonで予約販売された12インチのアナログLPレコードです。

1944年パリ解放の直後、ピアフ自身がイヴ・モンタンとの恋の喜びを込めて歌詞を書き、即興でメロディーの下地も作ったそうです。彼女はSACEM(仏音楽著作権協会)に登録された作曲家ではなかったため、友人のルイギイLouiguyの名を借りて登録したのですが、評判が悪く、楽譜はそのまま放置されていました。それを45年に無名歌手のマリアンヌ・ミッシェルMarianne Michelが自分が経営するキャバレーで歌い、ラジオでも流されました。それを知ったピアフ自身も46年に後追いで録音したそうです。「日曜日はきらいJe hais les dimanches」の時と似た話。あなたとの生活は幸せいっぱいよと言っているだけのどうってことのない歌詞、「今宵ただひとりJe suis seule ce soir」と同じスロー・フォックスのメロディーは、ピアフには珍しいものながら、彼女の代表的なレパートリーとなりました。



創唱したマリアンヌ・ミッシェル



マレーネ・ディートリッヒMarlene Dietrich



La vie en rose            バラ色の人生
Édith Piaf              エディット・ピアフ


Des yeux qui font baisser les miens
Un rire qui se perd sur sa bouche
Voilà le portrait sans retouche
De l'homme auquel j'appartiens

  私の目を伏せさせてしまうその瞳
  口元に消える笑み
  これが偽りのない姿
  私が心惹かれる男性の

La vie en rose2


Quand il me prend dans ses bras,
Q’il me parle tout bas 注1
Je vois la vie en rose,
Il me dit des mots d'amour
Des mots de tous les jours, 注2
Et ça me fait quelque chose
Il est entré dans mon cœur, 注3
Une part de bonheur
Dont je connais la cause,
C'est lui pour moi, 注4
Moi pour lui dans la vie 
Il me l'a dit, l'a juré
Pour la vie.
Et dès que je l'aperçois 注5
Alors je sens en moi
Mon cœur qui bat.

  あの人が私を抱きしめて、
  そっと囁くとき
  私には人生がバラ色に見えるの、
  私に愛の言葉を言ってくれると
  毎日の言葉だけれど、
  私になにかの作用をするの
  私の心に入って来たのは、
  幸せといわれるもので
  そのわけはわかっているの、
  私のための彼で、
  彼のための私 この人生で
  命ある限りと。
  そう言って、誓ってくれた
  あの人を見かけるとすぐ
  私のなかに感じるの
  胸がときめくのを。

Des nuits d'amour à plus finir 注6
Un grand bonheur qui prend sa place
Des ennuis, des chagrins s'effacent
Heureux, heureux à en mourir

  もう終わることのない愛の夜
  大きな幸せが満ちあふれ
  悩みも、悲しみも消え
  幸せよ、死んでしまうくらい幸せよ

La vie en rose1


Quand il me prend dans ses bras,
Q’il me parle tout bas
Je vois la vie en rose,
Il me dit des mots d'amour
Des mots de tous les jours,
Et ça me fait quelque chose
Il est entré dans mon cœur,
Une part de bonheur
Dont je connais la cause,
C'est toi pour moi,
Moi pour toi dans la vie
Tu me l'a dit, l'a juré
Pour la vie.
Et dès que je t'aperçois
Alors je sens en moi
Mon cœur qui bat.
La la la la la la
la la la la la la
la la la la

  あの人が私を抱きしめて、
  そっと囁くとき
  私には人生がバラ色に見えるの、
  私に愛の言葉を言ってくれると
  毎日の言葉だけれど、
  私になにかの作用をするの
  私の心に入って来たのは、
  幸せといわれるもので
  そのわけはわかっているの、
  私のためのあなたで
  あなたのための私 この人生で
  命ある限り。
  そう言って、誓ってくれた
  あなたを見かけるとすぐ
  私のなかに感じるの
  胸がときめくのを。

[注] 題名のroseは色の名前(男性名詞)。ここでは性の区別は関係ないが、花の名前の場合は女性名詞。
1 行頭のqueは前行と同じquandの代用。これが無くてIl me parle…となっている歌詞もあるが、ピアフはQ'il me parle…と歌っている。
2 tous les jours「毎日、普段」
3 このilは「彼」ではなく、仮主語で、意味上の主語である次行のune part de bonheurの代理。
4 ここから後のlui とmoiで示されているのと同じ内容を、最後の節ではtoiとmoi で示されている。ともに、「君のための僕、僕のための君」と相手が言った内容を間接話法で表現している。
5 dès que「…するやいなや」
6 à plus finir「いつまでたっても終わらない」



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