
「海のマリーMarie la Mer」は、1973年にリリースされた、サルヴァトーレ・アダモSalvatore Adamo自作の曲。「人魚姫」の童話を思い出させるような歌詞で、メロディーも美しく、私はアダモの曲のなかでいちばん好きです。
実は今日の午後、《アミカル・ド・シャンソン》の共同主宰者の宇藤カザンが、赤坂のレディーバードでのソロライブでこの曲を歌うというので、取り上げることにいたしました。→Kazan ライブ
アダモは自分の歌を複数の言語で歌っています(イタリア語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、日本語、ポルトガル語、トルコ語)。そして現在、1億枚のディスクの売り上げを記録しています。
1993年からベルギーのユニセフ大使を務めていること、2001年にベルギー国王アルベール2世よりレジオンドヌール勲章5等を授与されたことも特筆に値します。
Marie la Mer 海のマリー
Salvatore Adamo サルヴァトーレ・アダモ
Marie la Mer,
Au creux d'une vague
Je t'ai trouvée étrange et belle
Comme un oiseau de mer
海のマリー、
波のくぼみに
海鳥みたいな
不思議な美しい君を僕は見つけた

Marie la Mer,
Le ciel était rouge et les algues étaient d'or
Comme de longs cheveux ondoyant sur la mer
Tu m'as souri, Marie la Mer
Il faisait beau dans tes yeux verts 注
Et on s'est regardé, longtemps, longtemps
Marie la Mer,
Au creux d'une vague
Je t'ai perdue effarouchée
Comme un oiseau de mer
海のマリー、
空は赤く 海藻は金色で
海のうえで揺れ動く長い髪の毛のようだった
君は僕に微笑んだ、海のマリー
君の緑色の瞳のなかは澄み切っていた
僕たちは見つめ合った、ずっと、ずっと
海のマリー、
波のくぼみに
海鳥のように
おびえた君を失った

Le temps s'était perdu en mer
Il faisait beau dans tes yeux verts
J'ai tendu la main doucement, doucement
Marie la Mer,
Me pardonneras-tu, je t'attendrai longtemps
Marie la Mer,
Il pleut sur la plage
Il pleut pour toujours
Dans le ciel passent quelques oiseaux de mer
時は海のなかで失われて行った
君の緑色の瞳のなかは澄み切っていた
僕は手を差し伸べた、そっと、そっと
海のマリー、
僕を許してくれるかい、僕は君をずっと待っているよ
海のマリー、
浜辺に雨が降る
いつまでも雨が降る
空を海鳥が数羽通り過ぎる
[注] Il fait beau「天気がいい」という表現を、瞳のなかをあらわすのに用いている。
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