この記事を書くにあたって、先に申し述べます。
私は、憲法第9条によって禁じられている集団的自衛権の行使を政府が従来の解釈・見解の変更によって容認することや、集団的自衛権の行使を容認する憲法違反の法案の立法に強く反対いたします。

1945年8月6日月曜日、午前8時15分。ちょうど70年前の今日でした。

ジョルジュ・ムスタキGeorges Moustakiの「ヒロシマHiroshima」は平和を呼びかけるメッセージ・ソングで、1972年のアルバムMoustakiに収録されています。冒頭の画像は日本盤のジャケット。
歌詞のそれぞれの節の最後に、「彼女(elle)は明日やってくるだろう」とあります。そして最後に、その彼女とは「平和La Paix」のことだと示されます。女性名詞だということで、ひとりの女性であるかのような表現がされているのです。これは、ムスタキのほかの曲「僕の自由Ma liberté」も「私の孤独Ma solitude」でもそうでしたね。
YouTubeには、彼自身の歌が見つからなかったので、動画を作って投稿しました。
Hiroshima ヒロシマ
Georges Moustaki ジョルジュ・ムスタキ
Par la colombe et l'olivier, 注1
Par la détresse du prisonnier,
Par l'enfant qui n'y est pour rien, 注2
Peut-être viendra-t-elle demain.
鳩とオリーブの木により、
囚人の苦しみにより、
なんら咎のない子供たちにより、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Avec les mots de tous les jours,
Avec les gestes de l'amour,
Avec la peur, avec la faim, 注3
Peut-être viendra-t-elle demain.
日々の言葉とともに、
愛の表現とともに、
怖れ、そして飢えとともに、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Par tous ceux qui sont déjà morts,
Par tous ceux qui vivent encore,
Par ceux qui voudraient vivre enfin,
Peut-être viendra-t-elle demain.
すでに死んだ者たちすべてによって、
まだ生きている者たちすべてによって、
つまりは生きたいと望むものたちによって、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Avec les faibles, avec les forts,
Avec tous ceux qui sont d'accord,
Ne seraient-ils que quelques-uns, 注4
Peut-être viendra-t-elle demain.
弱き者たちとともに、強き者たちとともに、
合意する者たちすべてとともに、
たとえそれがわずかの人々にすぎなかったとしても、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Par tous les rêves piétinés, 注5
Par l'espérance abandonnée,
踏みつけられた夢によって、
放棄された希望によって、
À Hiroshima, ou plus loin,
Peut-être viendra-t-elle demain,(×3)
ヒロシマに、あるいはもっと遠いところに、
彼女はたぶん明日やって来るだろう、
La Paix!
平和は!

[注]
1 鳩とオリーブは平和の象徴。
2 n'y être pour rienは、それについてpas renponsable「責任がない」の意味。易しい単語だけの文ほど難しい。
3 前の2行ではプラスの内容が示されている。la peur「恐れ」と la faim「飢え」はマイナスの要素だが、そのために欲求が生まれることがプラスに働く。
4 言い換えると、Même s'ils ne sont pas nombreux.
5 これは、他によって抑えつけられた夢。次行は、自分があきらめて放棄してしまった希望。
私は、憲法第9条によって禁じられている集団的自衛権の行使を政府が従来の解釈・見解の変更によって容認することや、集団的自衛権の行使を容認する憲法違反の法案の立法に強く反対いたします。

1945年8月6日月曜日、午前8時15分。ちょうど70年前の今日でした。

ジョルジュ・ムスタキGeorges Moustakiの「ヒロシマHiroshima」は平和を呼びかけるメッセージ・ソングで、1972年のアルバムMoustakiに収録されています。冒頭の画像は日本盤のジャケット。
歌詞のそれぞれの節の最後に、「彼女(elle)は明日やってくるだろう」とあります。そして最後に、その彼女とは「平和La Paix」のことだと示されます。女性名詞だということで、ひとりの女性であるかのような表現がされているのです。これは、ムスタキのほかの曲「僕の自由Ma liberté」も「私の孤独Ma solitude」でもそうでしたね。
YouTubeには、彼自身の歌が見つからなかったので、動画を作って投稿しました。
Hiroshima ヒロシマ
Georges Moustaki ジョルジュ・ムスタキ
Par la colombe et l'olivier, 注1
Par la détresse du prisonnier,
Par l'enfant qui n'y est pour rien, 注2
Peut-être viendra-t-elle demain.
鳩とオリーブの木により、
囚人の苦しみにより、
なんら咎のない子供たちにより、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Avec les mots de tous les jours,
Avec les gestes de l'amour,
Avec la peur, avec la faim, 注3
Peut-être viendra-t-elle demain.
日々の言葉とともに、
愛の表現とともに、
怖れ、そして飢えとともに、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Par tous ceux qui sont déjà morts,
Par tous ceux qui vivent encore,
Par ceux qui voudraient vivre enfin,
Peut-être viendra-t-elle demain.
すでに死んだ者たちすべてによって、
まだ生きている者たちすべてによって、
つまりは生きたいと望むものたちによって、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Avec les faibles, avec les forts,
Avec tous ceux qui sont d'accord,
Ne seraient-ils que quelques-uns, 注4
Peut-être viendra-t-elle demain.
弱き者たちとともに、強き者たちとともに、
合意する者たちすべてとともに、
たとえそれがわずかの人々にすぎなかったとしても、
彼女はたぶん明日やって来るだろう。
Par tous les rêves piétinés, 注5
Par l'espérance abandonnée,
踏みつけられた夢によって、
放棄された希望によって、
À Hiroshima, ou plus loin,
Peut-être viendra-t-elle demain,(×3)
ヒロシマに、あるいはもっと遠いところに、
彼女はたぶん明日やって来るだろう、
La Paix!
平和は!

[注]
1 鳩とオリーブは平和の象徴。
2 n'y être pour rienは、それについてpas renponsable「責任がない」の意味。易しい単語だけの文ほど難しい。
3 前の2行ではプラスの内容が示されている。la peur「恐れ」と la faim「飢え」はマイナスの要素だが、そのために欲求が生まれることがプラスに働く。
4 言い換えると、Même s'ils ne sont pas nombreux.
5 これは、他によって抑えつけられた夢。次行は、自分があきらめて放棄してしまった希望。
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elleは、単数で「彼女ら」ではなく、「平和」自体を指します。訳の最後をご覧ください。
朝倉ノニー
2017.04.01 06:34 | 編集

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ありがとうございます。この曲のYouTubeの動画も私が作りました。シャンソンというテーマを通してに限りますが、私の思いを時々はしっかりと表現していきたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。
朝倉ノニー
2015.10.21 09:40 | 編集

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