2015
03.10

ゆるやかにDoucement

Liane Foly Doucement


リアンヌ・フォリーLiane Folyは、1962年にリヨンで生まれた歌手。両親はフランス領アルジェリアへ移住していたフランス人移民で、アルジェリアの独立に伴い帰国。音楽一家だったので幼い頃からピアノや音楽の基礎、そしてクラシック・ダンスを学び、早くから地元のバーやクラブで歌っていました。1984年からプロ活動を開始し、オリジナル曲のほか、さまざまな歌手のカヴァー曲も数多く録音し、ジャズやブルースも得意とし、独特の味のある歌い方が人を弾きつけます。また、女優としても活躍し、テレビで司会や物真似もこなします。

今回取り上げるのは「ゆるやかにDoucement」(作詞:フィリップ・ヴィエンネPhilippe Viennet、作曲:アンドレ・マヌキァンAndré Manoukian)。1993年にシングル版でリリースされ、翌94年のアルバムLumièreに収録されました。



Doucement         ゆるやかに
Liane Foly         リアンヌ・フォリー


J´ai beau chercher ta trace à travers les jours qui s´écument 注1
Traîner sur les terrasses ou me balader sur la Lune
J´ai beau changer d´espace m´inventer d´autres quais des Brumes
Rien de nous deux s´efface malgré le temps et l´amertume

  泡のように儚い日々 あなたの足跡を追い求めても
  テラスを歩き回りあるいは月面を彷徨っても何にもならない
  居所を違えあらたな霧の港を創り出しても何にもならない
  私たち二人のことは時の経過にも辛さにもかかわらず何も消えない

Doucement1.jpg


J´ai beau chercher sans cesse à travers les astres et les lois
Les erreurs, les faiblesses qui ont témoigné contre moi
J´en voulais des promesses elles m´ont toutes éloigné de toi
Elles ont tué l´ivresse qui claquait au bout de nos doigts

  私に不利な証言をした過ちや弱さを
  運勢や法則に照らして探し回ってみても何にもならない
  そうして今後の見込みを得たかったがその見込みは私をあなたから遠ざけ
  陶酔を抹殺し私たちの指先で陶酔は砕け散った

{Refrain:}
Et doucement, j´oublierai tout doucement 注2
Je f´rai semblant doucement
En attendant ton retour, comme dans une vieille chanson d´amour

  そしてゆるやかに、私はすべてをゆるやかに忘れていくだろう
  私は心おだやかなふりをするだろう
  あなたの帰りを待ちながら、古い恋の歌に歌われるように

Doucement2.jpg


J´ai beau chercher des rimes à travers les lignes du destin
Entrevoir d´autres signes perchés sur les monts Tibétains
Mais elles sont hautes les cimes quand on a le cœur orphelin
Y a que dans les contes de Grimm que les histoires se finissent bien

  辿ってきた運命に法則性を探しても
  チベットの山々の上に現れたあらたな印をかいま見ても何にもならない
  だがみなしごの心を持ったときには山頂の高みにそれらの印はある
  グリムの童話にはめでたい結末の話がある

{Refrain×2}

[注]
1 avoir beau+inf.「たとえいくら…しても(無駄である)」
2 doucementは「静かに、穏やかに、徐々に、ゆっくりと、心地よく、優しく」といった幅広い意味を持ち、この行および邦題は「ゆるやかに」としたが、次行は「心おだやか」とした。同じ訳語を用いたいところだったが。



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