
前回、ララ・ファビアンLara Fabianの曲を出したので(?)、今回は「ララのテーマLara's Theme」です。1965年のDavid Lean監督の映画「ドクトル・ジバゴDoctor Zhivago」の主題曲で、作曲はモーリス・ジャールMaurice Jarre。ララはジバゴの恋人、ジュリー・クリスティJulie Christieが演じました。
1966年にSomewhere My Loveというタイトルでフランシス・ウェブスターPaul Francis Websterが作詞し、レイ・ニコフ・シンガーズThe Ray Conniff Singers (12人の女声と13人の男声のコーラス)が歌って大ヒットしました。
そして、ユベール・イティエHubert IthierがLa chanson de Laraというタイトルでフランス語に翻案し、1967年にクロアチアの歌手テレザ・ケソヴィヤTereza Kesovijaが歌いました。テレザは1938年生まれで、1965年にフランスに移住。クロアチア語、フランス語、イタリア語、スロベニア語、ロシア語、英語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語の9言語を話し、数多くの音楽祭に参加。オランピア劇場で歌った唯一のクロアチア人歌手で、70代後半の現在も活動中。
シャンソンの友Les Compagnons de la Chansonも歌っています。彼らは1941年にリヨンで結成し1985年まで活動した9人組のグループで、エディット・ピアフÉdith Piafとともに渡米してコラボしたことで知られています。
歌詞はシャンソンの友の歌唱に即しました。テレザの歌詞は少々違っています。彼女の歌はすばらしいのですが、発音に少々癖があります。
La chanson de Lara ララのテーマ
Les Compagnons de la Chanson シャンソンの友
Un jour Lara
Quand le vent a tourné
Un jour Lara
Ton amour t´a quitté
Tes yeux Lara
Revoient toujours ce train
Ce dernier train
Partant vers le chagrin
ある日、ララ
風が向きを変えたとき
ある日、ララ
君の恋人は君のもとを去った
君の瞳に、ララ
あの列車がいつも映っている
あの最後の列車が
悲しみに向けて出て行くのが

Le ciel était couvert de neige
Au loin déjà l´horizon brûlait
空は雪におおわれていた
遠くでもう地平線が燃えていた
Cette chanson
Que chantaient les soldats
C´était si bon
Serré entre tes bras
Au bord des pleurs
Tu souriais Lara
Oubliant l´heure
La guerre, la peur, le froid
兵士たちが歌っていた
この歌は
とてもすてきだった
君の腕に抱きしめられて
泣きそうになった
君は微笑んでいた、ララ
時間を、
戦争を、恐怖を、寒さを忘れて

Le ciel était couvert de neige 注
Au loin déjà le canon tonnait
空は雪におおわれていた
遠くでもう大砲の音が鳴り響いていた
Un jour Lara
Quand tournera le vent
Un jour Lara
Ce sera comme avant
ある日、ララ
風が向きを変えたら
ある日、ララ
以前のようになるだろう
Alors cet air comme un manège
Pour toi sera
Ta chanson Lara.
その時
君にとってはメリーゴーラウンドのようなこの旋律は
君の歌になるだろう、ララ。
[注] シャンソンの友はcouvertと歌っているが、テレザはcouleurと歌っている。
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