2015
02.20

夜のヴァイオリンUn violon dans la nuit

Tino Rossi Un violon dans la nuit2


今回はティノ・ロッシTino Rossiの「夜のヴァイオリンUn violon dans la nuit」です。
原曲は、Cesare Andrea Bixioが作曲しBixio Cherubiniが作詞した「ジプシーのヴァイオリンViolino tzigano」(1935年)というイタリア語のタンゴ。
同年、 Henri VarnaとMarc-Cabがフランス語に翻案し、ティノ・ロッシが歌いました。



ミルヴァMilvaの歌う原曲



Un violon dans la nuit       夜のヴァイオリン
Tino Rossi             ティノ・ロッシ


Dans la nuit un violon joue presqu´en sourdine 注1
Pour nous seuls, sa mélodie tendre et câline
Elle nous dit l´espoir d´aimer, la joie de vivre 注2
Tous les deux sous le ciel clair écoutons-la
Doucement elle nous prend et nous énivre
Viens ce soir la murmurer entre mes bras:

  夜更けにヴァイオリンがほとんどかすかな音色で
  僕たちだけのために、甘く麗しいメロディーを奏でる
  そのメロディーは僕たちに恋する希望と、生きる喜びを語る
  二人して澄み切った空のもとでそれを聴こう
  それはそっと僕たちをとらえ僕たちを酔わせる
  今宵、僕の腕のなかにそのメロディーをささやきにおいで

Un violon dans la nuit2


Chante, chante pour moi
Dans cette nuit de rêve 注3
Blottie tout près de toi 注4
La douceur de ta voix
Vient bercer mon émoi
Chante, chante pour moi
Quand ta chanson s´élève
Tout paraît à mes yeux
Plus beau, plus merveilleux
Dans cette nuit de rêve

  歌って、私のために歌って
  あなたの間近に身を寄せて
  夢のような今宵
  あなたの甘い声は
  私の不安をやわらげてくれる
  歌って、私のために歌って
  あなたの歌が高まると
  私の目にはすべてが
  より美しく、より素晴らしく見える
  この夢のような今宵


Tu partis et depuis lors, partout je traîne
Le fardeau de mon chagrin et de mes peines
Malgré tout, il faut toujours que je revienne
Retrouver les souvenirs des jours enfuis
Mais ce soir, comme un parfum des joies anciennes
Un violon rejoue cet air qui me poursuit:

  君は去ってそれ以来、僕は
  悲しみと苦痛の重荷をあちこち引きずっている
  ともあれ、僕はつねに戻って来るしかない
  過ぎ去った日々を思い出すために
  だが今宵、いにしえの喜びの香りのように
  一挺のヴァイオリンが僕につきまとうこの旋律を再び奏でる

Un violon dans la nuit1


Chante, chante pour moi
Dans cette nuit de rêve
La douceur d´une voix
Vient bercer mon émoi
Calmer mon désarroi
Chante, chante pour moi
Pendant ces heures brèves
Lentement dans mon cœur
Refleurit le bonheur
Dans cette nuit de rêve
Chante, chante pour moi
Pendant ces heures brèves
Lentement dans mon cœur
Refleurit le bonheur
Dans cette nuit de rêve

  歌って、私のために歌って
  夢のような今宵
  甘い声が
  私の不安をやわらげ
  私の混乱を鎮める
  歌って、私のために歌って
  この短い時間のあいだ
  私の心にゆっくりと
  幸福が再び花開く
  夢のような今宵
  歌って、私のために歌って
  この短い時間のあいだ
  私の心にゆっくりと
  幸福が再び花開く
  夢のような今宵


[注] Chante, chanteで始める節は、ヴァイオリンが奏でる曲の内容。
1 sourdine「弱音器」。en sourdine「弱音器をつけて」すなわち「小さな音で」。
2 この節のこの行からあとのelleおよびlaは前行のsa mélodie。
3 de rêve「夢のような、非現実的な」
4 blotti「身を丸めた、身を寄せた」は女性形blottieになっているので、自分は女性の立場。




コメント
夜のバイオリンは、素敵なタンゴですね。
イタリアで作られたタンゴがシャンソンになって。
Tinno Rossiは良く聴きますが、イタリア語は雰囲気を感じて素晴らしいですね。
ミーナの歌は良いですね、色気を感じて魅かれます。
JAttendraiも元はイタリアの曲ですしイタリアの音楽文化はほんとに素晴らしいと思います。
この歌は子供の頃、ウエストミンスターの芦野宏さんのレコードを父親に買ってもらって聴いていました。
歳を取って更に歌の良さが伝わって来たような気がします。
薩摩忠さんの訳詞も素晴らしいと思いました。
歌物語を拝見してその歌の沿革に対して理解を深させて頂いています。
自分でも時々夜のバイオリンを歌っています。
蝶トンボdot 2017.08.29 00:55 | 編集
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dot 2017.09.25 13:42 | 編集
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