2015
02.10

空のおうちLa demeure d'un ciel

Camille Le Sac des Filles


今回は、カミーユCamilleの「空のおうちLa demeure d'un ciel」です。
カミーユは1978年パリ生まれ。パリ政治学院在学中に作成したテープがアンリ・サルヴァドールHenri Salvadorの目に留まり、2002年にデビュー・アルバム「パリジェンヌと猫とハンドバッグLe Sac des Filles」(直訳すると「女の子たちのバッグ」)を出しました。このアルバムが学校の企業研修の単位として認められて卒業。この曲はそのなかの1曲です。「カミーユのワンダーランド」という邦題がつけられていますが、アルバムの邦題にも増して気に入りませんので無視して直訳に近い題名をつけました。



La demeure d'un ciel           空のおうち
Camille                  カミーユ


On s'est connu
En bas des marches
Du palais
Tout en bas de l'escalier de glace
Tes pieds dansaient
nus sur la neige
Et tu chantais cet air plein de malice et de grâce

  私たちは知り会った
  宮殿の
  階段の下で
  氷の階段の真下で
  あなたの足は踊っていた
  はだしで雪の上で
  そしてあなたは茶目っ気と優美さにあふれるこの歌を歌っていた

La demeure dun ciel1


Ôte maintenant
Tes souliers
Et chausse à ton pied
Quelques pelotes de nuées 注1
Car ici désormais
Est la demeure d'un ciel 注2
La demeure d'un ciel

  今は退けておいて
  あなたの靴を
  そしてあなたの足に
  一玉の雲を履かせて
  なぜならこれからはここが
  空のおうち
  空のおうちだから

La demeure dun ciel2


On a monté
Toutes les marches
Du palais
Jusqu'en haut de l'escalier de glace
Un ingénu 注3
Nous attendait
Et nous a mariés
Parmi les oiseaux sauvages

  私たちは登った
  宮殿の
  すべての階段を
  氷の階段の上まで
  ひとりの無垢な人が
  私たちを待っていて
  私たちを結婚させた
  野生の鳥たちのあいだで

La demeure dun ciel3


Ôte maintenant
Tes souliers
Et chausse à ton pied
Quelques pelotes de nuées
Car ici désormais
Est la demeure d'un ciel
La demeure d'un ciel

  今は退けておいて
  あなたの靴を
  そしてあなたの足に
  一玉の雲を履かせて
  なぜならこれからはここが
  空のおうちだから

[注]
1 peloteは「(糸や毛糸などの)玉」。nuéeは文章に用いられる語で「大きな雲」を表す。刺繍などを表すnuéという語とのイメージ的なつながりも裏にあるようだ。
2 demeure d'un cielはdemeure céleste「天国」と同義ともとれるが、文脈のニュアンスから「空のおうち」とした。
3 ingénuは男性名詞としては「無邪気な人、天真爛漫な人」の意味で、具体的には「神様」あるいは「天使」ということになろう。




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