2014
12.16

あなたなしに(サンバ・プレリュード)Vivre sans vivre

Yves Duteil Sans attendre


バーデン・パウエルBaden Powellが作った「サンバ・エン・プレリュディオSamba em préludio」というポルトガル語のサンバの曲があり、デュオでよく歌われます。後半の女性の歌は2回繰り返され、2回目は、男性が前半の歌詞を女性の歌の間に入れていくという構成です。

これをイヴ・デュテイユYves Duteilが、原曲とほぼ同様の内容でフランス語に翻案したVivre sans vivreを今回取り上げます。2001年のSans attendreというアルバム、2003年のChante pour elleに収録されています。「生きずに生きる」という矛盾した意味の原題ですが、あなたがいなければ生きている意味がないという愛をあらわしています。歌詞に、la vie sans toi「君なき生」、vivre sans toi「君(あなた)なしで生きる」という表現があるので、「あなたなしに」という邦題にしました。

イヴ・デュテイユの動画がYouTubeになかったので、2012年1月28日に私自身が制作してアップしました。その後、ほかの動画も出たようです。Biaという女性歌手と歌っています。



バーデン・パウエルのギター弾き語り



長谷川きよしと加藤登紀子が「サンバ・プレリュード」という曲名で日本語で歌っています。残念ながらYouTubeの動画は見られなくなりました。

実はこの曲、2010年11月に私が初めて人前でマイクを持って歌った2曲のうちの1曲です。もう1曲は、「想い出のサンジェルマン・デ・プレOù Es-tu passé mon Saint-Germain-des-Prés」。ともにマイナーな曲で、新人はもっと歌いやすい曲を選べばよかったのかもしれませんが、その後も歌い込んでいくことを考えれば、いい選曲でした。特にこの曲は、Nonnie et Kazanデュオのレパートリーの一つになりました。明後日18日の《カザンライブ》ではポルトガル語で歌います。

Vivre sans vivre     あなたなしに(サンバ・プレリュード)
Yves Duteil        イヴ・デュテイユ


La vie sans toi
Le cœur à l'envers
C'est l'eau sans la mer
C'est froid comme l'hiver
C'est long comme la nuit
C'est lourd comme l'ennui
La nuit sans l'aurore
C'est long comme la mort…et

  君なき生は
  心乱れ
  あたかも海なき水
  冬のごとく寒く
  夜のごとく長く
  憂いのごとく重苦しい
  黎明なき夜は
  死のごとく長い…そして

Vivre sans vivre4


La vie sans toi
Vers qui et vers quoi
Le sol sous mes pas
Se dérobera
Tout seul sur la Terre
Le cœur en enfer
Dieu me garde de vivre un seul jour 
Sans toi

  君なき生は
  誰に、何に向かうというのか
  足下の土は
  崩れ去るだろう
  地上にただ一人
  心は苦しみにうち塞がれよう
  神よどうか僕が一日たりとて
  君なしで生きることなどないようにさせたまえ

Vivre sans vivre2


Vivre sans vivre
Moi qui n'ai jamais su marcher
Que pour te suivre
Ivre de vivre
Pour respirer l'air que tu respires
Laisser parler nos cœurs sans rien dire

  生きた心地なく生きるというの
  あなたについていくしか
  歩き方を知らなかった私が
  生きることに酔いしれて
  あなたと同じ空気を吸い
  何も言わずに 私たちの心に語らせましょう

Vivre sans vivre5


Vivre ou survivre
Sans plus jamais trouver dans tes yeux
La fin du livre
Vivre sans vivre
Dieu me garde de vivre un seul jour
Sans toi

  生きるあるいは生き続けるというの
  もうあなたの目に
  物語の結末が見いだせぬまま
  生きた心地なく生きるというの
  神よどうか私が一日たりとて
  あなたなしで生きることなどありませんように


[注] Dieu me garde(ou préserve)de +inf.「どうか私が…することなどありませんように」



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