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2014
12.10

子守唄Berceuse

Charles Trenet Berceuse


シャルル・トレネCharles Trenetの「子守唄Berceuse」(1947年)は、思春期の兄が小さな弟に歌う、とても優しい歌。なにか事情があって母親が遠くに行ってしまったようですが、両親が離婚したのだろうか、それとも、この2年前の1945年が終戦の年でしたから、なにか戦争に絡んだ事情があったのだろうかなどと…。この曲を聴くと、もっと悲しい話ですが野坂昭如の「火垂るの墓」を思い出すものですから。



Berceuse    子守唄
Charles Trenet シャルル・トレネ


Dors mon p´tit frère,
Maman n´est pas là.
Elle est en Belgique,
Elle est aux Pays-Bas,
Elle est aux Amériques,
Un jour, elle reviendra.

  お眠り弟よ
  ママンはいない
  ベルギーにいる
  オランダにいる
  アメリカにいる
  いつか、帰ってくる

Berceuse2.jpg


Dors mon p´tit frère.
Quand tu dormiras,
Moi, j´irai voir Lucille.
Elle m´attend en bas.
Moi, j´irai voir Lucille.
Je lui prendrai les bras
Car j´aime bien les filles.
J´ai quinze ans, moi.

  お眠り弟よ。
  君が眠ったら、
  僕はね、ルシールに会いに行く。
  彼女はむこうで僕を待ってる。
  僕はね、ルシールに会いに行く。
  僕は彼女の腕をとる
  だって僕は女の子が好きだからさ。
  僕は15歳なんだ、僕は。

Berceuse1.jpg


Dors mon p´tit frère.
Quand tu seras grand,
Tu iras aux Amériques
Tu verras le Canada,
Et tu iras en Belgique,
Et là-bas, et là-bas,
Tu retrouveras Maman,
En marchant, en marchant,
Tu retrouveras Maman,
En marchant longtemps.

  お眠り弟よ。
  君が大きくなったら、
  アメリカに行くだろう、
  カナダを見るだろう、
  そしてベルギーに行くだろう
  そしてそこで、そしてそこで、
  ママンに会えるよ、
  歩いていたら、歩いていたら、
  ママンに会えるよ、
  長いあいだ歩いていたら。

Berceuse3.jpg


[注] 歌詞サイトの歌詞を、トレネが歌っているとおりに訂正して訳した。その時その時で歌詞を変えて歌っているのかもしれないが。


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