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2019
01.27

心得るべきはIl faut savoir

Charles Aznavour Il faut savoir


シャルル・アズナヴールCharles AznavourのIl faut savoirという曲は、失恋した時に人がとるべきいさぎよい振る舞いをいろいろ述べ、だが君をあまりにも愛している僕にはそれができない、といった内容です。邦題は「それがわかれば」とされていますが、「わかれば」ではなくて「わかってはいるができない」のです。savoirは本来「知っている、わかる」という意味の動詞ですが、不定詞とつながった場合は、「…できる能力を備えている、すべを心得ている」といった意味合いです。アズナヴールは英語でYou've got to learnと歌っており、英語のlearnに当たります。ということで邦題は「心得るべきは」としました。
1961年の同名のアルバムに収録されています。

65年


ジョニー・アリディJohnny Hallydayと



Il faut savoir    心得るべきは
Charles Aznavour シャルル・アズナヴール


Il faut savoir encore sourire
Quand le meilleur s'est retiré
Et qu'il ne reste que le pire
Dans une vie bête à pleurer 注1

 心得るべきはなおも微笑むこと
 最高のものが去ったとき
 泣きたいほどひどい人生に
 どうしようもないものしか残っていないとき

Il faut savoir, coûte que coûte, 注2
Garder toute sa dignité
Et, malgré ce qu'il nous en coûte, 注3
S'en aller sans se retourner

 心得るべきは、いかなる犠牲を払おうと、
 誇りを保つこと
 そして、たとえそれが辛かろうと、
 踵を返さずに立ち去ること

Il faut savoir1


Face au destin, qui nous désarme,
Et devant le bonheur perdu,
Il faut savoir cacher ses larmes
Mais moi, mon cœur,je n'ai pas su

 士気を削ぐ運命と向き合い、
 失った幸せを前にして、
 心得るべきは涙を隠すこと
 だが僕は、僕の心は、できなかった

Il faut savoir quitter la table
Lorsque l'amour est desservi
Sans s'accrocher, l'air pitoyable,
Mais partir sans faire de bruit

 心得るべきはテーブルを離れること
 恋の料理が下げられたとき
 哀れな態度で居座らずに、
 静かに席を立つことだ

Il faut savoir cacher sa peine
Sous le masque de tous les jours
Et retenir les cris de haine
Qui sont les derniers mots d'amour

 心得るべきは平生の仮面の下に
 苦しみを隠すこと
 恋の終わりの言葉としての
 憎しみの叫びをこらえること

Il faut savoir2


Il faut savoir rester de glace 注4
Et taire un cœur qui meurt déja
Il faut savoir garder la face
Mais moi je t'aime trop

 心得るべきは冷静なままでいること
 すでに息絶えた心に語らせないこと
 学ぶべきは面目を保つこと
 だが僕は、僕の心は、君を愛しすぎている

Mais moi je ne peux pas
Il faut savoir
Mais moi je ne sais pas

 だが僕には無理だ
 心得るべきだ
 だが僕にはできない

[注]
1 bête à pleurer「泣きたくなるほど愚かしい」
2 coûte que coûte「どんな犠牲を払っても」
3 en coûter「費用がかかる」「(…にとって)つらいことである。」の2義。ここでは後者。
4 de glace「冷淡な、無感動の」



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