2018
07.07

僕の上で踊れDansez sur moi

Claude Nougaro Toulouse


今回はクロード・ヌガロClaude Nougaro の「僕の上で踊れDansez sur moi 」、ヌガロの代表作「トゥールーズToulouse」と同じアルバム、1967 年の「オー・トゥールーズÔ Toulouse」に収録されています。
先日の歌会で仲間が歌いました。女性だったので、「私の上で踊って」なんてちょっとエロティックなタイトルだと感じてしまいましたが、訳してみると、ミシェル・ポルナレフMichel Polnareffの「ラーズ家の舞踏会Le bal des Laze」とちょっと近い恨み節で、恋人とその相手に、「僕を踏みつけて踊れ」と言っている訳でした。
すみません。大事なことが抜けていました。この曲の原曲はジャズのGirl Talk:映画「ハーロウHarlow」の主題歌です。1930年代のアイドル女優ジーン・ハーロウJean Harlowの生涯を描いた映画で、歌詞は、女性の日常的なおしゃべりがテーマ。1965年。作詞:ボビー・トゥループBobby Troup、作曲:ニール・ヘフティNeal Hefti) Bridget Maynes。

ボビー・トゥループの奥さんのジュリー・ロンドンが歌っています。動画の上方のタイトルをクリックしてYouTubeでご覧ください。



オスカー・ピーターソンOscar Petersonの演奏でも知られています。



ヌガロはまったく違う歌にしました。



Dansez sur moi  僕の上で踊れ
Claude Nougaro  クロード・ヌガロ


Dansez sur moi dansez sur moi
Le soir de vos fiançailles
Dansez dessus mes vers luisants
Comme un parquet de Versailles
Embrassez-vous, enlacez-vous
Ma voix vous montre la voie
La voie lactée, la voie clarté
Où les pas ne pèsent pas
Dansez sur moi
Dansez sur moi
Dansez sur moi

 僕の上で踊れ 僕の上で踊れ
 君たちの婚約の夕べに
 僕の輝かしい詩のもとで踊れ
 ヴェルサイユの寄せ木細工の床のように
 抱き合え、絡み合え
 僕の声は君たちに道を示す
 ミルキー・ウェイを、光の道を
 そこでは、足取りは重さを持たない
 僕の上で踊れ
 僕の上で踊れ
 僕の上で踊れ

Claude Nougaro2


Dansez sur moi dansez sur moi
Qui tourne comme un astre
Etrennez-vous, étreignez-vous 注1
Pour que vos cœurs s'encastrent
Tel un tapis, tapis volant
Je me tapis sous vos pieds
C'est pour vous tous que sur mes doigts
La nuit je compte mes pieds
Dansez sur moi
Dansez sur moi
Dansez sur moi

 僕の上で踊れ 僕の上で踊れ
 天体のように回転する僕の上で
 デヴューしろ、抱きしめ合え
 君たちの心が融けあうように
 絨毯のように、空飛ぶ絨毯のように
 僕は君たちの足の下に身を潜める
 すべて君たちのためだ
 僕が指折って夜に自分の足を数えるのは
 僕の上で踊れ
 僕の上で踊れ
 僕の上で踊れ

Claude Nougaro1


Dansez sur moi dansez sur moi
Le soir de mes funérailles
Que la vie soit feu d'artifice 注2
Et la mort un feu de paille
Un chant de cygne s'est éteint
Mais un autre a cassé l'œuf
Sous un saphir en vrai saphir
Miroite mon sillon neuf
Dansez sur moi
Dansez sur moi
Dansez sur moi

 僕の上で踊れ 僕の上で踊れ
 僕の葬いの夕べに
 生は花火のようであれ
 そして死はつかの間の炎であれ
 白鳥の歌は消えた
 だが別の男が卵をつぶした
 碧天のもと、まぎれもない碧みのなか
 僕のあらたな皺が光る
 僕の上で踊れ
 僕の上で踊れ
 僕の上で踊れ

[注] 
1 etrennerは「初めて使う、下ろす」の意味だが意訳した。s'étreigner「抱きしめ合う」と語呂を合わせている。
2 feu d'artifice「花火」は「華やかなもの、きらびやかなもの」の例えにも用いられる。次行のfeu de pailleは直訳すると「藁の炎」だが「つかの間の輝き(情熱)」の意味に用いられる。




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