2018
03.11

君に委ねるJe m'en remets à toi

Charles Dumont Je men remets à toi


「君に委ねるJe m'en remets à toi」という曲は、1963年にエディット・ピアフ Édith Piafのために、ジャック・ブレルJacques Brelが作詞し、シャルル・デュモンCharles Dumontが作曲しましたが、彼女はその年、録音することなく亡くなり、翌年、シャルル・デュモン自身が歌っています。



Je m'en remets à toi 君に委ねる
Charles Dumont    シャルル・デュモン


Pour ce qui est de vivre 注1
Ou de ne vivre pas,
Pour ce qui est de rire
Ou de ne rire plus,
Je m'en remets à toi

 生きるか
 それとも生きないかを、
 笑うか
 それとももう笑わないかを、
 君に委ねる

Pour ce qui est d'aimer,
Pour une part de chance, 
Pour ce qui est d'espérer
Ou de désespérance,
Je m'en remets à toi

 ひとつの幸運として、
 愛することを、
 期待するのか
 それとも絶望かを、
 君に委ねる

Je men remets à toi2


Oui mais,
Pour ce qui est des pleurs,
Comme autant de cerises,
Pour ce qui est du cœur,
Qui se tord et se brise,
Je m'en remets encore,
Je m'en remets à moi

 ああだが、
 さくらんぼほど大粒の、
 涙は、
 きりきりと痛む
 心は、
 所詮は委ねられる
 僕に委ねられるのさ

Pour que ce soit demain  注2
Plutôt que le passé,
Pour que ce soit l'airain 注3
Plutôt que le laurier,
Je m'en remets à toi

 過去よりむしろ
 将来のことであるべく、
 桂冠よりむしろ
 ブロンズであるべく、
 君に委ねる

Je men remets à toi1


Pour que ce soit la vie
Plutôt qu'une saison,
Pour qu'elle soit symphonie
Plutôt qu'une chanson,
Je m'en remets à toi

 ひとつの季節というよりむしろ
 人生であるべく、
 ひとつの歌というよりむしろ
 シンフォニーであるべく、
 君に委ねる

Oui mais,
Pour accrocher aux branches
Notre amour qui vacille,
Pour briser la faucille 注4
Du temps qui se revanche,
Je m'en remets encore,
Je m'en remets à moi

 ああだが、
 揺れる僕たちの愛を
 枝にかけるには、
 報復せんとする時の神の
 鎌を打ち砕くには、
 所詮は委ねられる
 僕に委ねられるのさ

Je men remets à toi3


Tu vois,
Tu peux faire l'été
Tu vois,
Je peux porter l'hiver
Tu vois,
On peut appareiller, 注5
Tu vois,
On peut croquer la terre. 注6

 そうさ、
 君は夏を作り出せる
 そうさ、
 僕は冬を耐え忍べる
 そうさ、
 僕たちは対になれる、
 そうさ、
 僕たちは大地にかじりつけるのさ。

[注] s’en remettre à qn.は「…を…に任せる、委ねる、託す」の意味。
1 pour ce qui est de「…については」
2 pour que +subj.は目的・因果関係・判断の理由などを表す。
3 airain「青銅、ブロンズ」。laurier「月桂樹」すなわち、「一時的な栄冠」よりもd'airain「堅固な」方を選ぶということであろう。
4「時の神Chronus」と「大地および農耕の神Kronos」は発音が同じ「クロノス」なので混同される。後者は万物を切り裂くアダマスの鎌を武器とする。「死神La Mort」も魂を獲る大鎌を持つ。
5 appareillerは「(他動詞で)石に印をつけて切り出す、(自動詞で)出航する」と「(他動詞で)似たものを対にする」の2義がある。後者の意味で自動詞的に用いていると判断した。
6 croquer la terre「大地をかじる」は「この地上で生きていける」といった意味か。「クロケ」という発音と「大地」…注4の「大地および農耕の神」のほうのクロノスとの関連をふと考えてしまったが…。




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