2017
09.04

キャトル・セプタンブル駅Station Quatre Septembre

Vanessa Paradis Love Songs


Quatre Septembre今回はヴァネッサ・パラディVanessa paradisの「キャトル・セプタンブル駅Station Quatre Septembre」です。先にご紹介した「城壁Le Rempart」同様、作詞・作曲:バンジャマン・ビオレィBenjamin Biolayで2013 年のアルバム:Love Songsに収録されています。
タイトルはStation 4 Septembreとも表記されますが、パリ2区にあるメトロ3号線の駅で、オペラOpéraからブルスBourseまで東西に走る通り、la rue du Quatre-Septembreの中央に位置するのでQuatre-Septembreという駅名が付けられました。そもそもその通りの名称は「9月4日」の意味で、皇帝ナポレオン3世の廃位と第三共和政の開始が宣言された1870年9月4日を記念して付けられました。右上の地図は、通りと駅が出ていてちょうどいいので、ブック・オフさんお借りします。宣伝になるので許してね(#^.^#)
ついでながら、おもしろいエピソードを。昨2016年のエイプリル・フールの日に、RATPがパリの13のメトロの駅の駅名表示が言葉遊び風に変えました。この駅は「4月1日Premier avril 」とされました。→記事



Station Quatre Septembre キャトル・セプタンブル駅
Vanessa paradis       ヴァネッサ・パラディ


On s'est connus un matin station quatre septembre
Reconnus dès le lendemain pour aller boire un café ensemble
On en a fait du chemin, du moins il me semble
Depuis le premier verre de vin au dernier baiser sans la langue
On a connu les arrières cours, les frimas de décembre
Les ingénues qui portent court, qui font du pied aux pieds-tendres 注1
Les nuits moites allongé sur le coco et la cendre 注2
Le vin chenu, la misère nue mais quel bonheur ensemble

 私たちはある朝キャトル・セプタンブル駅で知り合った
 翌朝にはまた会って一緒にコーヒーを飲みに行った
 私たちはそんな成り行きに従った、少なくとも私にはそう思えたわ
 ワインを飲み始めてから、最後に黙ってキスをするまでのあいだ
 裏庭と12月の濃霧を何度も体験した
 うぶな娘たちは性急で、優しい足に足で合図する
 ココや灰の上に横たわる長い湿っぽい夜
 年代もののワイン、無一物の貧乏、でも二人でいることが幸せだった

Quatre Septembre2


Même au siècle prochain j'en parlerai encore
Même au siècle prochain j'en parlerai encore
Même au siècle prochain j'en pleurerai encore
Même au siècle prochain j'en pleurerai encore

 来世紀まで私はそれを語るわ
 来世紀まで私はそれを語るわ
 来世紀まで私はそれに涙するわ
 来世紀まで私はそれに涙するわ

On s'est perdus un matin station quatre septembre
Eperdus, ivres de ce vin qui vous fait les yeux en amandes
On a rasé quelques murs, toi levé quelques jambes 注3
Une pensée bien saugrenue, dire adieu à ces grands ensembles
Adieu nuits tendres, adieu caresses, adieu lait à l'amande
Adieu relative allégresse de prendre un café ensemble

 ある朝キャトル・セプタンブル駅で互いを見失った
 取り乱し、ひとの目をアーモンド色にさせるこのワインに酔って、
 私たちはいくつかの壁を取り払い、あなたはいくつかの支柱を取り除いた
 突拍子も無い考えが浮かぶ、この素晴らしい愛の暮らしにさよならすること
 やさしい夜よさよなら、愛撫よさようなら、アーモンドミルクよさよなら
 一緒にコーヒーを飲むことのそれなりの喜びもさよなら

Quatre Septembre3


Même au siècle prochain j'en parlerai encore
Même au siècle prochain j'en parlerai encore
Même au siècle prochain j'en pleurerai encore
Même au siècle prochain j'en pleurerai encore
J'en pleurerai encore

 私は来世紀までそれを語っているわ
 私は来世紀までそれを語っているわ
 来世紀までそれに涙しているわ
 来世紀までそれに涙しているわ
 涙しているわ

Même au siècle prochain j'en parlerai encore
Même au siècle prochain j'en parlerai encore
Même au siècle prochain j'en pleurerai encore
Même au siècle prochain j'en pleurerai encore
J'en pleurerai encore

 私は来世紀までそれを語っているわ
 私は来世紀までそれを語っているわ
 来世紀までそれに涙しているわ
 来世紀までそれに涙しているわ
 涙しているわ

Quatre Septembre4


[注]
1 faire du pied à qn.「(テーブルの下などで)…の足を自分の足で触る」異性の気を引いたりするため。
2 cocoは「ココナッツ」「ガソリン」「安酒」「頭」「靴」「パイロット」「喉」「胃」「卵」「幼児・恋人の愛称」「(軽蔑的に)ヤツ」「共産党員」「コカイン」など多数の意味がある。cendre「灰」が続くので「コカイン」か「安酒」かとも思ったが、仮名書きの「ココ」にとどめた。ちなみに、今、パリではジュリアン・ドレJulien DoréのCoco câlineという曲が流行っているという。これはココ・シャネルCoco Chanel同様、女性の名前。
3 lever quelques jambesは「脚を上げる」ではなくraser quelques murs「壁を取り払う」と合う意味として「支柱を取り外す」だろう。




コメント
地下鉄をテーマにした歌、シャンソンには多いように思いました。大昔、マリー・ジョゼ・ヌーヴィルが歌った「地下鉄の紳士」が、本当に可愛く、ユーモアがあって、こんな歌を日本の歌手がサラッと歌えたらいいのになぁ、と思ったことでした。

ヴァネッサ、可愛い歌い方ですね^^
mimihadot 2017.09.05 10:32 | 編集
マリー・ジョゼ・ヌーヴィル、聴いてみました。ステキな声ですね。この曲、訳してみたいです。ありがとうございました。
dot 2017.09.06 18:00 | 編集
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