2017
04.27

エレーヌの木靴Les sabots d'Hélène

Georges Brassens Les sabots dHélène


ジョルジュ・ブラッサンスGeorges Brassensの「エレーヌの木靴Les sabots d'Hélène」は、この曲名をタイトルとした1954年のアルバムに収録されています。このアルバムには代表作のひとつ「オーヴェルニュ人に捧ぐChanson pour l'auvergnat」も含まれています。

平凡なあるいはさえない外見の女性も、その内側には女王さまにも劣らぬ美しさと愛を秘めているということを、わらべ歌を思わせるような曲想のなかで伝えてくれます。ブラッサンス自身がそうした女性と恋に落ちたことが背景にあるようです。



Les sabots d’Hélène エレーヌの木靴
Georges Brassens  ジョルジュ・ブラッサンス


Les sabots d'Hélène
Etaient tout crottés,
Les trois capitaines
L'auraient appelé' vilaine,
Et la pauvre Hélène
Etait comme une âme en peine... 
Ne cherche plus longtemps de fontaine,
Toi qui as besoin d'eau,
Ne cherche plus: aux larmes d'Hélène
Va-t'en remplir ton seau.

 エレーヌの木靴は
 泥まみれ、
 3人の隊長らが
 百姓娘と呼びなしたよ、
 そんで、かわいそうなエレーヌったら
 途方にくれちゃった…
 当分は泉を探すことないさ、
 水が要るというあんた、
 もう探しなさんな、エレーヌの涙で
 桶を一杯にすりゃいいよ

Les sabots dHélène1


Moi j'ai pris la peine
De les déchausser,
Les sabots d'Hélène,
Moi qui ne suis pas capitaine,
Et j'ai vu ma peine
Bien récompensée...
Dans les sabots de la pauvre Hélène,
Dans ses sabots crottés,
Moi j'ai trouvé les pieds d'une reine
Et je les ai gardés.

 おいらちょいと手間かけて
 脱がせてやったよ
 エレーヌの木靴を、
 隊長じゃないおいらはね、
 そしたらその手間は
 ちゃんと報いられたんだ…
 かわいそうなエレーヌの木靴のなかに、
 泥にまみれた木靴のなかに、
 おいら女王さまのおみ足を見っけたよ
 おいらそれをいただきさ。

Son jupon de laine
Etait tout mité,
Les trois capitaines
L'auraient appelé' vilaine,
Et la pauvre Hélène
Etait comme une âme en peine...
Ne cherche plus longtemps de fontaine,
Toi qui as besoin d'eau,
Ne cherche plus: aux larmes d'Hélène,
Va-t'en remplir ton seau.

 あいつのウールのスカートは
 虫食いだらけ、
 3人の隊長らが
 百姓娘と呼びなしたよ、
 かわいそうなエレーヌったら
 途方にくれちゃった…
 当分は泉を探すことないさ、
 水が要るというあんた、
 もう探しなさんな、エレーヌの涙で、
 桶を一杯にすりゃいいよ。

Les sabots dHélène2


Moi j'ai pris la peine
De le retrousser,
Le jupon d'Hélène,
Moi qui ne suis pas capitaine,
Et j'ai vu ma peine
Bien récompensée...
Sous le jupon de la pauvre Hélène,
Sous son jupon mité,
Moi j'ai trouvé des jambes de reine
Et je les ai gardées.

 おいらちょいと手間かけて
 たくし上げてやったよ、
 エレーヌのスカートを、
 隊長じゃないおいらはね、
 そしたらその手間は
 ちゃんと報いられたんだ…
 かわいそうなエレーヌのスカートの下に、
 虫食いのスカートの下に、、
 おいら女王さまの腿を見っけたよ
 おいらそれをいただきさ。

Et le cœur d'Hélène
N'savait pas chanter,
Les trois capitaines
L'auraient appelé' vilaine,
Et la pauvre Hélène
Etait comme un âme en peine...
Ne cherche plus longtemps de fontaine,
Toi qui as besoin d'eau,
Ne cherche plus: aux larmes d'Hélène,
Va-t'en remplir ton seau.

 エレーヌの心ときたら
 歌うことなんか知らずにいた、
 3人の隊長らが
 百姓娘と呼びなしたよ、
 かわいそうなエレーヌったら
 途方にくれちゃった…
 当分は泉を探すことないさ、
 水が要るというあんた、
 もう探しなさんな、エレーヌの涙で
 桶を一杯にすりゃいいよ。

Moi j'ai pris la peine
De m'y arrêter,
Dans le cœur d'Hélène
Moi qui ne suis pas capitaine,
Et j'ai vu ma peine
Bien récompensée...
Et, dans le cœur de la pauvre Hélène,
Qui avait jamais chanté,
Moi j'ai trouvé l'amour d'une reine
Et moi je l'ai gardé.

 おいらちょいと手間かけて
 エレーヌの心んなかに
 おいらを居座らせた
 隊長じゃないおいらはね、
 そしたらその手間は
 ちゃんと報いられたんだ…
 そんで、歌ったこともない
 かわいそうなエレーヌの心んなかに
 おいら女王さまの愛を見っけたよ
 おいらそれをいただきさ。

[注]
âme en peine「三途の川のほとりを彷徨う魂」être comme une âme en peine「途方にくれる」


Les sabots dHélène3

コメント
ノニーさんこんにちは。
エレーヌの木靴をとりあげてくださり、ありがとうございます!
この曲はいつか歌ってみたいと思っていました。しばらく忘れていたところに、今日歌物語を見たのです。古賀力氏の訳をよんで、
哀しさとエロチシズムも感じて、曲も知らないのに歌いたいと思ったのです。日本語しか知らない我が身デハアリマスガ、ノニーさんの取り上げてくださる歌は、喜びを与えてくれます。他にも何曲も。本当に有難うございます。
                        
夜衾草dot 2017.04.28 15:02 | 編集
コメントありがとうございます。5月6日の東京シャンソン・コンクールにこの曲で出場される方があるので、取り上げてみました。ブラッサンスの良さがとても表れている曲ですね。ぜひ歌ってください。
朝倉ノニーdot 2017.05.01 07:27 | 編集
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