
ミッシェル・ポルナレフMichel Polnareffを続けます。前々回と前回に取り上げた2曲と同じく1969年にリリースされた、「名前のない女La michetonneuse」です。ポルナレフ自身が作詞・作曲。原題は「金に困って売春をする女」すなわち「素人売春婦」の意味。「ステキなランデブー」という既存の邦題はまったく無関係なので用いないことにし、中村淳彦をちょっと真似て「名前のない女」としました。タイトルに著作権はないそうだし単数形だし許されるかなと。
La michetonneuse 名前のない女
Michel Polnareff ミッシェル・ポルナレフ
L'argent a tout, tout, tu-tué 注1
Même pour aimer, il faut payer
金がすべてをすべてを黙らせ殺す
愛するためにも、支払わなきゃならない
{Refrain :}
Pour un peu d'argent je me paye son corps 注2
Mais je pleure souvent car un autre a son cœur
Quand elle vient la la la la la la sur mon coeur
Je ne vois pas passer les heures
Je crois à mon bonheur
わずかな金で僕は自分に彼女の体を奮発する
だが僕は時々泣くんだ、だってほかの男が彼女の心をとらえるから
彼女が僕の心の方にやって来たらラララララ
時の経つのも忘れ
自分のしあわせを信じる

L'argent a tout, tout, tu-tué
L'amour, lui-même, est syndiqué
金がすべてをすべてを黙らせ殺す
愛自体が組織されたものだ
{Refrain}
L'argent a tout, tout, tu-tué
Même pour aimer, il faut payer
金がすべてをすべてを黙らせ殺す
愛するためにも、支払わなきゃならない

{Refrain×3}
[注]
1 tu-tuéのtuéはtuer「殺す」の過去分詞。tuは「君」ではなくtaire「言わない」の過去分詞と判断し、faire taire「黙らせる」の意味合いで訳した。
2 se payer「自分に…を奮発する」
Comment:0
コメント