
「白い恋人たち13 Jours en France」は、1968年のグルノーブル冬季オリンピックの公式記録映画の主題曲です。作詞:ピエール・バルーPierre Barouh、作曲:フランシス・レイFrancis Lai。13 Jours en Franceという原題は映画のタイトルで、「フランスでの13日間」という意味。監督はクロード・ルルーシュClaude Lelouch とフランソワ・ライシェンバッハFrançois Reichenbach。1968年、五月革命でカンヌフェスティバルは中止となり、上映されるはずであったこの映画は40年後の2008年のカンヌフェスティバルにおいて、クラシック部門でオープニングムービーとして上映されました。
映画ではピエール・バルーPierre Barouhとニコール・クロワジールNicole Croisilleが歌っています。
13 Jours en France 白い恋人たち
Pierre Barouh & Nicole Croisille ピエール・バルー&ニコール・クロワジール
Voilà pendant treize jours
En France on a fait le tour
Du désordre et des passions
De la disproportion de notre temps qui court
こうして13日の間、フランスでは
われわれの今の時代の
混乱と熱狂と不均衡を
人々は一巡りした
Voilà pendant treize jours
La France a fait son discours
Sans oublier qu'en chansons
Quelques soient les raisons
こうして13日の間
フランスは自論を唱えた
歌においては理由など何でもいいということを
忘れることなく

Cela finit toujours
Un peu comme les lampions
Survivant aux réveillons 注1
Peu à peu toutes passions s'éteignent
Comme les rues s'ennuyaient
Quand le quatorze juillet
Remballait ses bals et ses rengaines
それはつねに終わるべきもの
祝祭の夜に残る
提灯の明かりにちょっと似て
すべての情熱は徐々に消えてゆく
巴里祭が終わって
踊りや歌がしまい込まれ
通りがつまらなくなるように
Voilà qu'après treize jours
En France a repris le cours
D'un folklore quotidien qu'au fond l'on aime 注2
Et qui vient au jour le jour 注3
こうして13日間ののち
フランスでは
人々が実のところ愛し
毎日毎日やって来る
地元の日常生活を再開する

Pourtant pendant treize jours
En France on a fait l'amour
Sans oublier un instant que pendant tout ce temps
Les jeux suivraient leur cours
だが13日の間
フランスでは人々は愛の行為をしても
その間ずっとオリンピックの競技が行われていることを
片時も忘れてはいなかった
[注]
1 réveillon「クリスマスイヴや大晦日の夜食や祝い」
2 folklore本来は「民族の、民間伝承の」といった意味だが、ここでは少々軽い意味。
3 au jour le jour「その日その日で、着実に」
しろあさんがYouTubeで訳詞を朗読し紹介してくださいました。
Comment:2
コメント
やはりザ.ピーナっっの歌ってた永田文夫氏の訳詞とは意味、内容が全く異なりますね!
永田氏の物は『訳詞』ではなく”雪と恋”のイメージから作り上げたものなのですね!
それはそれで素晴らしいです。
私はこのメロディーに恋の詩が欲しかった一人なので見つけた時は嬉しかったです。
今回『訳詞』の表現は必ずしも原作の意味に沿うものではないと認識しました。
永田氏の物は『訳詞』ではなく”雪と恋”のイメージから作り上げたものなのですね!
それはそれで素晴らしいです。
私はこのメロディーに恋の詩が欲しかった一人なので見つけた時は嬉しかったです。
今回『訳詞』の表現は必ずしも原作の意味に沿うものではないと認識しました。
平田小次郎
2023.01.02 14:57 | 編集

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