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2020
04.27

マリアMaria

Jean Ferrat Maria


今回はジャン・フェラJean Ferratの「マリアMaria」です。作曲はフェラ自身、作詞:ジャン=クロード・マスリエJean-Claude Massoulier。1967年の同名のアルバムに収録されています。
スペイン市民戦争la guerre d'Espagne (1936-1939)で、マリアの二人の息子のうち一人は左派の人民戦線政府の共和派républicains、もう一人は右派の反乱軍のナショナリスト派nationalistesに分かれて殺し合い、ともに命を失います。



Maria     マリア
Jean Ferrat ジャン・フェラ


Maria avait deux enfants
Deux garçons dont elle était fière
Et c'était bien la même chair
Et c'était bien le même sang

 マリアには二人の子どもがいた
 自慢の二人の息子たちがいた
 同じ肌だった
 同じ血だった

Ils grandirent sur cette terre
Près de la Méditerrannée
Ils grandirent dans la lumière
Entre l'olive et l'oranger

 彼らは成長した
 地中海に面したこの地で
 彼らは成長した、降り注ぐ光のなかで
 オリーブとオレンジのあいだで

Maria1.jpg


C'est presque au jour de leurs vingt ans
Qu'éclata la guerre civile
On vit l'Espagne rouge de sang
Crier dans un monde immobile

 それは彼らが二十歳になった頃のこと
 市民戦争が勃発したのは
 血で赤く染まったスペインが
 静止した世界のなかで叫ぶのが聞こえた

Les deux garçons de Maria
N'étaient pas dans le même camp
N'étaient pas du même combat
L'un était rouge, et l'autre blanc 

 マリアの二人の息子たちは
 同じ兵営にはいなかった
 戦いの同じ側にはいなかった
 一人は赤軍、そしてもう一人は白軍

Qui des deux tira le premier
Le jour où les fusils parlèrent
Et lequel des deux s'est tué
Sur le corps tout chaud de son frère ?

 二人のうちどっちが最初に引き金を引いたのか
 銃声が鳴り響いた日に
 そして二人のうちのどっちが
 その兄弟の熱い体の上で死んだのか?

Maria2.jpg


On ne sait pas. Tout ce qu'on sait
C'est qu'on les retrouva ensemble
Le blanc et le rouge mêlés
À même les pierres et la cendre

 分からない。分かっているのは
 彼らがいっしょに見つかったこと
 白と赤はまじり
 石は灰にもろにまみれ

Si vous lui parlez de la guerre
Si vous lui dites liberté
Elle vous montrera la pierre
Où ses enfants sont enterrés

 もしあなたが彼女に戦争のことを話したなら
 もしあなたが彼女に自由を語ったなら
 彼女は石を指し示すだろう
 自分の子どもたちがその下に埋められている石を

Maria4.jpg


Maria avait deux enfants
Deux garçons dont elle était fière
Et c'était bien la même chair
Et c'était bien le même sang

 マリアには二人の子どもがいた
 自慢の二人の息子たちがいた
 同じ肌だった
 同じ血だった

[注] 1917年以降のロシア革命期に、革命側を赤軍、反革命側を白軍と呼んだ。ここでは、左派の人民戦線政府の共和派républicainsが赤軍、もう一人は右派の反乱軍のナショナリスト派nationalistesが白軍である。


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2020
04.24

何も持たない人々Ceux qui n’ont rien

Patricia Kass Je te dis vous_


今回はパトリシア・カースPatricia Kaasの「何も持たない人々Ceux qui n’ont rien」です。1993年のアルバム:Je te dis vousに収録。作詞:ディディエ・バルブリヴィアンDidier Barbelivien 、作曲: フランソワ・ベルンハイムFrançois Bernheim。

「本来無一物」という六祖慧能禅師の有名な言葉があります。本来は、「執すべき物など何も無い。一切空であり絶対無である」という悟りの境地をあらわしますが、自ら招いた失敗や被った被害などですべてを失った人が自らに言い聞かせる、再出発の力ともなるものです。その言葉を思い起こさせるタイトルのこの曲は、罪を犯し、運に見放されてどん底まで落ち込んだ人たちのために歌わせてほしいという歌詞内容です。「あなたのために歌いたい」という邦題でよく呼ばれています。たしかに、歌詞のなかのLaissez-moi chanter(私に歌わせて)はもっとも印象的なフレーズですが、「あなたのために」とするのはどうかなと。私としてはやはり「何も持たない」ということを重視したく、原題を直訳した邦題にいたしました。



Ceux qui n’ont rien 何も持たない人々
Patricia Kaas     パトリシア・カース


Quand t’as laissé de ta jeunesse
Derrière les barreaux d’une prison
Parce que t’avais eu d’la tendresse
Pour une bagnole ou un blouson

 刑務所の格子のむこうに
 あなたが青春の一部を預けたのは
 あなたが車かジャンパーに
 ちょっと愛着を持ったから

Ceux qui n’ont rien2


Quand t’as laissé passer ta chance
Ou qu’elle ne t’a pas reconnue 注1
Tu te retrouves en état d’urgence
Au bureau des objets perdus 注2

 あなたがなにがしかのチャンスを逃したとき
 あるいはチャンスがあなたに気づかなかったとき
 あなたは切羽詰まった状態で
 遺失物取扱所に戻って来る

Moi qui connais le gris
Des couleurs de la nuit ...

 私はグレイを知っている
 夜のいろんな色のなかで…

Laissez-moi chanter
Pour ceux qui n’ont rien
Laissez-moi penser
Qu’y a toujours quelqu’un
Qui cherche à donner
Quelque chose de bien
Qui cherche à couper
Les cartes du destin

 私に歌わせて
 何も持たない人々のために
 私に考えさせて
 何かいいものを
 あげようとしている誰かが
 運命のカードを
 切ろうとしている誰かが
 いつもいることを

Quand t’as r’gardé passer ta vie
Avec l’impression d’être en faute 注3
Tu t’demandes pas si t’as envie
De vouloir être quelqu’un d’autre

 あなたが人生が過ぎ去るのを眺めて
 しくじったなと感じたとき
 あなたはほかの誰かになりたいという
 望みを持っていないかと自問したりはしない

Quand t’as r’gardé toutes ces vitrines
Avec tes mains derrière ton dos
Même si demain t’es James Dean
T’auras l’impression d’être zéro

 後ろ手に縛られて
 あなたが犠牲者たちみんなに目をやるとき
 明日、あなたがジェームス・ディーンになろうとも
 あなたはゼロになった気がするだろう

Ceux qui n’ont rien3


Moi qui connais le bleu
Des matins malheureux ...

 不幸な朝の色のなかで
 私はブルーを知っている…

Laissez-moi chanter
Pour ceux qui n’ont rien
Laissez-moi penser
Qu’y a toujours quelqu’un
Qui cherche à donner
Quelque chose de bien
Qui cherche à couper
Les cartes du destin ...

 私に歌わせて
 何も持たない人々のために
 私に考えさせて
 何かいいものを
 あげようとしている誰かが
 運命のカードを
 切ろうとしている誰かが
 いつもいることを…

Ceux qui n’ont rien Kaas 


[注]
1 elle=ta chance
2 bureau des objets perdus「遺失物取扱所」=bureau des objets trouvés「拾得物取扱所」
3 être en faute「過ちに陥っている、落ち度がある」




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2020
04.19

リリー Lily

Pierre Perret Lily


ピエール・ペレPierre Perretは1934年生まれのシンガー・ソングライターで、言葉遊びを多用したコミカルでヒューマニスティックな曲を、ギターを弾きながら歌います。
取り上げるのは1977年に作った曲「リリー Lily」です。リリーはアフリカからパリにやってきた黒い肌の移民女性の名前で、人種差別問題、移民問題をテーマとした曲です。同名のアルバムに収録されています。
「アフリカの角Corn de l'Afrique」と呼ばれるアフリカ大陸北東の半島は、主にソマリ人の居住地域です。その地域の紅海側に1896年以来フランスが統治してきた「フランス領ソマリLa Côte française des Somalis (CFS)」があり、1967年にフランス海外県として「フランス領アファル・イッサTerritoire français des Affars et des Issas」と改称され、この曲の生まれた1977年には、「ジブチ共和国La république de Djibouti 」として独立しました。リリーは、ここからやって来たのでしょう。
歌詞中にアメリカ合衆国の活動家アンジェラ・デイビスAngela Davis が出てきますが、ピエール・ペレは、ニューヨークでの彼女の会議に出席した後、この曲のアイデアを思いついたとのことです。彼が曲を書き始めたとき、フランスはまだ経済移民を奨励していましたが、1977年に曲が出版されたとき、フランスはヴァレリー・ギスカール・デスタンValéry Giscard d'Estaingの主導により、家族の再統合を支持して3年間経済移民を止めました。



バルバラも歌いました。



Lily        リリー
Pierre Perret  ピエール・ペレ


On la trouvait plutôt jolie, Lily
Elle arrivait des Somalis, Lily 注1
Dans un bateau plein d´émigrés
Qui venaient tous de leur plein gré 注2
Vider les poubelles à Paris

 彼女はまぁまぁきれいに見えた、リリー
 彼女はソマリアから来た、リリー
 移民たちでいっぱいの船に乗って
 彼らは皆みずから進んで
 ごみ箱を空けにパリにやって来た

Lily4.jpg


Elle croyait qu´on était égaux, Lily
Au pays de Voltaire et d´Hugo, Lily 注3
Mais pour Debussy en revanche 注4
Il faut deux noires pour une blanche
Ça fait un sacré distinguo

 ひとはみな平等だと彼女は信じていた、リリー
 ヴォルテールとユーゴーの国では、リリー
 だがそれに反してドビュッシーを弾くには
 一つの白い音符は二つの黒い音符分だ
 それはいまいましい違いだ

Elle aimait tant la liberté, Lily 注5
Elle rêvait de fraternité, Lily
Un hôtelier rue Secrétan
Lui a précisé en arrivant
Qu´on ne recevait que des Blancs

 彼女は自由をとても愛した、リリー
 彼女は友愛を夢見ていた、リリー
 スクレタン通りのホテルの主が
 着くやいなや彼女に明言した
 白人しか雇わないと

Elle a déchargé des cageots, Lily
Elle s´est tapé les sales boulots, Lily 注6
Elle crie pour vendre des choux-fleurs
Dans la rue ses frères de couleur
L´accompagnent au marteau-piqueur

 彼女は籠をおろした、リリー
 彼女は汚い仕事をやった、リリー
 カリフラワーを売るため声を張り上げた
 通りには有色人種の兄弟が
 ピックハンマーを携えて彼女について来た

Lily1.jpg


Et quand on l´appelait Blanche-Neige, Lily 注7
Elle se laissait plus prendre au piège, Lily
Elle trouvait ça très amusant
Même s´il fallait serrer les dents
Ils auraient été trop contents

 そしてひとが彼女を白雪姫と呼んだとき、リリー
 彼女はもう罠にはまりはしなかった、リリー
 彼女はけっこう面白いと思った
 たとえ悔しい思いをしなきゃならなくてもね
 彼らは十分満足したことだろう

Elle aima un beau blond frisé, Lily
Qui était tout prêt à l´épouser, Lily
Mais la belle-famille lui dit nous 注8
Ne sommes pas racistes pour deux sous 注9
Mais on veut pas de ça chez nous

 彼女は金髪の巻き毛の美男子を愛した、リリー
 彼は彼女と結婚する用意がすっかりできていた、リリー
 だが義理の家族は彼女に言った
 自分たちはまったく人種差別主義ではない
 けれどうちじゃそれは望まないんだと

Elle a essayé l´Amérique, Lily
Ce grand pays démocratique, Lily
Elle aurait pas cru sans le voir
Que la couleur du désespoir
Là-bas aussi ce fût le noir

 彼女はアメリカ行きを試みた、リリー
 この民主主義大国を、リリー
 彼女は目にするまで信じなかったのだろう
 絶望の色は
 あちらでも黒だということを

Mais dans un meeting à Memphis, Lily
Elle a vu Angela Davis, Lily 注10
Qui lui dit viens ma petite sœur
En s´unissant on a moins peur
Des loups qui guettent le trappeur

 だがメンフィスでの集会で、リリー
 彼女はアンジェラ・デイビスに会った、リリー
 アンジェラは彼女に言った、おいで小さな妹
 団結すればあまり怖くなくなるよ
 猟師をうかがってる狼たちも

Angela Davis1


Et c´est pour conjurer sa peur, Lily
Qu´elle lève aussi un poing rageur, Lily
Au milieu de tous ces gugus 注11
Qui foutent le feu aux autobus
Interdits aux gens de couleur

 そして怖さを払いのけるために、リリー
 彼女も怒りのこぶしを振り上げた、リリー
 有色人種の乗車を禁じた
 バスに火をつける
 この気違いどものあいだで

Mais dans ton combat quotidien, Lily
Tu connaîtras un type bien, Lily
Et l´enfant qui naîtra un jour
Aura la couleur de l´amour
Contre laquelle on ne peut rien

 だが君の毎日の戦いのなかで、リリー
 君は一人のいい男と知り合うだろう、リリー
 そしてある日生まれる子どもは
 愛の色をしているだろう
 その色に対しては何もできない

On la trouvait plutôt jolie, Lily
Elle arrivait des Somalis, Lily
Dans un bateau plein d´émigrés
Qui venaient tous de leur plein gré
Vider les poubelles à Paris.

 彼女はまぁまぁきれいに見えた、リリー
 彼女はソマリアから来た、リリー
 移民たちでいっぱいの船に乗って
 彼らは皆みずから進んで
 ごみ箱を空けにパリにやって来た

[注]
1 Somalisはソマリ人の居住地域を総称しており、ソマリアSomalie(=ソマリア連邦共和国la république fédérale de Somalie)を指すものではないが、分かりやすい名称として「ソマリア」とした。
2 de son (plein) gré 自発的に、進んで
3 Voltaire 「ヴォルテール」(1694-1778)啓蒙主義の哲学者。(Victor-Marie) Hugo「ヴィクトル・ユーゴー」(1802-1885)ロマン主義を代表する詩人・小説家。ともに人権を重んじる思想家。
4 (Claude Achille) Debussy「クロード・ドビュッシー」(1862-1918)19世紀後半から20世紀初頭にかけて最も影響力のある作曲家の一人でピアノ曲も多く作曲した。
5 Liberté, Égalité, Fraternité「自由、平等、友愛」は、フランス共和国の標語。
6 se taper「(つらい仕事を)やる」
7 Blanche-Neige「白雪姫」グリム童話にも収録されているドイツの古い民話で、その主人公は雪のように白い肌をした女の子。黒人の彼女をあえてそう呼んで彼女をあおろうとするが、その罠にはまらず、面白いとさえ思って、serrer les dents (悔しさを)歯を食いしばってこらえ、相手もからかっただけで十分満足するだろう…という文脈。
8 beau, belleは「姻戚のない、義理の」の意味で複合語を作る。belle-famille「義理の家族」と訳したが、まだ婚姻が成立していない状況での表現。
9 pour deux sous「全然…ない」
10 Angela Davis「アンジェラ・デイビス」アメリカ合衆国のアフリカ系の活動家、著作家、学者。
11 gugu(s)は辞書にはなく、文脈から類推し「気違いども」とした。



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2020
04.11

知らぬ間に時は過ぎ去るOn ne voit pas le temps passer

Jean Ferrat La vieille ⅾame indigne


La Vieille Dame indigne2今回はジャン・フェラJean Ferrat の「知らぬ間に時は過ぎ去るOn ne voit pas le temps passer」。1965年にフェラ自身が作詞・作曲し、同年のルネ・アリオRené Allio監督の映画「恥知らずな老婦人La vieille dame indigne」で用いられた曲です。この映画は、1939 年に書かれたベルトルト・ブレヒトBertolt Brechtの戯曲:Die unwürdige greisinをもとにしており、70歳の未亡人が、夫の遺産を当てにする息子たちの招待を拒んでひとり車で冒険の旅に出て、いろんな若者たちとの出会いを楽しむというお話です。
この曲は、結婚して子供が生まれ、生活に追い回されているうちにいつしか時が過ぎ、気が付いたらもう若くない自分がいた、という歌詞内容。映画のストーリーのなかでは、このまま人生を終えずに冒険の旅に出るということにつながるのでしょう。4人の息子を持つ私、子供が小さいあいだは、育児・家事に追われ家計のやりくりもたいへんで、早く大きくなってほしい楽になりたい、などと思っていましたが、みんな髭面になってお父さんになり、夫が亡くなり…、ほんと「知らぬ間に時が過ぎ去る」ことを実感します。最近、幼くてかわいい彼らが夢に出てきたりして、ユーミンもどきに「あの日に帰りたい」と思ったりもします。でもね、こんな風にシャンソンを楽しんだりして、映画の老婦人同様、70代の日々あらたな生を結構満喫していま~す



On ne voit pas le temps passer 知らぬ間に時は過ぎ去る
Jean Ferrat             ジャン・フェラ


On se marie tôt à vingt ans
Et l'on n'attend pas des années
Pour faire trois ou quatre enfants
Qui vous occupent vos journées
Entre les courses la vaisselle
Entre ménage et déjeuner
Le monde peut battre de l'aile
On n'a pas le temps d'y penser

 二十歳で早くも結婚し
 何年も待たずに
 3、4人の子供を持ち
 彼らはあんたの日々を占領する
 買い物、洗い物のあいだで
 家事と食事のあいだで 
 世界は翼をはばたかせて飛べるのに
 そんなこと考える暇もない

On ne voit pas le temps passer1


{Refrain:}
Faut-il pleurer, faut-il en rire
Fait-elle envie ou bien pitié
Je n'ai pas le cœur à le dire
On ne voit pas le temps passer

 泣くべきなのか、笑うべきなのか
 彼女は妬みを呼ぶのか、哀れみを呼ぶのか
 どう言えばいいのか僕には思いつかない
 知らぬ間に時は過ぎ去る

Une odeur de café qui fume
Et voilà tout son univers
Les enfants jouent, le mari fume
Les jours s'écoulent à l'envers
A peine voit-on ses enfants naître
Qu'il faut déjà les embrasser
Et l'on n'étend plus aux fenêtres
Qu'une jeunesse à repasser

 湯気を立てるコーヒ-の香り
 それが彼女の世界のすべて
 子供たちは遊んでいて、夫は煙草をくゆらせている
 日付を遡れば
 子供たちの誕生を見るやいなや
 彼らを抱かなきゃならず
 戻って来る青春に
 もう窓越しに手を差し伸べることはない

On ne voit pas le temps passer3


{Refrain}

Elle n'a vu dans les dimanches
Qu'un costume frais repassé
Quelques fleurs ou bien quelques branches
Décorant la salle à manger
Quand toute une vie se résume
En millions de pas dérisoires 
Prise comme marteau et enclume 
Entre une table et une armoire

 彼女は、毎日曜日
 シャンとアイロンがけした服1着しか目にしない
 食堂を飾る
 いくばくかの花やいくばくかの小枝
 一生の幕切れ時には
 取るに足りない何百万歩のうちに
 テーブルと洋服箪笥のあいだに
 板挟みになって囚われている

{Refrain}

[注] この行からあとを解説すると、Entre une table et une armoireテーブルと洋服箪笥のあいだを(行ったり来たりする)dérisoires「取るに足りない」millions de pas 「何百万歩」のうちに、(彼女は)marteau「金槌」とenclume「金床」のように「板挟み状態で」prise「囚われている」。



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