9月23日(日)に、伊豆高原「林間劇場」で、歌会を開催いたします。ピアニストはシャンソンの盛んな仙台で多くのベテラン歌手の伴奏をされている内山誠さん。彼の伴奏で歌えることはめったにない機会ですし、「林間劇場」は、ぜひ一度はいらしていただきたいすばらしい空間です。電車でお越しの場合は宇藤カザンが駅まで送り迎えいたします。予約は不要ですが、お問い合わせは下記フライヤーに記載の電話番号まで。


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前回の「私はギターを聞くJ’écoute la guitare」の解説で、ティノ・ロッシTino Rossiの代名詞とされる「魅惑の歌手Chanteur de charme」についてちょっと触れました。その前に、ティノ・ロッシの「小雨降る径Il pleut sur la route」の記事に、彼が「魅惑の歌手Chanteur de charme」とよばれることについて書いているのですが、「魅惑の歌手Chanteur de charme」というタイトルの曲をジェラール・ルノルマンGérard Lenormanが歌っていますのでご紹介しましょう。ルノルマン自身がディディエ・バルブリヴィアンDidier Barbelivienの協力を得て作詞・作曲。1988年のユーロヴィジョンコンクールで10位になり、同年、アルバム:Heureux qui communiqueに収録されシングル盤も出ました。
Chanteur de charmeは英語では「クルーナーcrooner」と呼ばれ、ゆっくりしたテンポのバラードなどを、croonすなわち甘い声でささやくように優しく歌う歌手、主に男性歌手を言い、アメリカではビング・クロスビーBing Crosbyがその代表とされます。マイクロフォンが用いられることにより生まれた歌唱法です。フランスで、ステージで初めてマイクロフォンを使った歌手はジャン・サブロンJean Sablonで、1935年のことでした。
Chanteur de charme 魅惑の歌手
Gérard Lenorman ジェラール・ルノルマン
Besoin d'entendre
Des chansons tendres
Comme des romances d'écolier
Des mots qui dansent sur du papier
Besoin de croire
Toutes ces histoires
Tous ces refrains de trois fois rien 注1
Qui riment mal, qui font du bien 注2
聴かなきゃ
小学生の恋歌のような
優しい歌を
紙の上で踊る言葉を
信じなきゃ
これらの物語をすべて
韻の踏み方はまずく、役には立つ
安っぽいこれらのリフレインをすべて

Rien n'a jamais empêché
Qu'on les mette en musique
Ces sentiments légers
Rabâchés, romantiques
Comme des cartes postales, des clichés nostalgiques
Ces parfums qui reviennent avec des mots magiques
絵葉書やノスタルジックな印刷物のような
こうした薄っぺらで
くどくどしくて、ロマンチックな感情を
音楽にすることを
何もけっして妨げなかった
魔法の言葉に乗ってこれらの香りはやって来る
Chanteur de charme
C'est beau, c'est grand, c'est merveilleux
Chanteur de charme
Qui fait s'aimer les amoureux
魅惑の歌手
それは美しい、偉大だ、素晴らしい
魅惑の歌手は
恋人たちを愛し合わせる
Dans le vacarme
De nos cités je rêve un peu
Chanteur de charme
Chanteur de charme
わが街の喧騒のなかで
私はちょっと夢見る
魅惑の歌手を
魅惑の歌手を
Chemin d'automne
Cœur qui frissonne
Passion d'été
Couleur du temps
Soleil d'hiver
Pluie du printemps
秋の小径
震える心
夏の熱情
季節の色
冬の太陽
春の雨

L'histoire des hommes
De tous les hommes
Les rois, les fous, les conquérants
Cherchaient la belle au bois dormant
男たちの物語
すべての男たちの
王たち、気違いたち、征服者たちは
眠れる森に美女を求める
Tiens, y a du nouveau dans l'air
Quelque part, quelque chose
Des pianos limonaires 注3
Qui jouent la vie en rose
Des petits mots au clair de lune 注4
Qui se baladent en rose
Et mon cœur à la une
Qui bêtement se propose 注5
ほら、旋律に新しさがあるよ
どこかに、なにか
「バラ色の人生」を弾く
自動ピアノに
バラ色の気分でぶらつく
「月明かりに」のちょっとした言葉に
そして私の心は
おろかにも応じてくれた
一人の女性のものだ
Chanteur de charme
C'est beau, c'est grand, c'est merveilleux
Chanteur de charme
Qui fait pleurer les amoureux
魅惑の歌手
それは美しい、偉大だ、素晴らしい
魅惑の歌手は
恋人たちを泣かせる

Dans le vacarme
De nos cités je fais un vœu
Chanteur de charme
Chanteur de charme
わが街の喧騒のなかで
私はもとめる
魅惑の歌手を
魅惑の歌手を
Chanteur de charme
Chanteur de charme
魅惑の歌手を
魅惑の歌手を
[注]
1 trois fois rien「値段が安い」。「あなたへの手紙Au fur et à musure」の注に解説
2 faire du bien「(物が)有益である、(人が)善行をおこなう」
3 piano limonaire:Limonaire「リモネール」は自動オルガンを製作した会社の名前。ここでは自動演奏できるピアノを言う。
4 au clair de lune「月明かりに」は、前行のla vie en rose 「バラ色の人生」と同様に曲名だが、フランスの古い童謡。バルバラ&ジョルジュ・ムスタキの「Barbara & Georges Moustaki」http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-760.htmlの記事の後半に動画と歌詞を紹介した。
5 se proposer「申し出る、志願する」の意味で、つまりは女性の方から「プロポーズする」ということになるが、抑えた訳語にした。
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夏のあいだ、伊豆高原駅の駅員さんたちは、いろとりどりのアロハ・シャツを着ていました。つい「素敵ですね!」と声をかけたくなりました。夏が終わり駅員さんたちは制服姿に戻ってしまいましたが、今回は、駅員さんたちのアロハ・シャツを思い出しながらハワイに関連した曲をご紹介いたしましょう。ジャン・リュミエールJean Lumière(1895-1979)の「私はギターを聞くJ'écoute la guitare」です。1932年。作詞:Charlys et Rick、作曲:Charlys。ジャン・リュミエールはティノ・ロッシTino Rossi(1907-1983)よりひと回りほど年上で、「魅惑の歌手Chanteur de charme」の先駆けと言ってもいい歌手(ティノ・ロッシおよび「魅惑の歌手」に関しては「小雨降る径Il pleut sur la route」の記事参照)ですが、歌の先生でもあり、マルセル・アモンMarcel Amont、グロリア・ラッソGloria Lasso、コラ・ヴォケール Cora Vaucaire、ミレイユ・マチューMireille Mathieuなども指導を受けたそうです。
クレール・エルジエールClaire Elzièreのカヴァーが、アルバム「パリ、愛の歌 第2楽章~永遠のシャンソン名曲集~」(2009年)に収録されていて、私はそれを聴いてこの曲を知りました。
夜に聞こえてくるギターの音色に、ハワイを思い出し、ハワイの女性を思い出すという内容で、ハワイアン・ミュージック的なメロディーです。「カイマナヒラKaimanahila」と「ブルー・ハワイBlue Hawaii」くらいしか急には出てこないのですが、ハワイアン・ミュージックでは、ギターがよく用いられます。ウィキペディアによると、メキシコ人が持ち込んだギターやポルトガル人が伝えた楽器からハワイ原住民が発展させたウクレレが融合され、1890年代にハワイ独特の楽器としてスティール・ギターやスラックキー・ギターが生み出され、1920年ごろまでにこうした弦楽器を弾きながらソロ・ボーカルやコーラスを楽しむ、いわゆるハワイアン・ミュージックの標準的なスタイルが確立されたそうです。日本では「バッキー白片とアロハ・ハワイアンズ」がハワイアン・ミュージックを広めてくれましたね。
J'écoute la guitare 私はギターを聞く
Jean Lumière ジャン・リュミエール
Dans la nuit troublante
Au bord des flots mystérieux
La guitare chante
Un doux refrain mélodieux
Et la nostalgie
De son accent triste et berceur
Met du rêve dans mon cœur
物憂い夜に
神秘的な流れの傍らで
ギターが歌っている
美しいメロディーの甘い歌を
そしてその悲しく心癒す調子の
郷愁は
私の心にとある夢をもたらす

Cette voix si tendre
Éveille en moi tous les désirs
Et je crois entendre
Au loin chanter mes souvenirs
Musique jolie
Qui plus d'un soir m'a retenu
Sous le ciel d'Honolulu
このとてもやさしい音色は
私の胸裏にあらゆる望みを呼び起こし
遠くで自分の記憶が
美しい音楽を歌っているのが
聴こえた気がする
ホノルルの空のもとで
ひと夜ならず私をとらえた音楽を
{Refrain:}
J'écoute la guitare
Plaintive dans la nuit
Dont le rythme bizarre
Éveille un chant plus joli
Plus rien ne me sépare
De cet heureux pays
Et mon rêve s'égare
Jusque aux îles d'Hawaï
うめくようなギターが
夜に聞こえる
その不思議なリズムは
もっと美しい歌を呼び起こす
あのしあわせな国から
もう何も私を引き離せない
そして私の夢は旅立つ
ハワイの島々へと

À l'heure du rêve
À l'heure grise où tout s'endort
Une voix s'élève
Une guitare aux doux accords
Et la mélopée
De sa musique au rythme lent
Fait vibrer mon cœur ardent
夢の時間に
もの皆眠る灰色の時間に
ある音色が湧き起こる
甘い和音のギターは
そしてそのゆっくりしたリズムの音楽の
旋律は
私の熱い心を震わせる
Sa chanson lointaine
Évoque en moi quand vient le soir
La belle indigène 注
Au rire clair, aux grands yeux noirs
Les nuits parfumées
Par ses plus doux baisers d'amour
Je m'en souviendrai toujours
遠くのその歌は
夕べになるとわが胸裏に
晴れやかな笑顔と大きな黒い瞳の
美しいハワイの女を想起させる
彼女のとても甘い愛のくちづけがもたらした
かぐわしい夜
私はそれをいつも思い出すことだろう
{au Refrain}

[注]
この節には女性ヴァージョンがある。異なる部分を下記に示す。
La belle indigène「原住民の美女」。すなわちポリネシア系であり「美しいハワイの女」と意訳した。→Le ciel indigène「現地の空」。
Au rire clair, aux grands yeux noirs→Où j'ai connu des mots d'espoir「そこで私は希望の言葉を知った」
Par ses plus doux baisers d'amour→Par les plus doux baiser d'amour(sesがlesに変わり、)「二人の」という意味合いになる。
Je m'en souviendrai toujours→Dont je me souviens toujoursさほど意味は変わらない。
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10月5日(金)に代々木上原の「けやきホール」でおこなわれる、訳詩コンサート「世界の歌を美しい日本語で」に、去年に引き続き出演いたします。何度も出演されているベテランの水織ゆみさん、そして大河原ひろ美さん、竹山京季さん、東田志保子さんに加え、諸コンクールで何度も入賞されている、伊藤佐知子さんと鈴木真巳子さんが出演されることになりました。素晴らしいコンサートになりそうです。ゲストはボニージャックス。懐かしい!とつい思ってしまいますが、1958年、私が11歳の頃から活動を続けているグループで、2003年に加入した吉田秀行さん以外は80代で、アズナヴール並みです。
私は、「ロンドンに雨が降るIl pleut sur London」「セニョールSeñor」「モンソー公園にてAu parc Monceau」の3曲を自作の日本語歌詞で歌います。実は、8月初めに、「セニョールSeñor」はまだ充分にできていないので、やっと満足のいく形になった「あたしスノッブJ'suis snob(version femme)」に変えたいと申し出たんですが、もう変更できないと言われ、また、「モンソー公演にてAu parc Monceau」はカザンとのデュオを希望していたのですが、それが条件に合わないということでソロで歌うことになりました。ともかく、こうなったらなんとかするしかなく、今、特訓中。フランス語とまた違った難しさがあるんですう…。
チケットは無料ですが、入場の際に必要ですので、観覧ご希望の方は、日本訳詩家協会(下記フライヤーに記載)までお申し込み下さい。

私は、「ロンドンに雨が降るIl pleut sur London」「セニョールSeñor」「モンソー公園にてAu parc Monceau」の3曲を自作の日本語歌詞で歌います。実は、8月初めに、「セニョールSeñor」はまだ充分にできていないので、やっと満足のいく形になった「あたしスノッブJ'suis snob(version femme)」に変えたいと申し出たんですが、もう変更できないと言われ、また、「モンソー公演にてAu parc Monceau」はカザンとのデュオを希望していたのですが、それが条件に合わないということでソロで歌うことになりました。ともかく、こうなったらなんとかするしかなく、今、特訓中。フランス語とまた違った難しさがあるんですう…。
チケットは無料ですが、入場の際に必要ですので、観覧ご希望の方は、日本訳詩家協会(下記フライヤーに記載)までお申し込み下さい。

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バルバラBarbara「鏡の向こう側Là-bas」は、ちょうど、ルイス・キャロルLewis Carrollの「鏡のなかのアリスThrough the Looking-Glass, and What Alice Found There」(1872年)のように、鏡の向こう側に異世界があるというお話。そこはアリスが行った不思議な世界というよりもひとつのユートピアで、そこへ行きたいというのです。以前取り上げた「マリエンバードMarienbad」と同様、1973年のアルバム:La Louveに収録されています。このアルバムの曲はすべて、フランソワ・ウェルテメールFrançois Wertheimerが作詞し、バルバラ自身が作曲しています。ウェルテメール( ドイツ語読みはウェルトハイマー)は当時バルバラの恋人だったシンガーソングライターですが、このアルバムの翌年1974年にバルバラが歌った「赤い服の男L'homme en habit rouge」のモデルは彼のこと。その記事も参照ください。
ピアニストのアレクサンドル・タローAlexandre Tharaudの2017年のアルバム:Barbaraはバルバラの曲を編曲し、さまざまな歌手を招いて作ったトリビュート盤。この曲はジェーン・バーキンJane Birkinが歌っています。
Là-bas 鏡の向こう側
Barbara バルバラ
Là-bas rien n'est comme ici
Là-bas tout est différent
Pourtant les chats aussi sont gris
Et les lilas blancs sont blancs
Mais l'amour, s'il est l'amour
N'a ni de pourquoi ni de comment
Et les fleurs des jardins tout autour
Chantent doucement aux enfants.
あちらでは何もここみたいじゃない
あちらではすべてが違っている
だけど猫たちはやっぱり灰色で
白いリラの花々は白い
けど恋は、それが恋だとしたら
「なぜ」もなければ「どのように」もない
そして庭一面に咲く花々は
子どもたちに優しく歌う。
{Refrain :}
Là-bas, là-bas
De l'autre côté du miroir
Là-bas, là-bas,
De l'autre côté du miroir
鏡の向こう側の
あちら、あちら
鏡の向こう側の
あちら、あちら

Là-bas rien n'est comme ici
Là-bas tout est autre chose
Pourtant un lit aussi est un lit
Et une rose une rose
La beauté qui est beauté
N'a ni de faux semblant ni de fard 注1
Et les douces brises embaumées
Accompagnent l'oiseau qui part.
あちらでは何もここみたいじゃない
あちらではすべてが別物
だけど、ベッドは、やはりベッドで
バラは、バラで
美は美たるもので
偽りの見せかけも虚飾も持たない
そして優しい薫風が
飛び立つ小鳥について行く。
{Refrain}
Là-bas rien n'est comme ici
Là-bas tout est autrement
Pourtant la vie aussi est la vie
Et le vent aussi le vent
La mort, si elle est la mort 注2
Mais la mort n'existe plus
Car depuis longtemps déjà elle dort
Seule, paisible, au fond d'un bois.
あちらでは何もここみたいじゃない
あちらではすべてが別な風
だけど人生は、それまた人生で
そして風も、それまた風
死は、もしそれが死だとしたら
いえ死はもう存在しない
なぜなら、もうずっと前から、死は眠っているから
ひとり、安らかに、森の奥で。
{Refrain}
J'aimerais tant qu'on y porte 注3
Qu'on s'y voit, que l'on y passe
Oh, oh que je voudrais que l'on y porte
Avant que quelqu'un ne le casse.
どうしてもあちらに行きたい
あちらで会いたいの、あちらで暮らしたい
おー、おー、あちらに行きたいのよ
誰かが壊してしまう前に。
{Refrain}

J'aimerais tant qu'on y porte
J'aimerais tant qu'on y passe
Là-bas, là-bas
Là-bas, là-bas
Là-bas, là-bas...
どうしてもあちらに行きたい
どうしてもあちらで暮らしたい
あちら、あちら
あちら、あちら
あちら、あちら…
[注] ルフランはLà-bas, là-bas De l'autre côté du miroirが2回繰り返される形だが、ネット上の歌詞では、1回目を前の節の最後に付け、後半を次の節の頭に付けて、ルフランとはしていない。下記1・2・3とも、バルバラの歌を聴いてネット上の歌詞を訂正した。バーキンはバルバラと異なるところがある。
1 ネット上の歌詞はfort「強さ」、2行あとの最後の語をdort「眠る」とし、バーキンもそう歌っているが、バルバラの歌を聴き、fardとpartとした。意味的にもこの方が自然だ。
2 ネット上の歌詞はsi elle est là-basとしているが、バルバラとバーキンを聴き、si elle est la mortと訂正した。
3 ネット上の歌詞はqu'on m'y porte「誰かが私をそこに運ぶ」とし、バーキンもそう歌っているが、バルバラの歌を聴き、この表現をすべてqu'on y porteあるいはque l'on y porteとした。porterは他動詞の「運ぶ」以外に自動詞で「向かう、達する」の意味がある。次行のqu'on s'y voitのse voireが「互いに見る、出会う」とすればonはnous「私たち」だが、「私」として「自身を見出す」という捉え方も可能。この節と最後の節のonとl'onは「私」でも「私たち」でもいいが第1人称の代用。qu'on y porteをqu'on m'y porteとすればこのonだけが第3者となり不自然であろう。
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前回は小説家のフランソワーズ・サガンFrançoise Saganに捧げられた曲「シニェ・サガンSigné Sagan」でしたので、今回はサガンの小説を元にした映画の主題曲をもうひとつ取り上げましょう。1956年の小説「ある微笑Un certain sourire」は、1958年にアメリカでJean Negulesco監督により映画化されました。ジョニー・マティスJohnny Mathisが歌った主題曲:A Certain Smile(作詞:Paul Francis Webster、作曲: Sammy Fain)をHubert IthierとAndré Salvetがフランス語に翻案し、アンリ・サルヴァドールHenri Salvadorが歌って1959年の同名のアルバムに収録されています。
映画のなかのジョニー・マティスの歌
アンリ・サルヴァドールのYouTube動画はすべて見られないので、ジョン・ウィリアムJohn Williamを。
Un certain sourire ある微笑
Henri Salvador アンリ・サルヴァドール
Quand la radio
Joue cet air-là
Je me souviens d'avoir aimé
Un certain sourire
Qu'est-il resté
Des jours merveilleux de printemps
De l'amour des cœurs adolescents
ラジオが
この曲を流すとき
私がかつて愛した
ある微笑を思い出す
若き心と心が恋をした
春の素晴らしい日々に
残された微笑を

Les yeux mi-clos
Je la revois
J'étais jaloux du doux secret
D'un certain sourire
Je l'aimais tant
Que je suis toujours prêt à vivre ou à mourir
Oui, même à mourir pour un certain sourire
なかば閉じた僕の目に
彼女がまた映る
その微笑の
甘い秘密に僕は嫉妬していた
僕はあまりにも愛していた
いつだって生きることができるし死ぬことができるほどに
そう、その微笑のために死ぬことさえ
Au casino
Entre mes bras
Abandonnée elle gardait
Ce certain sourire
Longtemps après mon cœur a compris
Que jamais, non jamais
Son cœur ne m'aimerait
カジノで
僕の腕に身をあずけ
彼女はずっと浮かべていた
その微笑を
ずっと後に僕の心は悟った
けっして、いいやけっして
彼女の心は僕を愛すはずはなかったんだと

Quand la radio
Joue cet air-là
J'ai toujours mal d'avoir aimé
Un certain sourire
Je l'aimais tant
Que je suis toujours prêt à vivre ou `à mourir
Oui, même à mourir pour un certain sourire
ラジオが
この曲を流すとき
いつもつらい気持ちになる
ある微笑を愛したことが
僕はあまりにも愛していた
いつだって生きることができるし死ぬことができるほどに
そう、その微笑のために死ぬことさえ
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