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2018
03.31

《第5回東京シャンソンコンクール》応募要項

《第5回東京シャンソンコンクール》を5月5日(土)に開催します。応募期間は3月一杯です。奮ってご応募下さい。

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2018
03.20

オルフェの歌La chanson d'Orphée

Dalida La chanson dOrphée


1959年のマルセル・カミュMarcel Camus監督のフランス・ブラジル・イタリア合作映画「黒いオルフェOrfeu negro」は、ヴィニシウス・ヂ・モライスMarcus Vinícius da Cruz e Mello Moraesの1956年の戯曲「オルフェウ・ダ・コンセイサゥン」を映画化したもので、ギリシア神話のオルフェウスの冥府下りのエピソードを、カーニバル真っ盛りの当時のブラジル、リオデジャネイロに舞台を移して描いており、フランス語版とポルトガル語版が同時に作られました。アントニオ・カルロス・ジョビンAntônio Carlos Jobimが担当したサウンドトラックにはボサノヴァの曲が多く含まれ、ルイス・ボンファLuiz Bonfáが作曲した「カーニヴァルの朝Manhã de carnaval」は特に知られています。この曲にFrançois Llenasがフランス語の歌詞を付け、ダリダDalidaが歌っています。「オルフェの歌La chanson d'Orphée」です。



La chanson d'Orphée オルフェの歌
Dalida           ダリダ


Le ciel a choisi mon pays
Pour faire un nouveau paradis
Au loin des tourments
Danse un éternel printemps
Pour les amants

 天はわが地を選ばれた
 新たな楽園を作ろうと
 苦しみから遠く逃れて
 恋人たちの
 永遠の春は踊る

Chante chante mon cœur
La chanson du matin
Dans la joie de la vie qui revient

 歌え、歌えわが心よ
 朝の歌を
 蘇る人生の喜びのなかで

Orfeu negro2


Matin fait lever le soleil
Matin à l'instant du réveil
Mais dans le cœur battant
De celui que j'attends
Un doux rayon d'amour
beau comme le jour

 朝は太陽を昇らせる
 朝、目覚めの時に
 けれど私が待つあの人の
 鼓動する胸のなかに
 陽光のように美しい
 愛の優しい光が

Chante chante mon cœur
La chanson du matin
Dans la joie de la vie qui revient

 歌え、歌えわが心よ
 朝の歌を
 蘇る人生の喜びのなかで

Orfeu negro1




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2018
03.11

君に委ねるJe m'en remets à toi

Charles Dumont Je men remets à toi


「君に委ねるJe m'en remets à toi」という曲は、1963年にエディット・ピアフ Édith Piafのために、ジャック・ブレルJacques Brelが作詞し、シャルル・デュモンCharles Dumontが作曲しましたが、彼女はその年、録音することなく亡くなり、翌年、シャルル・デュモン自身が歌っています。



Je m'en remets à toi 君に委ねる
Charles Dumont    シャルル・デュモン


Pour ce qui est de vivre 注1
Ou de ne vivre pas,
Pour ce qui est de rire
Ou de ne rire plus,
Je m'en remets à toi

 生きるか
 それとも生きないかを、
 笑うか
 それとももう笑わないかを、
 君に委ねる

Pour ce qui est d'aimer,
Pour une part de chance, 
Pour ce qui est d'espérer
Ou de désespérance,
Je m'en remets à toi

 ひとつの幸運として、
 愛することを、
 期待するのか
 それとも絶望かを、
 君に委ねる

Je men remets à toi2


Oui mais,
Pour ce qui est des pleurs,
Comme autant de cerises,
Pour ce qui est du cœur,
Qui se tord et se brise,
Je m'en remets encore,
Je m'en remets à moi

 ああだが、
 さくらんぼほど大粒の、
 涙は、
 きりきりと痛む
 心は、
 所詮は委ねられる
 僕に委ねられるのさ

Pour que ce soit demain  注2
Plutôt que le passé,
Pour que ce soit l'airain 注3
Plutôt que le laurier,
Je m'en remets à toi

 過去よりむしろ
 将来のことであるべく、
 桂冠よりむしろ
 ブロンズであるべく、
 君に委ねる

Je men remets à toi1


Pour que ce soit la vie
Plutôt qu'une saison,
Pour qu'elle soit symphonie
Plutôt qu'une chanson,
Je m'en remets à toi

 ひとつの季節というよりむしろ
 人生であるべく、
 ひとつの歌というよりむしろ
 シンフォニーであるべく、
 君に委ねる

Oui mais,
Pour accrocher aux branches
Notre amour qui vacille,
Pour briser la faucille 注4
Du temps qui se revanche,
Je m'en remets encore,
Je m'en remets à moi

 ああだが、
 揺れる僕たちの愛を
 枝にかけるには、
 報復せんとする時の神の
 鎌を打ち砕くには、
 所詮は委ねられる
 僕に委ねられるのさ

Je men remets à toi3


Tu vois,
Tu peux faire l'été
Tu vois,
Je peux porter l'hiver
Tu vois,
On peut appareiller, 注5
Tu vois,
On peut croquer la terre. 注6

 そうさ、
 君は夏を作り出せる
 そうさ、
 僕は冬を耐え忍べる
 そうさ、
 僕たちは対になれる、
 そうさ、
 僕たちは大地にかじりつけるのさ。

[注] s’en remettre à qn.は「…を…に任せる、委ねる、託す」の意味。
1 pour ce qui est de「…については」
2 pour que +subj.は目的・因果関係・判断の理由などを表す。
3 airain「青銅、ブロンズ」。laurier「月桂樹」すなわち、「一時的な栄冠」よりもd'airain「堅固な」方を選ぶということであろう。
4「時の神Chronus」と「大地および農耕の神Kronos」は発音が同じ「クロノス」なので混同される。後者は万物を切り裂くアダマスの鎌を武器とする。「死神La Mort」も魂を獲る大鎌を持つ。
5 appareillerは「(他動詞で)石に印をつけて切り出す、(自動詞で)出航する」と「(他動詞で)似たものを対にする」の2義がある。後者の意味で自動詞的に用いていると判断した。
6 croquer la terre「大地をかじる」は「この地上で生きていける」といった意味か。「クロケ」という発音と「大地」…注4の「大地および農耕の神」のほうのクロノスとの関連をふと考えてしまったが…。




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2018
03.01

愛は君のようL'amour te ressemble

Salvatore Adamo Une larme aux nuages


「愛は君のよう」という邦題で日本語で歌われるサルヴァトーレ・アダモSalvatore Adamoの曲の原題はL'amour te ressembleで、普通は「愛は君に似ている」と訳すことになるのですが、なんだかよく分かりません。歌詞には、君には以前に会った気がする、以前から知っていた気がするというデジャヴュ的な表現があり、君と僕とは“赤い糸で結ばれていた”んだということを言いたいようです。そう、ressemblerには「似ている」以外に「似合う、似つかわしい、ふさわしい」という意味もあり、そんな「ぴったり感」を表現しているのでしょう。歌詞中はこちらの意味で訳しましたが、邦題は「愛は君のよう」のままでいいでしょう。
先日取り上げた「ひとつぶの涙Une larme aux nuages」と同様、1968年のアルバム:J'ai tant de rêves dans mes bagagesに収録されています。





L'amour te ressemble 愛は君のよう
Salvatore Adamo    サルヴァトーレ・アダモ


Toi, l´amour te ressemble, si fort que j´en tremble
Et je me demande dans quel paradis perdu
Dans quelle légende, quel rêve où j´étais troubadour
J´ai pu te rencontrer un jour?

 君に、君にこそ愛はふさわしい、僕が身震いするほどに
 でもいったい どんな失楽の園で
 どんな伝説のなかで、僕が吟遊詩人になっているどんな夢のなかで
 ある日、君に出会えたんだろう?

Lamour te ressemble3


Toi, l´amour te ressemble, si fort qu´il me semble
Que j´ai connu tes yeux et ton sourire
Au pays merveilleux de mes délires!

 君に、君にこそ愛はふさわしい、まるで
 僕の妄想の不思議の国々で
 君の瞳と微笑みを見知っていたと思えるほど!

Toi, l´amour te ressemble, si fort que j´en tremble
Mais tu viens me surprendre quand je n´y croyais plus
Quand, lassé d´attendre, j´allais au fil de mes jours noirs
Perdu, le cœur au désespoir

 君に、君にこそ愛はふさわしい、僕が身震いするほどに
 だが君は不意にやって来る もう期待もしなくなったときに
 待ちくたびれて、暗い日々を過ごし
 絶望に心が落ち込んでいたときに

Lamour te ressemble2


Toi, l´amour te ressemble et cœur à cœur restons ensemble 注1
Et tu verras ma mie que dans la longue errance 注2
Qu´avait été ma vie sans ta présence
Tout te ressemble. 注3

 君に、君にこそ愛はふさわしい、心かよわせ共にいよう
 僕のいとしい人、君には分かるよ、長いさすらいのあいだ
 それが君なしの僕の人生だったが
 すべてが君を暗示していた。

[注]
1 cœur à cœur「率直に、胸襟を開いて」
2 mie「女友達、いとしい女」。ma mieをmamieと一語にすると「おばぁちゃん」。サン・トワ・マ・ミーSans toi, ma mie」。
3 これは「以前、どこかで君に会っていた」ということの総括であろう。ここはressemblerの訳語を変えた。




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