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2019
08.21

バッハのプレリュードにのせてSur un prélude de Bach

Maurane Une fille très scène


前回「ダンセDanser」をご紹介したモラーヌMauraneの自作の曲をもう一つ。「バッハのプレリュードにのせてSur un prélude de Bach」です。自作と言っても、文字通りバッハのプレリュードのメロディーに乗って歌っているわけです。1993年にシングル盤をリリース。1994年のライブアルバム:Maurane ? Une fille très scèneに収録されています。グレン・グールドの弾くバッハのプレリュードを聴いたことが、自分の行き詰まった現状から脱却するきっかけとなった、といった内容ですが…たいへん訳しにくかったです。ひとまず形になったので出すことにいたします。


グレン・グールドの弾くバッハのプレリュード






Sur un prélude de Bach バッハのプレリュードにのせて
Maurane          モラーヌ


Lorsque j´entends ce prélude de Bach
Par Glen Gould, ma raison s´envole
Vers le port du Havre et les baraques
Et les cargos lourds que l´on rafistole
Et les torchères, les grues patraques
Les citernes de gasoil

 グレン・グールドの弾くバッハのプレリュードを聴いたとき
 私の心は飛んだ
 ハーヴル港やバラックの家並み
 そして修理中のずんぐりした貨物船
 そしてかがり火、ポンコツのクレーン
 軽油タンカーへと

Glen Gould1


Toi qui courais dans les flaques
Moi et ma tête à claques 注1
Moi qui te croyais ma chose, ma bestiole
Moi je n´étais qu´un pot de colle 注2

 ぬかるみの中を走っていたあなた
 私と私のダメな性格
 あなたを自分のものと、自分のペットだと思っていた私
 私は糊の瓶にすぎないシツコイ女

Lorsque j´entends ce prélude de Bach
Par Glen Gould, ma raison s´envole
Et toutes ces amours qui se détraquent
Et les chagrins lourds, les peines qu´on bricole
Et toutes mes erreurs de zodiaque 注3
Et mes sautes de boussole 注4

 グレン・グールドの弾くバッハのプレリュードを聴いたとき
 私の心はふっ飛んだ
 そして破綻をきたしたこの恋のすべても
 そして重苦しい哀しみ、繕う苦しみも
 そして私の星の巡り合わせの不具合のすべても
 そして私の羅針盤の向きの急変も

Toi, les pieds dans les flaques
Moi, et ma tête à claques
J´ai pris les remorqueurs pour des gondoles
Et moi, moi je traîne ma casserole 注5

 あなたは、ぬかるみにはまっている
 私、そして私のダメな性格
 私はゴンドラのための引き舟を手に入れたのに
 私としたら、ガラクタを引きずっている

Maurane1.jpg


Dans cette décharge de rêves en pack
Qu´on bazarde au prix du pétrole 注6
Pour des cols-blancs et des corbacs 注7
Qui se foutent de Mozart, de Bach

 モーツァルト、バッハをバカにする
 ホワイトカラーたちやカラスたちに
 石油と引き換えに売り払う
 カートンに詰めた夢を放出しつつ

J´donnerais Ray Charles, Mozart en vrac 注8
La vie en rose, le rock´n roll
Tous ces bémols et tous ces couacs 注9
Pour Glen Gould dans c´prélude de Bach.

 レイ・チャールズ、モーツァルトをランダムに奏でよう
 バラ色の人生、ロックンロールを
 これらのフラット記号のすべてとこれらの調子外れの音のすべてを
 グレン・グールドの弾くバッハのプレリュードのために。

[注]
1 tête à claques「(殴りたくなるほど)嫌なやつ」。ここではtêteの部分をmoi et ma têteに替えている。
2 colle「糊」自体が「しつこい人」の意味を持つが、pot de colle「糊の瓶」はそれを強調した表現。
3 zodiaque地球から見て太陽が1年で1周する大円の経路すなわち黄道を挟んで南北各8(~9)度の16(~18)度の帯。月や太陽系惑星もこの領域を運行する。ここに位置する星座に動物名が多いことから獣帯とも呼ばれる。占星術では、その13の星座のうち、へびつかい座を除いた12の星座(黄道十二星座)に合わせ、黄道を30°ずつに等分した黄道十二宮(les douze signes du zodiaque)のいずれに太陽がある日に生まれたかで運勢を占う。mes erreurs de zodiaqueはそのような占星術的な概念での表現。
4 boussole「羅針盤、コンパス」は進路の目安であり、perdre la boussole「頭が変になる、取り乱す」といった表現もある。boussoleのsautes「急変」も同様の意味であろう。
5 casserole「キャセロール、片手鍋」だが、「音程の狂ったピアノ」「がらくた」「ポンコツ車」などさまざまな意味で用いられる。
6 au prix de qc.「…と引き換えに」。pétrole「石油」というのは「エネルギー、生きる糧」といった意味合い。
7 col-blanc=col blancいわゆる「ホワイトカラー」。雇用従業員の中で、知的ないし技術的労働や事務、販売系の職に就いている者。白い襟のワイシャツを着用しているのが多いことが語源で、現業系の労働者を指すブルーカラーに対比される。corbac=corbaque=corbeau俗語で「カラス」。白と黒を対比させつつ語呂を合わせているだけ。
8 en vrac「バラ積みで」「乱雑に、思いつくまま」
9 bémol「変記号、フラット」だが、「優しい音楽」という意味も。




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2019
08.07

ダンセDanser

Maurane Danser


1960年にベルギーで生まれたシンガー・ソングライターであり女優でもあるモラーヌMauraneは、私の個人的な見方としては、女性版クロード・ヌガロClaude Nougaroみたいな歌い手。このブログでは、ララ・ファビアンLara Fabianとデュオで歌っている「私の分身Tu es mon autre」を紹介しているほか、彼女がカヴァーしているいくつかの曲のページで名前を出しています(パソコンなら右上の「ブログ内検索」の欄にMauraneを入れて検索してみてください)。彼女は去年2018年に57歳の若さで亡くなりました。とても惜しいです。今回ご紹介するのは、1987年に自作し歌った「ダンセDanser」。同名のアルバムに収録されています。7月12日の《東京パリ祭》のソワレの部で、アミカルの仲間のHarukaさんが、このノリノリの曲をみごとに再現してくれました。YouTubeにアップしてくれないかな?



Danser  ダンセ
Maurane モラーヌ


T'es parti avec ton auto
Me laissant ton môme sur le dos 注1
Y a même plus d'bière dans ton frigo
Mais j'suis pas ta bonne à tout faire
Tu me tapes sur les nerfs.
C'est fou, c'est fou à quoi je joue
J'suis ton p'tit lapin, ta nounou
Et quand j'te dis qu'je t'aime, tu m'abandonnes
Un vendredi à minuit t'es parti.
V'la qu'on sonne
Et c'est toi qui vient me chercher
Je deviens folle
Et toi tu m'dis : Chérie j'aimerais t'emmener, et...

 あんたはクルマで出かけちゃった
 寝ている子供をあたしに預けて
 冷蔵庫にはビールもない
 でもあたしはなんでもこなす女中じゃない
 あんたはあたしの神経を逆なでする。
 ひどいものひどいものよあたしの立場は
 あたしはあんたのカワイ子ちゃん、あんたのばあや
 愛してるって言うと、あんたはあたしを見捨てる
 金曜の真夜中にあんたは出て行った。
 誰かがベルを鳴らす。
 それはあたしを迎えに来たあんた
 あたしは有頂天
 あんたはあたしに言う:おまえを連れて行きたい、そして…

Danser, danser, la vie c'est fait pour danser
C'est bon de la tête aux pieds
Baby, tu peux me quitter, me bouder
Tout c'que j'ai c'est l'envie de
Danser, danser, ne plus s'aimer mais danser
Danser sur un twist again
Baby, tu peux me quitter, me bouder
Tout c'que j'ai c'est l'envie de
Danser, baby

 踊りたい、踊りたい、人生は踊るためのもの
 頭のてっぺんから足の先まで
 ベイビー、おまえは俺を捨てたって、俺を避けたっていいさ
 俺にあるのはこの欲求だけ、ただもう
 踊りたい、踊りたい、もう愛し合わず踊りたい
 もう一度ツイストで踊りたい
 ベイビー、おまえは俺を捨てたって、俺を避けたっていいさ
 俺にあるのはこの欲求だけ、ただもう
 踊りたい、ベイビー

Danser1.jpg


On est r'parti dans ton Alfa 注2
T'as voulu prendre un drink chez moi
T'avais pas la tête à dormir
Dans mes bras
Car t'es toujours à la bourre 注3
Même quand tu me fais l'amour
J'ai fermé les yeux dans le noir
Et j't'ai revu dans le miroir
Quand tu m'as posé un soir
Au fond d'un bar
"J'te trouve jolie aujourd'hui :
Chassons nos idées noires" 注4
Oh, whisky soda ou Ricard 注5
Viens t'asseoir
Et à moins que t'aies la santé pour aller 注6

 あたしたちはあんたのアルファロメオに乗ってまた出かけた
 あんたはうちで一杯飲みたがった
 あんたはあたしの腕のなかで
 眠る気などなかった
 だってあんたはいつも急いているから
 あたしを愛すときだって
 あたしは目を閉じた
 そして鏡のなかにあんたをまた見た
 ある晩あんたがあたしを
 バーの奥に座らせたとき
 「俺はきょう、おまえがきれいだってこと発見したよ
 俺たちのあぶない思いつきを追及しようぜ」
 おお、ウィスキーソーダかリカールをちょうだい
 ここに座ってよ
 もしあんたがその元気を持ってなきゃね、行くための

Danser, danser, la vie c'est fait pour danser 注7
C'est bon de la tête aux pieds
L'boogie, les pas de bourrées 注8
Tout oublier quand tu me fais tourner
Qu'tu m'fais...
Danser, danser, ne plus s'aimer mais danser
Danser sur un twist again
Baby, tu peux me quitter, me bouder
Mais moi tout ce que j'ai c'est c'que j'ai c'est l'envie de
Danser, baby

 踊りに、踊りに、人生は踊るためのもの
 頭のてっぺんから足の先まで最高よ
 ブギウギ、ブーレーのステップ
 あんたがあたしを回らせているときすべてを忘れる
 あんたがあたしを…
 踊らせて、踊らせて、もう愛し合うんじゃなくて踊らせているとき
 もう一度ツイストで踊らせているとき
 ベイビー、あんたはあたしを捨てたって、避けたっていいわ
 あたしにあるのはこの欲求だけ、ただもう
 踊りたい、ベイビー

Danser2.jpg


{Scat}

Whisky, soda ou Ricard
Un beau soir
C'est la première fois que tu m'as emmenée

 ウィスキーソーダかリカールを
 ある夜
 あんたは初めてあたしを連れてった

Danser, danser, la vie c'est fait pour danser
C'est bon de la tête aux pieds
L'boogie, les pas de bourrées
Tout oublier quand tu me fais tourner
Qu'tu m'fais...
Danser, danser, ne plus s'aimer mais danser
Danser sur un twist again
Baby, tu peux me quitter, me bouder
Tout c'que j'ai c'est l'envie de
Danser, baby
Danser, baby, yeah !
Joue contre joue !

 踊りに、踊りに、人生は踊るためのもの
 頭のてっぺんから足の先まで最高よ
 ブギウギ、ブーレーのステップ
 あんたがあたしを回らせているときすべてを忘れる
 あんたがあたしを…
 踊らせて、踊らせて、もう愛し合うんじゃなくて踊らせているとき
 もう一度ツイストで踊らせているとき
 ベイビー、あんたはあたしを捨てたって、避けたっていいわ
 あたしにあるのはこの欲求だけ、ただもう
 踊りたい、ベイビー
 踊りたい、ベイビー、イェイ!
 頬寄せて!

[注]
1 môme男性名詞は「子供」、女性名詞は「女」の意味。être sur le dos「床についている、病気である」「(女性の場合は)売春する」の意味でも用いられる。
2 Alfa=Alfa Romeo「アルファロメオ」イタリアの自動車メーカー。 ここではそのブランドの車のこと。
3 bourre「(毛足の長い動物の)毛の塊」と「急ぐこと」の二つの意味があり、ここではもちろん後者。
4 noirは「黒い」のほか「陰気な」「邪悪な」などの意味合いも持つ。、「踊りに行くこと」を「idée noireをchasserする」という持って回った言い方であらわしている。
5 Ricard「リカール」フランスのリキュールのブランド。
6 à moins que[ne]+subj.「…しない限り、もし…でなければ」。allerは次節のdanserにつながる。
7 2節目でtoi「あんた」が言ったことと同様の内容を、ここからはmoi「あたし」が言っていると解釈した。
8 bourréeオーヴェルニュ地方発祥の2拍子の舞踏



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2019
08.04

平野の国Le plat pays

Jacques Brel Le plat pays


ジャック・ブレルJacques Brelが1962年に作詞・作曲した「平野の国Le plat pays」は同年のアルバム:Les Bourgeoisに収録されています。ブレルの祖国ベルギーは、南部のワロン地域はアルデンヌ高地を中心に丘陵地帯が多いのですが、北部のフランデレン地域は平野が広がっています。Le plat paysは正確には「平坦な地域」という意味で、ベルギーのなかでもこのフランデレン地域を特定した表現です。一般的な邦題「平野の国」を採用し、歌詞のなかでもそう訳すことにいたしますが、「国」は国家の意味ではありません。



Le plat pays  平野の国
Jacques Brel  ジャック・ブレル


Avec la mer du Nord pour dernier terrain vague, 注1
Et des vagues de dunes pour arrêter les vagues,
Et de vagues rochers que les marées dépassent 注2
Et qui ont à jamais le cœur à marée basse,
Avec infiniment de brumes à venir,
Avec le vent de l'Est, écoutez-le tenir, 注3
Le plat pays qui est le mien.

 漠とした地の果てとしての北海と、
 波を阻むべき砂丘のうねりと、
 潮に乗り越えられつも
 引き潮への想いを持ち続ける瑣末な岩礁と、
 来るべき際限なき濃霧と、
 東風と、それが吹き続けるのを聞きたまえ、
 平野の国、それは僕の国だ。

Le plat pays4


Avec des cathédrales pour uniques montagnes, 注4
Et de noirs clochers comme mâts de cocagne 注5
Où des diables en pierre décrochent les nuages,
Avec le fil des jours pour unique voyage,
Et des chemins de pluie pour unique bonsoir,
Avec le vent d'Ouest, écoutez-le vouloir,
Le plat pays qui est le mien.

 唯一の山並みとしてのカテドラル群と、
 石像の悪魔たちが雲を手に入れる
 宝の棒のような黒い鐘楼と、
 唯一の旅程としての日々の流れと、
 ただ一度のボンソワールのための雨降る小道と、
 西風と、それが吹こうと欲するのを聞きたまえ、
 平野の国、それは僕の国だ。

Le plat pays2


Avec un ciel si bas qu'un canal s'est perdu,
Avec un ciel si bas qu'il fait l'humilité,
Avec un ciel si gris qu'un canal s'est pendu,
Avec un ciel si gris qu'il faut lui pardonner,
Avec le vent du Nord qui vient s'écarteler,
Avec le vent du Nord, écoutez-le craquer,
Le plat pays qui est le mien

 運河が見えなくなるほど低い空と、
 平身低頭するほど低い空と、
 運河が見えなくなるほどに灰色の空と、
 許してやらなきゃならないほどに灰色の空と、
 身を引き裂かれに来た北風と、
 北風と、それが音を立てて引き裂かれるのを聞きたまえ、
 平野の国、それは僕の国だ。

Le plat pays3


Avec de l'Italie qui descendrait l'Escaut, 注6
Avec Frida la Blonde quand elle devient Margot, 注7
Quand les fils de novembre nous reviennent en mai, 注8
Quand la plaine est fumante et tremble sous juillet,
Quand le vent est au rire, quand le vent est au blé,
Quand le vent est au sud, écoutez-le chanter,
Le plat pays qui est le mien.

 エスコー河を下ってきたイタリアとともに、
 マルゴになる時のブロンドのフリダとともに、
 11月に行った息子たちが5月にここに戻って来るとき、
 7月の陽のもと平野が湯気を立て震えるとき、
 風が微笑む時、風が麦畑に吹くとき、
 風が南の風になるとき、それが歌うのを聞きたまえ、
 平野の国、それは僕の国だ。

Le plat pays7


[注]
1 avec… 各節の最後の1行につながり、le plat paysにそれらがある、ということを言っている。
2 vague 1行目のように名詞の後では「はっきりしない、曖昧な」の意味だが、名詞の前で「どこかしらの、取るに足りない」の意味。
3 écoutez-le+不定詞の形が、すべての節に含まれるが、不定詞の動作主はleでその前のle ventを指し、「それが…するのを聞きたまえ」と、命令形で挿入。
4 uniqueは名詞の後では「独自の、比類のない」の意味だが、名詞の前では「唯一の、ただ一つの」。高い山のないこの国では、聳え立つ大聖堂群がただ一つの山並みとなる。
5 mâts de cocagne「宝の棒」賞品を吊り下げた滑りやすい高い棒で祭などで競争で登る。
6 Escaut「エスコー川」(オランダ語でSchelde「スヘルデ川」)は、フランス北部、ベルギー西部およびオランダ南西部を流れ北海に流入する川。源流はフランス・エーヌ県でイタリアではない。イタリアがエスコー川を下ってきたという表現は、長い冬が終わり南の国の暖気がエスコー川を下って届いてきたというニュアンス。
7 Frida「フリダ」ブレルの曲Ces gens-làにも出てくるフラマン人の女性名。明るいブロンドの髪は、特に北欧諸国、ロシア北西部、バルト三国などの人々の特徴だとされる。Margot「マルゴ」はMargarita「マルガリータ」系の女性名の短縮形でヨーロッパ系の女性名だが、Marguerite de Valois「王妃マルゴ」が最も有名。フラマン人のFridaがMargot役を演じたという文脈かと。
8 確証のない情報だが、この曲の作られた1962年ごろ、ベルギーでは軍役は18ヶ月で、主に11月から翌々年の5月までであったという。




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2019
07.22

恋心Amoureuse

Véronique Sanson Amoureuse


ヴェロニク・サンソンVéronique Sansonの「恋心Amoureuse」は1971年に自作し、1972年の彼女の同名のプルミエアルバムに収録された曲。Wikipediaのこの曲のページには、まず、この曲が世界中でヒットし、6ヶ国語以上で30以上のカヴァーがされているということ、そして、ヴェロニク・サンソンは、愛の夜の後、車でシャンゼリゼ大通りを通った際に、朝の太陽が凱旋門を輝かせているのを見て、この曲のインスピレーションを得たということが書かれています。
いっしょにいても悲しいし、離れていても辛い…。禁じられた恋、先の見えない恋を歌う歌詞です。



Amoureuse     恋心
Véronique Sanson ヴェロニク・サンソン


Une nuit je m'endors avec lui.
Mais je sais qu'on nous l'interdit
Et je sens la fièvre qui me mord
Sans que j'aie l'ombre d'un remords

 ある夜、私は彼といっしょに眠っている
 けれどそれはいけないことだと分かっている
 そして私を蝕む熱情を感じる
 悔いの影すら感じぬままに

Et l'aurore m'apporte le sommeil
Je ne veux pas qu'arrive le soleil
Quand je prends sa tête entre mes mains
Je vous jure que j'ai du chagrin

 夜明けが私にまどろみをもたらす
 日の出の訪れを私は望まない
 彼の頭を両手に抱いているとき
 悲しい気持ちになるのよ分かって

Amoureuse.jpg


Et je me demande
Si cet amour aura un lendemain
Quand je suis loin de lui
Quand je suis loin de lui
Je n'ai plus vraiment toute ma tête 
Et je ne suis plus d'ici
Oh! je ne suis plus d'ici
Je ressens la pluie d'une autre planète

 そして自分に問うの
 この愛には明日があるのかと
 私が彼から遠く離れているとき
 私が彼から遠く離れているとき
 私はまったく理性を失っていて
 もうここにはいない
 おお!もうここにはいないのよ
 別の星から降る雨をまた感じるの

Quand il me serre tout contre lui
Quand je sens que j'entre dans sa vie
Je prie pour que le destin m'en sorte
Je prie pour que le diable m'emporte

 彼が私を強く抱きしめるとき
 私が彼の生に入り込むと感じるとき
 運命が私を逃げ出させてくれるよう祈る
 悪魔が私を連れ去ってくれるよう祈る

Amoureuse2.jpg


Et l'angoisse me montre son visage
Elle me force à parler son langage
Mais quand je prends sa tête entre mes mains
Je vous jure que j'ai du chagrin

 そして苦悩が私に彼の面立ちを描き出す
 苦悩は私に彼の言葉を話させる
 でも彼の頭を両手に抱いているとき
 悲しい気持ちになるのよ分かって

Et je me demande
Si cet amour aura un lendemain
Quand je suis loin de lui
Quand je suis loin de lui
Je n'ai plus vraiment toute ma tête
Et je ne suis plus d'ici
Non je ne suis plus d'ici
Je ressens la pluie d'une autre planète
d'une autre planète

 そして自分に問うの
 この愛には明日があるのかと
 私が彼から遠く離れているとき
 私が彼から遠く離れているとき
 私はほんとうにまるで理性を失っていて
 もうここにはいない
 おお!もうここにはいないのよ
 別の星から降る雨をまた感じるの

[注]  n'avoir plus sa tête「分別をなくしている」




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2019
07.14

ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙)Gauguin (Lettre à Jacques Brel)

Barbara Gauguin


ジャック・ブレルJacques Brelは、1978年10月9日に肺血栓塞栓症でパリ郊外で亡くなり、フランス領ポリネシア、マルキーズ諸島にあるヒヴァ・オア島の墓地に埋葬されました。その墓の近くに、晩年その地に住んでいた画家のゴーギャンGauguin (1848 - 1903)の墓があります。ゴーギャンに関しては、映画「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」(2018年)を観るといいでしょう。ヒヴァ・オア島以前のタヒチでの生活を描いたものですが。
バルバラBarbaraは、1971年にブレルが制作し主演した映画「フランツFranz」に出演し、私的にも親しく付き合っていたようで、ブレルへのオマージュ「ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙)Gauguin (Lettre à Jacques Brel)」を作り歌いました。1990年のアルバム「ゴーギャンGauguin」に収録されています。

ブレルの命日にあたる10月9日(水)に、《BarbaraとBrelを歌う》と題したコンサートを原宿の「アコスタディオ」で開くことになりました。ブレル、バルバラの個々の曲を追求し続けてきた歌い手たちが歌います。過去に、バルバラを歌うコンサートは、バルバラの命日11月24日の前後に2回おこないましたが、今回はブレルとバルバラの縁を重んじて両者を組み合わせたコンサートにいたします。



Gauguin (Lettre à Jacques Brel) ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙)
Barbara               バルバラ


Il pleut sur l'île d'Hiva-Oa. 注1
Le vent, sur les longs arbres verts
Jette des sables d'ocre mouillés.
Il pleut sur un ciel de corail
Comme une pluie venue du Nord 注2
Qui délave les ocres rouges
Et les bleus-violets de Gauguin.
Il pleut.
Les Marquises sont devenues grises.
Le Zéphir est un vent du Nord, 注3
Ce matin-là,
Sur l'île qui sommeille encore.

 ヒヴァ・オア島に雨が降る。
 風が、ひょろ長い緑の木々に
 黄色い湿った砂を吹き付ける。
 サンゴ色の空に雨が降り
 北方から来た雨のように
 ゴーギャンの赤黄色と
 青紫色をぼかす。
 雨が降る。
 マルキーズは灰色になった。
 ゼフュロスは北風だ、
 その朝、
 まだまどろむ島に吹いた。

Hiva-Oa2.jpg


Il a dû s'étonner, Gauguin,
Quand ses femmes aux yeux de velours
Ont pleuré des larmes de pluie
Qui venaient de la mer du Nord.
Il a dû s'étonner, Gauguin.
Et toi,
Comme un grand danseur fatigué
Avec ton regard de l'enfance, 注4
Et toi,
Bonjour monsieur Gauguin. 注5
Faites-moi place.
Je suis un voyageur lointain.
J'arrive des brumes du Nord
Et je viens dormir au soleil.
Faites-moi place.

 驚いたことでしょう、ゴーギャンは、
 ビロードの瞳の彼の女たちが
 北方の海からやって来た
 雨の涙を流したものだから。
 驚いたことでしょう、ゴーギャンは。
 あなたは
 くたびれた大物ダンサーのように
 子供じみた眼をして、
 あなたは言う、
 こんにちは ゴーギャンさん。
 僕に場所を作ってください。
 僕は遠くから来た旅人です。
 北方の霧のなかから来ました。
 そして太陽のもとで眠るつもりです。
 私に場所を作ってください。

Brelの墓


Tu sais, 注6
Ce n'est pas que tu sois parti
Qui m'importe.
D'ailleurs, pour moi, tu n'es jamais parti.
Ce n'est pas que tu ne chantes plus
Qui m'importe.
D'ailleurs, pour moi, tu chantes encore,
Mais penser qu'un jour, 注7
Les vents que tu aimais
Te devenaient contraire,
Penser
Que plus jamais
Tu ne navigueras
Ni le ciel ni la mer,
Plus jamais, en avril,
Toucher le lilas blanc,
Plus jamais voir le ciel
Au-dessus du canal.
Mais qui peut dire ?

 ねえ、
 それはあなたが去ってしまったっていうのじゃない
 私にはだいじなことなの。
 つまりね、私にとっては、あなたはけっして去ってはいない。
 それはあなたがもう歌わないっていうのじゃない
 私にはだいじなことなの。
 つまりね、私にとっては、あなたはまだ歌っているわ、
 でも、ある日
 あなたが愛した風が
 あなたに逆らうようになっていたと思うこと
 けっして
 空にも海にも、
 あなたは行くことはないと
 思うこと
 もうけっして、4月になっても、
 白いリラの花に手を触れることもない、
 もうけっして
 運河の上の空を見ることもないと。
 そんなこと、誰が言えるの?

Brel3.jpg

 
Moi qui te connais bien,
Je suis sûre qu'aujourd'hui
Tu caresses les seins
Des femmes de Gauguin
Et qu'il peint Amsterdam.
Vous regardez ensemble
Se lever le soleil
Au-dessus des lagunes
Où galopent des chevaux blancs
Et ton rire me parvient,
En cascade, en torrent
Et traverse la mer
Et le ciel et les vents
Et ta voix chante encore.

 あなたをよく知っている私はね、
 信じているのよ、今
 あなたは、ゴーギャンの女たちの
 胸を愛撫し
 ゴーギャンは、「アムステルダム」を描いているって
 あなた方はいっしょに
 サンゴの上に
 太陽が昇るのを見ている
 そこでは白い馬がギャロップで駆けている
 そしてあなたの笑い声が私に届いてくる、
 瀑布となり、急流となり
 海を越え
 空を渡り、風を通り抜けて
 あなたの声はなおも歌っている。

Hiva-Oa3.jpg


Il a dû s'étonner, Gauguin,
Quand ses femmes aux yeux de velours
Ont pleuré des larmes de pluie
Qui venaient de la mer du Nord.
Il a dû s'étonner, Gauguin.

 驚いたことでしょう、ゴーギャンは、
 ビロードの瞳の彼の女たちが
 北方の海からやって来た
 雨の涙を流したものだから。
 驚いたことでしょう、ゴーギャンは。

Souvent, je pense à toi
Qui a longé les dunes
Et traversé le Nord
Pour aller dormir au soleil,
Là-bas, sous un ciel de corail.
C'était ta volonté.
Sois bien.
Dors bien.
Souvent, je pense à toi.

 しばしば、私はあなたのことを思う
 砂丘を伝って
 北の地を横切って
 太陽のもとに眠りに行ったあなた
 かの地に、サンゴ色の空のもとに
 それが、あなたの望みだった。
 安らかでいてね。
 安らかに眠ってね。
 しばしば、私はあなたのことを思うのよ。

Hiva-Oa1.jpg


Je signe Léonie. 注8
Tu sauras qui je suis,
Dors bien

 レオニーとサインするわ。
 あなたは私が誰なのか分かるわね、
 安らかに眠ってね

[注]
1 先にダリダDalidaが歌ったブレルへのオマージュ「雨のブリュッセルIl pleut sur Bruxelles」http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-124.htmlを想起させる。
2 le Nord「北方の国」はブレルの出身地ブリュッセルBruxellesを意味するのであろう。
3 Zéphir「ゼフュロス」ギリシャ神話の西風の神。le Zéphirは風自体を指すが、西風ではなく北風としている。
4 enfanceは「幼年期」が本義だが「幼児退行」した「老衰状態、耄碌」をも意味する。
5 Bonjourからあとは、ブレルがゴーギャンに語る言葉。
6 ここからあとはバルバラがブレルに語っている。
7不定詞の表現を羅列して、Mais qui peut dire ?「(そんなことを)誰が言えるのか」につなげている。un jourは未来ではなく過去の「ある日」。
8 1971年にブレルが主演し制作した映画「我が友フランツ~海辺のふたりFranz」のヒロインLéonie「レオニー」をバルバラBarbaraが演じている。ブレルが演じた役はLéon「レオン」。


Brel Barbara




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2019
07.05

ホテル・ノルマンディHôtel Normandy

Patricia Kaas Fatiguée dattendre


パトリシア・カースPatricia Kaasの「ホテル・ノルマンディHôtel Normandy」はロック調ながら哀愁のあるステキな曲です。作詞:デディエ・バルブリヴィアンDidier Barbelivien、作曲:フランソワ・ベルンハイムFrançois Bernheim。1993年のアルバム「永遠に愛する人へJe te dis vous」に収録。

スタジオ盤は鳥の声と潮騒の音から始まります。このホテルは海の近くにあるようで、パリの中心部にあるノルマンディー・ホテルHôtel Normandyではなく、ノルマンディーのドーヴィルDeauvilleにあるノルマンディー・バリエール Le Normandy Barrièreという1912年に建てられたホテルのようです。クロード・ルルーシュClaude Lelouchは、1965の秋にドーヴィルの海岸を歩いていた時、遠くに美しい女性が歩いていて、そのそばで小さな女の子が遊んでいるのを見かけて、「男と女Un homme et une femme」の物語を思いつき、1966年にこのホテルで、シャバダバダシャバダバダ♪で知られる映画を撮影したとか。ルルーシュは、1986年に、同じくジャン=ルイ・トランティニャンJean-Louis Trintignant、アヌーク・エーメAnouk Aimée主演で、その男と女が20年後に再会し、かつての二人を題材にした映画を作るという内容の続編「男と女II Un homme et une femme, 20 ans déjà」を公開しています。原題は「男と女、すでに20年」という意味。
そして、またルルーシュは第1作の53年後の今年2019年に第3弾として、88歳のジャン=ルイ・トランティニャンと87歳のアヌーク・エーメ主演のLes plus belles années d'une vieを再びドーヴィルで撮影しています。原題は「人生で最も美しい年月」といった意味。これは53年前のことなのでしょう。でも53年後の今のことかも…。日本で公開されたら確かめに行きましょう。

この曲の歌詞はすべて未来形で書かれ、ドーヴィルでの二人の時間を予測し、またそれを振り返ることも予測しているような、ちょっと不思議な視点です。ひょっとしたら、この曲はルルーシュの映画を念頭に置いて作られたのではないでしょうか?この未来形のニュアンスは、20年後にかつての二人を題材にした映画を作ろうとしている視点のように思えるのですが…。



Hôtel Normandy ホテル・ノルマンディ
Patricia Kaas   パトリシア・カース


Y’aura des bateaux sur la mer
Du sable dans nos pull-over
Y’aura le vent, le vent d’automne
Y’aura le temps, le temps qui sonne 注1

 海には船が浮かんでいることだろう
 私たちのセーターに砂が入り込み
 風が、秋の風が吹くだろう
 時が、到来した時がそこにあるだろう

Y’aura des enfants sur la plage
Du soleil lourd d’avant l’orage
On aura tout ce temps passé
Et un vieux chien à caresser

 海辺には子どもたちがいることだろう
 嵐の前の重苦しい太陽が
 私たちはこの過ぎ去った時をすべて味わうだろう
 そして撫でてやる老いた犬がいるだろう

Hôtel Normandy1


Il restera de nos amours 注2
Une chambre mauve au petit jour 注3
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie 注4
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 ディヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

J’aurai une ancienne limousine
Des disques d’or dans mes vitrines
On ira toujours faire un tour
Sur la jetée, au petit jour

 私は古いリムジンに乗り
 飾り棚にはゴールド・ディスクを置くだろう
 私たちは桟橋の上を、夜明けに
 いつも一回りするだろう

Hôtel Normandy2


Les vagues auront gardé ce charme 注5
Qui nous mettaient du vague à l'âme 注6
Y’aura l’ennui des grandes personnes
Et puis le temps, le temps qui sonne

 私たちを曖昧から魂へと変えてくれるその魔力を
 波は保っていることだろう
 大人の倦怠が
 そして時が、到来した時がそこにあるだろう

Il restera de nos amours
Une chambre mauve au petit jour
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 ディヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Le Normandy Barrière2


Il restera de nos amours
Une chambre mauve au petit jour
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 ディヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de nos amours
Une chambre mauve au petit jour
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Le Normandy Barrière5


IIl restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 デヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

[注]
1 sonnerは「(鐘・ベルなどが)鳴る」ことから、「(鐘・ベルなどで)時が告げられる、(時期が)到来する」の意味で用いられる。ギヨーム・アポリネールGuillaume Apollinaireの詩にレオ・フェレLéo Ferréが曲をつけて歌っている「ミラボー橋Le pont Mirabeau」のVienne la nuit sonne l'heureは、「夜よ来い 鐘よ時を告げるがいい」と訳したが、本当は鐘ではなく時が主語。
2 rester de「…のうちから残る」。シャルル・トレネCharles TrenetのQue reste-t-il de nos amours ? は、「残されし恋には」という意味不明の邦題で知られるが、「私たちの恋のうちの何が残っているのか」という意味であり、このブログでは「恋の名残は?」とした。
3 petit jour「薄明、夜明け」ちなみにgrand jourは「真昼間」
4 David Bowie「デヴィッド・ボウイー」(1947-2016)は、イングランド出身のミュージシャン、シンガーソングライター、音楽プロデューサー、俳優。グラムロックの先駆者として台頭し、ポピュラー音楽の分野で世界的名声を得る。役者の世界にも進出し、数々の受賞実績を持つマルチ・アーティストとして知られている。(以上、google検索で得た解説を引用) ボウイーはこの曲の年はまだ生きているので、fantômeは「幽霊」ではない。彼は奇抜な衣装や化粧で幽玄なムードを演出した時期もあり、アンデッドモンスターたる「ファントム」がふさわしいが、「幻影」にとどめよう。
5 charme「魅力」ではなく「魔法、魔力」
6 前行のvagueは女性名詞で「波」だが、これは男性名詞で「曖昧、中途半端」



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2019
06.24

ギャンゲットは鎧戸を閉めたLa guinguette a fermé ses volets

Damia La guinguette a fermé ses volets


2013年に、「ギャンゲットのシャンソンLes Chansons des guinguettes」というタイトルでJacques Ferchit et Jacky DelanceがアレンジしたCDがリリースされました。新曲4曲を含む、ワルツ、ジャヴァ、ボレロ、ルンバ、タンゴなどの21曲が収録されています。そのうちの1曲、La guinguette a fermé ses voletsを取り上げましょう。1934年にダミアDamiaが歌った、「ギャンゲットのシャンソン」の代表たるワルツミュゼットです。作詞:ジョルジュ・ツワンジェルGeorges Zwingel。作曲:レオン・モンターニュLéon Montagne。

ギャンゲットguinguetteとはいったい何でしょうか?ウィキペディアの記事をかいつまんで引用してみましょう。
「ギャンゲットは、休日や夏の夜に飲食をし、音楽を演奏し、客がダンスを踊れる店で、19世紀中ごろにはモンマルトルやベルヴィル、メニルモンタンなどの庶民的なパリ市郊外地区に多くの店があったが、1860年のパリ市改造計画によりこれらの郊外がパリ市内に組み込まれると、新たな市境の外へと場所を移し発展した。1920年代に隆盛を極めたのち1960年代には衰退し、1980年代に復活したが、現在パリ近郊で恒常的な営業を行う店は2軒だけで、いくつかの店は休日や夏場だけなどの営業を行っている。」(→元の記事)

「真夜中の居酒屋」という邦題で日本語でも歌われます。ギャンゲットは日本には無いのでぴったり該当する訳語が無く、店の外でも飲める大衆的な店ということで「居酒屋」とされたのでしょう。よく知られた邦題ですが、私としてはギャンゲットを居酒屋にしたくないので、原題の直訳「ギャンゲットは鎧戸を閉めた」を邦題にいたします。鎧戸を閉めたギャンゲットで事件が起こったというお話です。



ジョルジェット・プラーナGeorgette Plana



La guinguette a fermé ses volets ギャンゲットは鎧戸を閉めた
Damia                 ダミア


La guinguette a fermé ses volets
Les joyeux triolets
De l'accordéon fusent
On voit comme sur un écran
Des profils inquiétants
Dont les ombres s'amusent.
On dit que pourtant un costaud,
Qui frisa l'échafaud
Pour des vendus qui rusent,
Vient d'entrer rageur.
En vengeur,
Oui, mais
La guinguette a fermé ses volets

 ギャンゲットは鎧戸を閉めた
 アコーデオンの楽しい
 3連音が湧き上がる
 まるで映画で見るように
 人々の不安げな横顔が見える
 その影は遊び興じているものの。
 なんでも ある無頼漢が
 策を弄した裏切り者たちのせいで
 すんでに死刑になるところだったが、
 そいつが怒り狂ってやって来たそうな。
 仕返しにね、
 そうさ、だけど
 ギャンゲットは鎧戸を閉めたよ

La guinguette4


Le rythme des pas incertains
Soudain,
Serait-ce l'heure ?
Et dans l'accordéon plaintif,
Craintif, un son demeure
Des jurons de voix mâles
Et des râles,
La chute de corps lourds
Hargneux des coups sourds.

 おぼつかない足音がして
 突然、
 いよいよその時か?
 呻くような不安げなアコーデオン
 一音が残響する
 男の罵り声
 そして喘ぎ、
 重い体が床に倒れる
 襲いかかる無言の殴打。

La guinguette a fermé ses volets
Le même son inquiet
De l'accordéon glace.
On voit, comme sur un écran,
Des couples haletants
Dont les ombres grimacent,
On devine, aux chocs, la fureur
Des costauds en sueur
Qui roulent et qui s'enlacent,
On voudrait bien voir
Et savoir
Oui, mais ...
La guinguette a fermé ses volets

 ギャンゲットは鎧戸を閉めた
 アコーデオンの不安げな音も
 凍りつく。
 まるで映画で見るように、
 息の荒い二人組が見え
 その影は形を変える、
 窺えるは、
 転がり取っ組み合う、
 汗だくの無頼漢たちの
 激突、激怒
 見たいよ、
 知りたいよ
 そうさ、だけど
 ギャンゲットは鎧戸を閉めちゃったよ

La guinguette3


Le calme revient brusquement.
Vraiment,
Etait-ce un leurre ?
Pourquoi ces sanglots convulsifs,
Furtifs ?
des femmes pleurent.
Là-bas, un groupe traîne
Vers la Seine
Quelque paquet maudit !
Qui sombre en la nuit

 突然、静けさが戻った。
 本当に、
 これってワナだったのかい?
 引きつったようなひそかな
 すすり泣きはどうして?
 女たちが泣いている。
 ほらあっち、一団のやからが
 セーヌ河の方へ
 怪しげな袋を引きずって行くよ!
 その姿は宵闇に沈む

La guinguette a rouvert ses volets.
Les joyeux triolets
De l'accordéon fusent
Les lampions éclairent, discrets,
Les couples guillerets
En leurs ombres confuses.
On dit que ce soir, le costaud,
Qui frisa l'échafaud
Pour les vendus qui rusent,
Est sorti très gai.
Est-ce vrai ?
Oui, mais...
La guinguette avait mis ses volets

 ギャンゲットは鎧戸を再び開けた。
 アコーデオンの楽しげな
 3連音が湧き上がる
 紙ちょうちんが照らし出す、さりげなく
 熱いカップルを
 入り乱れた影たちのなかで。
 なんでも 今夜、
 策を弄した裏切り者たちのため
 すんでに死刑になるところだった無頼漢は、
 たいそう上機嫌で帰って行ったそうな。
 本当かい?
 そうさ、だけど…
 ギャンゲットは鎧戸を下ろしていたんだよ


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2019
06.18

バスケットシューズの娘La fille avec des baskets

Michel Delpech La fille avec des baskets


ミッシェル・デルペッシュMichel Delpechの「バスケットシューズの娘La fille avec des baskets」1976年、デルペッシュが30歳の年にシングルリリース。作詞:デルペッシュとジャン=ミッシェル・リヴァJean-Michel Rivat、作曲:アラン・ウィスニアックAlain Wisniak、編曲:ミッシェル・ベルナルクMichel Bernholc。
この曲は、ジェーン・バーキンJane Birkinの「ジョニー・ジェーンのバラードLa ballade de Johnny Jane」と同じくバスケットシューズを履いた娘が主人公で、同じ1976年の曲。どっちが先か…。



パトリック・ブリュエルPatrick Bruelがカヴァーしています。



La fille avec des baskets バスケットシューズの娘
Michel Delpech      ミッシェル・デルペッシュ


Elle a toujours les cheveux raides
Un pull et les baskets
Elle vient prendre un peu de tendresse
Quand ça peut lui faire plaisir.
Je n'aurais pas l'idée de la retenir
Elle a un esprit que j'adore
Un côté un peu mec
Elle part toute seule en auto-stop
Je me dis que je ne la reverrai jamais
Mais elle m'appelle au secours
Quinze jours après.

 彼女はいつも乱れた髪で
 セーターを着てバスケットシューズを履いている
 彼女はちょっと優しいそぶりをみせる
 そうするのが彼女にとってうれしいときには。
 僕は彼女を引きとめるなんて思いもしないさ
 彼女は僕の好きな性格を持っている
 ちょっと男っぽい側面を
 彼女は単身ヒッチハイクで出かける
 僕はもう彼女に会うことはけっしてないと思う
 だが彼女は僕に救いを求める
 2週間後に。

La fille avec des baskets1


Elle est toute entière, elle suit son instinct
Elle peut demain se jeter dans un lac
Pour se retrouver dans un hold-up 注1
Mais s'il fallait la tirer n'importe où
Je crois bien que je serai au rendez-vous. 注2

 彼女はまったく自分の本能に従う
 彼女は明日、湖に飛び込んで
 お手上げの状態になるかもしれない
 だがどこであろうと彼女を救い出さねばならなかったら
 僕はきっとっそこに駆けつけるだろう。

Y a des matins où je pense à elle
Je réfléchis dans mon lit
Je finis toujours par me dire
Que même si elle est cinglée
C'est la fille la mieux que j'ai rencontrée.

 何日も朝になると彼女のことを考える
 ベッドのなかで思いをめぐらせ
 いつも最後には思う
 たとえ頭がおかしいとしても
 彼女は出会ったなかで一番ステキな娘だと

La fille avec des baskets2


Elle est toute entière, elle suit son instinct
Elle peut demain se jeter dans un lac
Pour se retrouver dans un hold-up
Mais s'il fallait la tirer n'importe où
Je crois bien que je serai au rendez-vous.(×2)

 彼女はまったく自分の本能に従う
 彼女は明日、湖に飛び込んで
 お手上げの状態になるかもしれない
 だがどこであろうと彼女を救い出さねばならなかったら
 僕はきっとそこに駆けつけるだろう。

S'il fallait un jour la tirer n'importe où
Je crois bien que je serai là, que je serai là au
rendez-vous.(×3)

 どこであろうといつか彼女を救い出さねばならなかったら
 僕はきっと駆けつけるだろう、駆けつけるだろう
 そこに。

[注]
1 hold-up(英)「(武器を持った)手を挙げること」で、主に手を挙げさせる「強盗」を意味するが、さらには(強盗や警官に)降参して手を挙げること。さらには「降参すること」「追い詰められてお手上げの状態」をも言う。
2 rendez-vous「会う約束」以外に「予約客」「会合(約束)の場所」をも言う。




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2019
06.10

愛のはじまりLe premier pas

Claude-Michel Schönberg Le premier pas


「愛のはじまりLe premier pas」は、作曲家、音楽プロデューサー、俳優、歌手という肩書きを持つクロード=ミシェル・シェーンベルクClaude-Michel Schönbergが1974年に作詞・作曲し、100万枚以上のヒットとなった曲です。
シェーンベルクは音楽プロデューサー兼歌手としてデビューし、フランス初のロック・オペラ「フランス革命La Révolution française」の曲の大半を1973年に作曲し、自身がその舞台でルイ16世の役を演じました。その翌年に「愛のはじまりLe premier pas」を発表したあと、自作自演のアルバムを1枚製作しましたが、1978年からはミュージカルに専念し、ヴィクトル・ユーゴーVictor-Marie Hugoの「レ・ミゼラブルLes Misérables」などをプロデュースしています。
le premier pasは「最初の一歩」の意味で、彼女のほうから一歩踏み出して欲しいという内気な男の気持ちをあらわす歌詞内容です。女性は受身だと思われがちですが、本当は主導権を持っているのかも。それは大胆な表現ではなく、ここに書かれているように、faire signe tout bas「そっとサインを出す」という形で。そして、男の方が「最初の一歩」を踏み出すことになります。



Le premier pas       愛のはじまり
Claude-Michel Schönberg クロード=ミシェル・シェーンベルク


Le premier pas,
J'aim'rais qu'elle fasse le premier pas.
Je sais que cela ne se fait pas.
Pourtant j'aim'rais
Que ce soit elle qui vienne à moi,
Car, voyez vous, je n'ose pas 注1
Rechercher la manière
De la voir, de lui plaire,
L'approcher, lui parler,
Et ne pas la brusquer,
Lui dire des mots d'amour
Sans savoir en retour 注2
Si elle m'aimera
Ou refusera ce premier pas.

 最初の一歩、
 僕は彼女が最初の一歩を踏み出してくれるよう望む。
 それは実現しないことだと分かっている。
 だが僕は望む
 僕のもとに来るのが彼女であることを、
 なぜなら、分かるだろう、僕は
 彼女を見たり、彼女を喜ばせたり手立てを求めたり、
 彼女に近づいたり、彼女に話しかけたりする勇気がないんだ
 彼女に粗野に接しないようにしたり、
 愛の言葉をささやいたりもできないから
 お返しに
 彼女が僕を愛してくれるのか
 最初の一歩を踏み出すことを拒むのかどうか分からない

Le premier pas1


Le premier pas,
J'aim'rais qu'elle fasse le premier pas.
On peut s'attendre longtemps comme ça.
On peut rester
Des années à se contempler
Et vivre chacun de son coté.
Je la rencontrerais
Au bas de l'escalier,
Puis, comme tous les jours,
Elle me dira: "Bonjour".
Seulement cette fois,
Elle me prendra le bras,
Me conduira dans sa maison
Ou nous ferons

 最初の一歩、
 僕は彼女が最初の一歩を踏み出してくれるよう望む。
 僕たちはこんな風に長い間お互いを待つことができる。
 僕たちは何年も
 見つめ合ったままでいて
 それぞれが自分の側で生きることができる。
 僕は彼女に出会うだろう
 階段の下で、
 そして、いつものように、
 彼女は僕に「こんにちは」と言うだろう。
 今回だけは、
 彼女は僕の腕を取り、
 家に導くだろう
 そこで僕たちは

Le premier pas3


Le premier pas d'amour,
Dans son lit, jour après jour.
Elle me dévoilera son corps,
Me donnera tous les remords
De n'avoir pas dit plus tot le premier mot.
Le premier mot,
J'aim'rais qu'elle dise le premier mot.
La nuit j'en rêve et c'est idiot.
Si elle voulait
Seulement me faire signe tout bas,
Alors je ferais je crois
Le premier pas.

 恋の最初の一歩を踏み出すだろう、
 彼女のベッドで、毎日毎日。
 彼女は僕にその身体を露わにし、
 僕に悔やむ気持ちをすべて打ち明けるだろう
 最初の一言をもっと早く言わなかったことを。
 最初の一言を、
 僕は彼女が最初の一言を言ってくれるよう望む。
 夜になると僕はそんなことを夢見るがおろかなことだ。
 もし彼女がただそっと僕にサインを示したいと
 望めば、
 僕は踏み出すだろうきっと
 最初の一歩を。

[注]
1 je n'ose pasにrechercher, l'approcher, lui parler, ne pas la brusquer, lui direがすべてつながる。ne pas la brusquerは否定形になっているが、「彼女を乱暴に扱わない」以前の話だから。
2 sans+inf.は結果を示す。


Le premier pas2



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2019
06.03

愛の星L'étoile d'amour

文字色
Tino Rossi Létoile damour


花を贈るEnvoi de fleurs」という、古い美しい曲を以前取り上げましたが、今回は同じくポール・デルメPaul Delmetが作曲した「愛の星L'étoile d'amour」という、これまた古い美しい曲をご紹介いたします。1899年。作詞:シャルル・ファロCharles Fallot。19世紀に作られたシャンソンとしては、1868年の「桜んぼの実る頃Le temps des cerises」、1892年の「辻馬車Un fiacre」、1896年の「花を贈るEnvoi de fleurs」、1897年の「ジュ・トゥ・ヴーJe te veux」などが挙げられますが、この曲はそれらの次に古いわけで、同様にシャンソンの古典で、多くの歌手が歌っていますが、歌詞の甘さにふさわしく、「魅惑の歌手Chanteur de charme」の代表であるティノ・ロッシTino Rossiの曲といたしましょう。 



アンドレ・クラヴォーAndré Claveauも「魅惑の歌手Chanteur de charme」とよばれます。



聞かせてよ愛の言葉をParlez-moi d'amour」のリュシエンヌ・ボワイエLucienne Boyerにもこの曲は合っていますね。



そのほかに、リナ・マルジィLina Margyを挙げておきましょう。

L'étoile d'amour 愛の星
Tino Rossi    ティノ・ロッシ


Un poète, ayant fait un voyage de rêve
M'a dit qu'il existait, dans le ciel radieux
Une étoile où jamais ne sonne l'heure brève
L'heure brève où les cœurs se brisent en adieux

 ある詩人が、夢で旅をして
 僕に言った、輝く空のなかに
 短い時の終わりがけっして来ない星があるんだと
 二つの心が別離に引き裂かれる短い時の終わりが

Létoile damour2


{Refrain}
Une étoile d'amour
Une étoile d'ivresse
Les amants, les maîtresses
Aiment la nuit et le jour
Un poète m'a dit qu'il était une étoile 注1
Où l'on aime toujours.

 愛の星
 陶酔の星
 恋する男たち、ご婦人たちは
 夜も昼も愛する
 詩人は言った、そんな星があるんだと
 人々がずっと愛する星が。

On y entend, le soir, échanger sous les arbres
De fous baisers, troublant le calme de la nuit
Auprès de l'eau, glissant sur la fraîcheur des marbres
Les femmes font goûter leurs lèvres comme un fruit

 そこでは、夜になると、木々のもとで
 狂おしい口づけが、夜のしじまを乱しながら、交わされるのが聴こえる
 水辺では、大理石の冷たさの上を滑りながら
 女たちがその唇を果実のように味わわせる

{Refrain}
Et l'on parle d'amour
On parle de caresses
Les amants, les maîtresses,
Aiment la nuit et le jour
Un poète m'a dit qu'il était une étoile
Où l'on aime toujours.

 そして人々は愛を語り
 抱擁を語る
 恋する男たち、ご婦人たちは
 夜も昼も愛する
 詩人は言った、そんな星があるんだと
 人々がずっと愛する星が。

Létoile damour1



Là, jamais de soucis, jamais de cœurs moroses
Les femmes, pour charmer, ont pris l'âme des fleurs
Elles n'ont qu'un chagrin, c'est voir mourir les roses
Jamais leur clair regard ne se voile de pleurs

 そこでは、心配事はまったく無く、暗い気持ちもまったく無く
 女たちは、魅了せんと、花の心根をそなえる
 彼女たちの悲しみはひとつだけ、それはバラが死ぬのを見ることで
 彼女たちの澄んだ瞳が涙で覆われることはけっして無い

{Refrain}
On chante les amours
Les plaisirs, les tendresses
Les amants, les maîtresses
Aiment la nuit et le jour
Un poète m'a dit qu'il était une étoile
Où l'on aime toujours.

 人々は恋を
 喜びを、優しさを歌う
 恋する男たち、ご婦人たちは
 夜も昼も愛する
 詩人は言った、そんな星があるんだと
 人々がずっと愛する星が。


Dis-moi, petite aimée, envolons-nous vers elle
Et nous nous aimerons pendant l'éternité
La chimère aux doux yeux nous prêtera son aile 注2
Vois, là-haut dans le ciel, vois sa pâle clarté.

ねぇ、かわいい人、その星に行こうよ
そして永遠に愛し合おう
優しい目をしたキマイラは僕たちにその翼を貸してくれる
ごらん、空の高みに、そのほのかな光をごらん。

Létoile damour3


{Refrain}
C'est l'étoile d'amour
C'est l'étoile d'ivresse
Les amants, les maîtresses
Aiment la nuit et le jour
Un poète m'a dit qu'il était une étoile
Où l'on aime toujours.

それは愛の星
それは陶酔の星
恋する男たち、ご婦人たちは
夜も昼も愛する
詩人は言った、そんな星があるんだと
人々がずっと愛する星が。

[注] 色を変えた部分はどの歌手も歌っていない。
1 il était前節では同じ意味でil existaitを用いている。il est=il y a
2 chimère「キマイラ」は、ライオンの頭、ヤギの胴、ヘビの尾を持ち口から火を吐くというギリシャ神話の怪獣で、「妄想、空想」の代名詞とされる。ここでは「空想」に翼を付けて具体化している。




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