FC2ブログ
2020
03.29

恋はスミレの花束L'amour est un bouquet de violettes

Luis Mariano Lamour est un bouquet de violettes


ルイス・マリアーノLuis Marianoはスペインで生まれ、子供の頃、スペイン市民戦争の折に家族でフランスに移住し、オペラや映画でも活躍した歌手です。彼の曲としては「ママは世界一美しいMaman la plus belle du monde」と「恋のナイチンゲールRossignol de mes amours」」をご紹介済みですし、「セ・マニフィークC'est Magnifique」も彼の持ち歌です。
今回ご紹介するのは「恋はスミレの花束L'amour est un bouquet de violettes」という春めいた甘い曲。1952年。作詞:ミレイユ・ブロセイMireille Brocey、作曲:フランシス・ロペス、Francis Lopez&ミレイユ・ブロセイMireille Brocey。



L'amour est un bouquet de violettes 恋はスミレの花束
Luis Mariano             ルイス・マリアーノ


L’amour est un bouquet de violettes
L’amour est plus doux que ces fleurettes
Quand le bonheur en passant
Vous fait signe et s’arrête
Il faut lui prendre la main
Sans attendre à demain

 恋はスミレの花束
 恋はこの小さな花よりも甘美だ
 幸せが通りすがりに
 あなたに合図して立ち止まったら
 明日を待たず
 その手を取らなきゃ

Violette3.jpg


L’amour est un bouquet de violettes
Ce soir cueillons,
Cueillons ces fleurettes
Car au fond de mon âme
Il n’est qu’une femme
C’est toi qui seras toujours
Mon seul amour

 恋はスミレの花束
 今宵摘みとろう
 この小さな花を摘みとろう
 なぜって僕の心の奥には
 一人の女性しかいない
 それはあなたで、これからもずっと
 僕の唯一の恋人なんだ

Violetta, mon amie
Mon amie si jolie
Violetta, je t’en prie
N’aie pas peur de la vie
Il faut perdre la tête 注
Et songer que l’amour
Est comme ces violettes
Il se fane un beau jour

 ヴィオレッタ、恋人よ
 うるわしい恋人よ
 ヴィオレッタ、お願いだ
 生きることを怖がらないで
 分別はなくして
 恋がこのスミレのように
 ある日萎れてしまうんだと
 気づいてよ

Violette2.jpg


L’amour est un bouquet de violettes
L’amour est plus doux que ces fleurettes
Quand le bonheur en passant
Vous fait signe et s’arrête
Il faut lui prendre la main
Sans attendre à demain

 恋はスミレの花束
 恋はこの小さな花よりも甘美だ
 幸せが通りすがりに
 あなたに合図して立ち止まったら
 明日を待たずに
 その手を取らなきゃ

L’amour est un bouquet de violettes
Ce soir cueillons
Cueillons ces fleurettes
Car au fond de mon âme
Il n’est qu’une femme
C’est toi qui seras toujours
Mon seul amour

 恋はスミレの花束
 今宵摘もう
 この小さな花を摘もう
 なぜって僕の心の奥には
 一人の女性しかいない
 それはあなたで、これからもずっと
 僕の唯一の恋人なんだ

[注] perdre la tête 逆上する、分別を失う

Violette1.jpg



Comment:0
2020
02.15

ラングドシャLes langues de chat

Jane Birkin Di doo


今回、ジェーン・バーキンJane Birkinの「ラングドシャLes langues de chat」です。作詞:セルジュ・ゲンズブールSerge Gainsbourg、作曲:ジャン=クロード・ヴァニエJean-Claude Vannier。1973年のアルバム:Di doo dahに収録されています。
langue de chat「ラングドシャ」は皆さんご存知のフランスのクッキー。薄くて細長くてザラザラしていて猫の舌みたいだから、chat「猫」の langue「舌」。歌詞にお菓子の名前がいっぱい出てきますが、ゲンズブールは、甘いお話の裏にエロティックな意味を含ませています。



Les langues de chat ラングドシャ
Jane Birkin       ジェーン・バーキン


{Refrain :}
Je cherche un p'tit papa gâ- 注1
Teau qui m'ferait des langues
de chat
Afin qu'mes nuits s'éclairent 注2
au chocolat

 私に「ラングドシャ」を作ってくれる
 お菓子みたいな(甘い)パパを私は探しているの
 私の夜がチョコレートで
 輝く(「エクレア」) ようにね

langue de chat 1
langue de chat


J'aimerais bien un p'tit biscuit 注3
Lu
Dans le courrier du 注4
Cœur de palmier qui devant moi 注5
serait baba 注6

 私は小さな「ケーキ」が好き
 心(ハート)の相談室のコラムで
 見たの
 「パルミエ」のハート型
 私の前にあるのは
 「ババ」だわ

palmier.jpg
palmier


{Refrain}

Je n'ai que faire d'un diplomate 注7
À galette, d'une pâte 注8
Brisée qui devant moi serait
baba

 私は「ディプロマット」(外交官)に用はないの
 「クレープ」用の練り生地はね、私の前の練り生地は
 「ババ」になるのよ

diplomate.jpg
diplomate


{Refrain}

Hier, j'avais un nègre en 注9
chemise
Un délice 注10
Antillais qui de mon amour
parfait se moqua 注11

 昨日、私は食べたの
 「チョコレートムース」(シャツを着た黒人)を
 「デリスアンティレ」(アンチル諸島の悦楽)を
 それは私の愛する人のことなんか
 まったく無視したわ

nègre en chemise
nègre en chemise


{Refrain}

Il faisait que m'balancer 注12
Des tartes, des gaufres, des 注13
beignets
J'en restais sur le flanc, 注14
j'étais baba

 彼は私に投げつけただけ
 タルト、ワッフル、
 ベニエを
 私は横向きのままで、
 ババみたいに転がっていたわ

baba.png
baba


{Refrain}

Je voudrais bien d'un puits d'a- 注15
Mour qui viendrait entre mes
bras
Et sous lequel je serais baba.

 私は「ピュイダムール」(愛の井戸)が欲しい
 それはまもなく私の
 腕のなかに
 そしてその(愛の井戸の)なかで私は「ババ」のようにとろけるわ。

puits damour
puits d'amour


[注] 自信のない部分も残るが、とりあえずはこれで精一杯。
1 papa gâteau「子どもに甘い父親」
2 éclair au chocolat「チョコレートエクレア」にかけている。
3 biscuit「ビスケット」のみならず、広くケーキ菓子類を意味する。
4 courrier「郵便物、手紙」
5 palmier「パルミエ」ヤシの葉の形または蝶の形をしたフランスのペストリー。cœur de palmierはここでは「パルミエ」のハート型の意味で、ブラジルとコスタリカでpalmito「パルミット」と呼ばれるcœur de palmierキャベツヤシの芽ではない。courrier du cœur「個人的な問題を扱う新聞セクション」とかけている。
6 baba=baba au rhum「ババ」フランスやイタリアの、ラム酒入りシロップに浸したレーズン入りイースト菓子。リング形のものはsavarin「サバラン」と呼ばれる。「ババ」はワインのコルク栓に似た形状から、baba bouchon「ババ・ブーション」とも呼ばれる。その形状は♂を暗示しているようだ。
7 n’avoir que faire de「…を必要としない」。diplomate「ディプロマット」果実の砂糖漬けを飾り、フルーツソースをかけた冷たいケーキ。「外交官」の意味も実際にかけている。
8 à galetteは続くpâte brisée「練りこみ生地、パイ生地」につなげてpâte à galette「クレープ生地」。
9 nègre en chemise「シャツを着た黒人」という意味の「チョコレートムース」の名称。
10 délice Antillais「デリスアンティレ」は「アンチル諸島の悦楽」という意味の名称のお菓子。→レシピhttps://www.cuisineaz.com/recettes/delice-antillais-41242.aspx
11 parfait「パフェ」。フランスの「パルフェ」は、卵黄に砂糖やホイップクリームを混ぜて、型につめて凍らせたアイスクリーム状の冷菓に、ソースや冷やした果物を添えて皿で供する。ここでは形容詞だが間投詞的に用いられている。se moquaはse moquerの単純過去形だが、parfait au café「コーヒーパフェ」ということでmoka「モカコーヒー」をかけているのか?あるいは単純過去および複合過去の完了形imparfait(parfait)を踏まえているのか?
12 balancerは「揺り動かす、釣り合いをとる」が本義。前節の彼女の状態に対する抗議の表現として「ほうり投げる、投げつける」の意味ととらえた。
tarte「タルト」練りこみ生地を円形の型に入れて焼き、果物・クリームを飾ったお菓子。gaufre「ワッフル」。beignet「ベニエ」生地を油で揚げたドーナツに似たペイストリー。
13 (se coucher) sur le flanc「横向きに(寝る)」
14 puits d'amour「ピュイダムール」中央が空洞、スグリのゼリーまたはラズベリージャムが詰めフランス菓子。直訳すると「愛の井戸」。




Comment:0
2019
10.04

《世界の歌を美しい日本語で》

10月4日 第36回 日本訳詩家協会主催 訳詩コンサート《世界の歌を美しい日本語で》に出演いたします。入場無料ですが入場券が必要です。ご希望の方は私にメール(chatenparadis*gmail.comの*を@に換えて)でご連絡ください。お送りいたします。

yakushika36.jpg


Comment:0
2019
05.25

《伊豆アートライブ》

4月26日~6月10日に伊豆高原にて、《アミカル・ド・シャンソン》の共同主宰者である宇藤カザンが、第1回《伊豆アートパーク》を開催します。キャッチフレーズは「伊豆半島のアートネットワークを目指して、アートとの新しい出会いをプロデュース」。音楽・絵画・写真・彫刻・手芸などさまざまな芸術活動のネットワークを活性化する一大イヴェントです。お近くの方だけでなく遠くの方も、《伊豆アートパーク》を巡る観光旅行などいかがでしょうか?

HPをご覧ください。→ 《伊豆アートパーク》

その音楽のページに記載されていますが、音楽分野の催し物として、5月に3つのユニークなコンサートすなわち《伊豆アートライブ》を、伊豆高原の「Butter Note」で開催します。すべて、「投げ銭ライブ」と称して、入場無料で、お帰りの際に満足度に合わせたお心付けをお願いする形。
5月11日《井上葉子ヴォーカルライブ》 ジャズ、シャンソン、ラテンなどオールマイティな井上葉子さんのジャズを中心としたライブです。ピアノ伴奏は上里知巳さん。
16日《そよ風の誘惑》 予定していたプルミエ・トリオのコンサートが演奏者の身内のご不幸のため中止になり、急遽別のトリオになりました。すごいメンバーです!
25日《カザンとシャンソン仲間たち》 歌唱力抜群のアミカルの仲間たちといっしょに私も出演いたします。ピアノ伴奏はアニエス晶子さん。
その翌日の26日には、伊東の「ひぐらし会館」で、さまざまなジャンルのミュージシャンが自主的に出演する《お愉しみコンサート》を開きます。文字通り、何が出るか分からないオタノシミのコンサート。私も出演いたします。こちらは投げ銭も不要です。

お近くの方も遠くの方も聴きにきていただけるとうれしいです。

inouesoyokazesoyokaze.jpg




Comment:0
2018
09.07

訳詩コンサート「世界の歌を美しい日本語で」

10月5日(金)に代々木上原の「けやきホール」でおこなわれる、訳詩コンサート「世界の歌を美しい日本語で」に、去年に引き続き出演いたします。何度も出演されているベテランの水織ゆみさん、そして大河原ひろ美さん、竹山京季さん、東田志保子さんに加え、諸コンクールで何度も入賞されている、伊藤佐知子さんと鈴木真巳子さんが出演されることになりました。素晴らしいコンサートになりそうです。ゲストはボニージャックス。懐かしい!とつい思ってしまいますが、1958年、私が11歳の頃から活動を続けているグループで、2003年に加入した吉田秀行さん以外は80代で、アズナヴール並みです。

私は、「ロンドンに雨が降るIl pleut sur London」「セニョールSeñor」「モンソー公園にてAu parc Monceau」の3曲を自作の日本語歌詞で歌います。実は、8月初めに、「セニョールSeñor」はまだ充分にできていないので、やっと満足のいく形になった「あたしスノッブJ'suis snob(version femme)」に変えたいと申し出たんですが、もう変更できないと言われ、また、「モンソー公演にてAu parc Monceau」はカザンとのデュオを希望していたのですが、それが条件に合わないということでソロで歌うことになりました。ともかく、こうなったらなんとかするしかなく、今、特訓中。フランス語とまた違った難しさがあるんですう…。

チケットは無料ですが、入場の際に必要ですので、観覧ご希望の方は、日本訳詩家協会(下記フライヤーに記載)までお申し込み下さい。

Yakushika2.jpg





Comment:0
2017
11.06

インタヴュー

月に1度は3泊4日ほど伊豆高原に行って、掃除婦兼土方みたいなことをやっている、と「あと90曲、あと100日ちょっと」と題した2月3日の記事に書きましたが、今年4月末から伊豆高原でヨガを教え始めることになり、月に2回行くことが多くなりました。
分倍河原から南武線に乗り、小田急線・JR・伊豆急と乗り継ぐという最も安い交通手段はその分、時間がかかります。その途中の真鶴にシャンソン仲間のHさんがお住まいで、最近、ご主人といっしょに「和紙」グッズを広める仕事を始められ、そのブログ「和紙はお好き?」で、「シャンソンを1000曲邦訳した」私を紹介したいというお話があり、途中下車してHさんのお宅でご主人にインタヴューを受けました。その記事は10月24日に掲載され、Hさんの口コミ(メルコミ?)でたくさんのシャンソン仲間の皆さんが読んでくださったようです。→こちら

そのインターヴューのページには、私以外は和紙や和文化に関連した方々が紹介されています。私が出るのは場違いじゃないかと心配しましたが、
「空海も最澄も、中国の仏典を翻訳して、その教義を日本人に紹介してきたのです。日本の文化の歴史は、天平の昔から、海外の物を取り入れて、それを発展させて、新しい”和”という文化を創造してきたのです。 今日のインタビューは、シャンソンというフランスの歌の持つ素晴らしさを、7年前からこつこつと翻訳を続けてこられた朝倉ノニーさんです。」
という見事な切り口で、私の心配を払拭させてくださいました。

ヨガを始めた頃、つまり今の半分の歳の私の写真も掲載していただき、それが皆さんにたいへん好評だったようです。興味がおありでしたらご覧になってみてください
思えば歳を取ったものです…。



Comment:0
2017
10.06

《世界の歌を美しい日本語で》

《第4回東京シャンソンコンクール》日本語部門のグランプリ、長堀昌恵さんが歌われた「私の街で」の歌詞は、長掘さんの依頼で、エディット・ピアフÉdith PiafやザーズZazが歌っている原曲のDans ma rueを私が訳詞したものです。以前から、邦訳のかたわら、原曲の内容に忠実な日本語歌詞に密かに(?)取り組んできましたが、これを機に日本訳詩家協会に入会しました。

そして、10月6日(金)の日本訳詩家協会主催のコンサート《世界の歌を美しい日本語で》に出演することになり、自作の日本語歌詞で3曲歌います。「私の街で」は長堀さんに権利があるので彼女の許可を得て歌います。あとの2曲は初公開です。私としてはあらたな世界に飛び込む感があります。ゲストの井関真人さんはじめ共演される方々はどなたも面識がなく、YouTubeで皆さんの歌を初めて聴かせていただきましたが、素晴らしい歌い手ぞろいで、共演できることがとても楽しみです。

入場は無料ですが、チケットが必要です。来場いただける方は、日本訳詩家協会(FAX03-3385-0788)にお申し込みください。 私の手持ちのチケットはもう無くなりました。

yakusiconcert.jpg

Comment:0
2017
06.04

ありがとうございました!

《邦訳1000曲達成記念コンサート》が無事に終わりました。1週間のあいだ、ボーッとしていましたので、ご報告が遅くなりました…。

自分としてはいくつかのミスが気になりましたが、ま、ヴァラエティに富んだ内容ではあったかなと。あとで皆さんからいただいたもろもろのお言葉で、居心地のいいコンサートにすることができ、充分楽しんでいただけたことが分かり、ホッといたしました。

ブレーメン・ハウスはとてもすてきな会場でしたし、アニエス晶子さんのピアノ伴奏もいつもながら完璧で、私の四男が1曲、フルートで伴奏に加わってくれたのも好評でした。ゲスト出演してくださったLa féeとCom'Ci Com'Çaの2組のデュオの4人の方々、パリージョを演奏してくださった井上葉子さん、パートナーの宇藤カザンの面々は、歌も素晴らしかったですが、受付から裏方まですべて引き受けてくださって、スムーズに進めることができました。最後に、花束とハッピー・バースディの合唱というビックリのプレゼントが用意されていて、もう大感激でした。コンサートのテーマ・カラーを初夏のグリーンとしましたので、グリーン系のすてきな花束でした。

2017 5-27-2


2日後の29日から伊豆の《サロン・デ・フォンテーヌ》で草むしりをしていたら、コンサートを無事終えられたのは、応援してくださった皆さんのおかげなんだという感謝の気持ちが急にこみ上げてきて、涙ぐんでしまいました。

現94歳の母が88歳のとき、初めてパソコンでメールしてきて、その言葉が「生きててよかった!」でした。
同じ歳で言えるかどうか分かりませんので、今のうちに言うことにします。
「生きててよかった!皆さんありがとう!」

初めてのソロ・コンサートは、とても勉強になりました。歌の練習もさることながら、自分の歌をどうアレンジし、曲目をどう組み合わせ、MCを入れてプログラムをどのように進めていくかということを相当考えました。歌詞の邦訳をやってきた人間としては歌詞内容が大事なんですが、歌う前に原曲の内容を説明したり、資料を用意したりする代わりに、前奏や間奏のあいだに日本語の短い語りを入れるということを今回いろいろ試みました。今後、そのパターンをもっと発展させていきたいと思います。

7日に、《アミカル・ド・シャンソン5周年記念コンサート》があります。出演者はすごい面々で、ちょっとない素晴らしいコンサートになると思います。私も2曲歌いますが、27日に歌ったなかで皆さんに一番気に入っていただいた曲、「ロレットの店で Chez Laurette」と「雲 Nuages」に決めました。両曲ともオリジナルの語りを入れます。ぜひ聴きにいらしてください。



Comment:2
2017
05.27

もうすぐコンサートです!

ほんとに当たり前ですが、27日のコンサートまでの日にちが、毎日、1日ずつ減って行き…、ここ数日は通しの練習を続けています。

私は、ブログで邦訳しているだけではなく、フランス語で歌う会「アミカル・ド・シャンソン」、そして「東京シャンソンコンクール」等を主催する「日仏文化サロン」をお世話しておりますので、お客さんには、各種コンクールの入賞者や、毎年何回もソロライブを開いている方々などすごい歌い手たちがいっぱい。代わりに歌ってもらって、客席で聴きたい気分。
でも、そんなこと言ってはいられません。歌唱力で勝負できない分、ユニークさで行こうと居直ることにします。1000曲邦訳達成記念という名目ですから、ヴァラエティに富んだ選曲にし、MCや前奏・間奏時の語りなどを加えて曲の内容を自然に感じ取っていただけるようにしようと思っています。

去年の東京シャンソン・コンクールでフランス語部門グランプリのCom’Ci Com’Ça と今年プルミエプリのLa féeという2組のデュオ、ともに「アミカル・ド・シャンソン」「東京日仏文化サロン」を主宰している宇藤カザンがゲスト出演してくれますし、きっとおもしろいコンサートになるでしょう。

予定している曲を1曲だけ発表いたしましょう。
今年の東京シャンソン・コンクールで日本語部門グランプリの長掘昌恵さんが歌われた「私の街で」は、長掘さんの依頼で私が訳詞したものです。歌詞の権利はすでに長堀さんにあるのですが、私は作者ということで特別に許可を得て歌います。

スペースにかなり余裕のある会場なので、満席になる心配はまったくありません。当日になってお時間の都合がついて行ってみようかと思われたりしたら、予約なしでも大丈夫です。ブログを見てくださっている方々にお会いできるのを楽しみにしていますのでぜひいらしてください。

nonniebremen.jpg



Comment:0
2017
05.04

1000曲、達成しました!

今日、5月4日に、1000曲目の「金色の麦の穂の歌La chanson des blés d'or」をアップしました。2011年の1月から、Yahoo!ブログで邦訳を始めてから6年ちょっとのあいだ、さまざまなシャンソンと付き合ってきました。もう、訳したことも忘れてしまっている曲もあるし、とても気に入って、繰り返し聴いている曲も、そして自分で歌うようになった曲もあります。まだまだいい曲がたくさんあり、1000曲でおしまいではありません。1000曲の記事を見直しつつ、今後も、すこしずつ新しい曲に取り組んでいこうと思っています。

気が付けば、一昨日、2日に、70歳になっちゃっていました! 自分でも信じられないけれど、これだけも生きてきたわけです。このブログの一番最初の「ご挨拶」と題した記事に簡単な自己紹介を書きましたが、もう少し細かく書いてみたくなりました。

振り返れば、戦後のベビーブームの昭和22年に大阪で生まれ、受験戦争という波に押されて京都大学文学部に入学し、フランス語・フランス文学を専攻。そして大学紛争時に中退し上京し結婚。カメラマンの夫はいわゆる貧乏な芸術家で、私は男の子4人を育てながらさまざまな種類のアルバイトをしてきました。35歳くらいからヨーガを始め、それが本職に。50歳のときに、学業を中断したという昔のツケを返したい気持ちになり、放送大学に入学。ヨーガと関連ある勉強をということで心理学を専攻し卒業。再度、大学院に入学しヨーガ経典「ヨーガ・スートラ」を研究。その修士卒業の報告をした数日後に夫が亡くなりました。13年前のアテネ・オリンピックの年でした。放送大学はその後、身体生理学を学んで3度目の卒業をしました。最初の入学の際にフランス語の科目を選択したことからフランス語への興味が再燃し始め、アテネ・フランセの総合クラスで一から勉強し直しました。そしてシャンソン・クラスに入ったことで、歌詞の勉強と同時に歌うことへの関心が生まれました。ブログで自分の訳を出し始め、歌い始めた時点では、ただの個人的な活動に過ぎませんでしたが、宇藤カザンと知り合ったことで、フランス語のシャンソンを広げる活動をおこなうというステータスを得て、その取り組みがさまざまに発展して今に至っています。

でも、やはり私は個人的な人間です。つまり社会的な活動より、自分の内側の世界のほうが大事なのです。今までの人生の半分、ヨーガを実践してきました。宗教的なのめり込みはしていませんし、健康のための体操としてお教えしていますが、ヨーガによって培われた感覚なり人生観なりが、油絵でいうとキャンバスのようなものとなっています。そして歌うことは自分の内側と外側をつなぐためにとてもいい架け橋になってくれます。
つまり、こっちに話をもって行きたいのです。27日に予定しているソロ・コンサートに。
残り1ヶ月を切りました。まずは6日の「東京シャンソン・コンクール」の運営をこなしたあとは、集中して準備にかかります。いいコンサートにしたいと思います。がんばります!






Comment:5
back-to-top