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2020
01.01

扉のページ

Category: 扉のページ
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このブログは、シャンソンの歌詞のご紹介がメインですが、イヴェント等のお知らせや各種の情報の記事も別のカテゴリーとして書いています。この「扉のページ」は各カテゴリーの記事への入り口です。カテゴリー名あるいは記事のタイトルをクリックするとそれぞれの扉が開きます。 ※スマホの場合はPCモードにしてご覧ください。

シャンソン歌詞・邦訳: 原曲の歌詞とその邦訳をメインに、歌手や曲についての解説を適宜加えつつ曲を紹介しています。

最新記事 Gauguin(Lettre à Jacques Brel)ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙):Barbara

掲載曲リスト: 掲載した曲を原題のアルファベット順にリストアップしています。タイトルをクリックすればその曲のページが開けます。
リストを二つに分けました。
 掲載曲リストA~La
 掲載曲リストLe~Z

《アミカル・ド・シャンソン》: シャンソンを歌う方々をさまざまな形で支援する会《アミカル・ド・シャンソン》の活動内容のご紹介、日程、個々のイヴェントのご案内です。

 《アミカル・サロン》へのお誘い 原語でピアノに合わせて歌う歌会です。
 《アミカル・ド・シャンソン》日程 
 ピアニストのご紹介
 
《東京日仏文化サロン》:《アミカル・ド・シャンソン》の活動のなかで《東京日仏文化サロン》が担当する《東京シャンソンコンクール》《東京パリ祭》などのイヴェントに関する記事です。
 
 来年の《第7回 東京シャンソンコンクール》は5月6日(水)に杉並公会堂で開催
 来年の《東京パリ祭》は7月4日(土)に内幸町ホールで開催

朝倉ノニーより: ブログ・オーナーとして皆さんにお伝えしたい情報、そしてまたちょっと個人的なことがらも…。

 コメントをいろいろいただきありがとうございます。お返事やお礼は申し上げておりませんが、かならず拝見しております。記事の間違いを指摘いただいた場合は確認し、可能な限りご意見を反映いたします。


 

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2020
01.01

《アミカル・ド・シャンソン》日程

アミカル・ド・シャンソン》のイヴェント日程をお知らせいたします。変更になる場合があります。

《アミカル・サロン》フランス語ほか欧米原語歌唱の歌会 大久保「シャンソン未来」にて
 毎月第1土曜日13時半~17時:Pfアニエス晶子。2019年度5月・8月はありません。
 毎月第3日曜日13時~17時:Pf関根忍
坂下文野の《フミノ・サロン》欧米原語&日本語歌唱の歌会 市ヶ谷「えとわ~る」にて。 5月8日(水)・11月13日(水)13時~17時
《上里知巳の歌会》:大久保「シャンソン未来」 および伊豆高原「Butter Note」にて。ともに欧米原語&日本語歌唱で、不定期に開催します。大久保「シャンソン未来」での 1回目は3月9日です。

活動内容・例会の詳細に関しては→こちらをご覧ください。
各イヴェントのお問い合わせ・お申し込みは、chatenparadis*gmail.comの*を@に換えてメールで。

2019年度
★1月5日(土)12時《新年会》13時《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★1月10日(木)15時《伊豆高原シャンソニエ》「Butter Note」Pf上里知巳
★1月20日(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★1月27日(日)11時 ドミニク・シャニョンの《シャンソンレッスン》吉祥寺「サロンドシャンソンred」。
★2月2日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★2月15日(金)14時半 スブリーム《ヴァレンタイン・コンサート》「アコスタディオ」スペッシャルゲスト:パトリック・ヌジェ Pf矢吹卓
★2月17日(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★3月2日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★3月9日(土)13時《上里知巳の歌会》「シャンソン未来」
★3月11日(月)15時《伊豆高原シャンソニエ》「Butter Note」Pf上里知巳
★3月17(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★3月24日(日)10時 スブリームのシャンソンセミナー《マスター・クラス》「シャンソン未来」
★4月6日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★4月20日(土)10時半 ドミニク・シャニョンの《シャンソンレッスン》「シャンソン未来」
★4月21(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★5月5日(日) 《第6回東京シャンソンコンクール》「杉並公会堂」
★5月8日(水)13時《フミノ・サロン》市ヶ谷「えとわ~る」Pf坂下文野
★5月13日(月)15時《伊豆高原シャンソニエ》「Butter Note」Pf上里知巳
★5月19(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★5月25日(土)16時 伊豆高原コンサート《カザンとシャンソン仲間たち》「Butter Note」
★5月26日(日)13時半 伊豆《お愉しみコンサート》「ひぐらし会館」
★6月1日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★6月8日(土)13時《上里知巳の歌会》「シャンソン未来」
★6月23日(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★6月30日(日)14時半《上里知巳の歌会》「シャンソン未来」
★7月6日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★7月7日(日)10時スブリームのシャンソンセミナー《マスター・クラス》「シャンソン未来」
★7月12日(金)《東京パリ祭》「ヤマハ銀座スタジオ」

★7月21(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★8月5日(月)13時《宇藤カザン アニヴェルセール歌会》Pf三好タケル
★8月25(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★9月7日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★9月15(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★10月5日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
10月9日(水)14時《ブレルとバルバラを歌う》原宿「アコスタディオ」Pfアニエス晶子
10月13日(日)10時スブリームのシャンソンセミナー《マスター・クラス》「シャンソン未来」
★10月20(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★11月2日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
★11月13日(水)13時《フミノ・サロン》市ヶ谷「えとわ~る」Pf坂下文野
★11月17(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
★12月7日(土)13時半《アミカル・サロン》Pfアニエス晶子
12月8日(日)10時スブリームのシャンソンセミナー《マスター・クラス》「シャンソン未来」
★12月15(日)13時《アミカル・サロン》Pf関根忍
12月22日(日)14時半《クリスマスコンサート》富士見が丘「ブレーメンハウス」



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2020
01.01

《アミカル・サロン》へのお誘い

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シャンソンの邦訳のみならず、歌うことにも関心を持つ私は、パートナーの宇藤カザンとともにシャンソンを歌う方々をさまざまな形で支援する会《アミカル・ド・シャンソン》を運営しております。その活動は二つの分野に分かれます。《アミカル・サロン》として、シャンソンを楽しみ歌唱を磨き合う場を提供する活動と、《東京日仏文化サロン》として《東京シャンソン・コンクール》およびコンクール受賞者をメインとした《東京パリ祭》を開催する活動です。

このページでは、《アミカル・サロン》についてご紹介いたします。
2012年6月より、大久保の「シャンソン未来」にて、原語でピアノに合わせて歌う歌会を定期的に開催しており、《アミカル・サロン》は、この歌会自体の名称ともなっています。私も世話役を兼ねて毎回参加いたしますので、このブログをご覧になっている皆様、お時間がありましたらぜひ参加いただきたく思います。入会金等は不要です。エントリーは予約制で、一定の歌唱レヴェル以上の方に限ります。フランス語をカタカナ読みされている方はご参加いただけません。独学の方は大歓迎ですし、先生に師事されている方もプロの方も、シャンソンを愛する個人として参加いただきたいと思います。お互いに歌を楽しみ磨き合っていきましょう。

なぜ、原語で歌うことにこだわるのか?
特にシャンソンは、フランス語特有の言葉の美しさ、特に韻の響きがいのちです。フランス語が分からない人には、歌詞内容が伝わらないと思われていますが、器楽での演奏と同様、充分以上に伝わります。
また、日本語の歌詞を作る場合には、言語構造の違いから少ない語数に置き換えざるを得ないので、内容が薄まったり変質したりしがちです。原曲の豊かな歌詞内容そのものを歌うことは歌い手自身にとっても価値があります。

大久保《アミカル・サロン》=フランス語ほか欧米原語歌唱の歌会
日程: 原則第1土曜日(Pf アニエス晶子)13時半より、第3日曜日(Pf 関根忍)13時より。
参加費:1曲につき1000円当日払い。お菓子とコーヒー付き。
会場:大久保「シャンソン未来」。

未来地図


山の手線「新大久保」駅の改札口は一ヵ所で、大久保通りに出ます。すぐパチンコ屋の角を左に入り、線路と平行した韓国系商店街を新宿方向に歩き、突き当たりのT字路の右角のピアゴの入り口の正面の道をさらに進むと右手にあります。「大久保」駅では新宿寄りの南口を左に出て下さい。ガード下を抜けたら右折し、道沿いに左折し、ピアゴの店の正面の上海飯店の角を右に入ります。ピアゴの前から「シャンソン未来」のオレンジ色の看板が見えます。

2ヶ月前から予約受け付けを開始します。たとえば11月分は9月1日より。
chatenparadis*gmail.comの*を@に変えてメールでお申込みください。お電話・FAXでのお申し込みも受け付けます(042-363-2213)。プログラムを作りますので、エントリー希望の曲名を(原語歌唱の場合は原題で)お知らせください。新規の方は、ご住所・お電話番号もお知らせください。

お一人3曲までエントリーできます。キーの変換はお世話いたしますので事前にご相談ください。
ご参加時に、予約表に記入いただいても結構です。
こちらからのお返事にてエントリーが確定します。メール・FAXでのお申込みで返事のない場合は、届いていない場合が有りますので必ず再度ご連絡ください。1週間前あるいは曲数が40曲に達した時点で打ち切りますが、1ヶ月前に満了になることが多いので、早めにお申し込みください。
歌会の前に個人的なピアノ合わせもできます。10分間1500円当日払い。初めて歌う曲の場合など利用されるといいでしょう。ご希望の場合はご予約下さい。

曲目の変更およびキャンセルはなるべく1週間前までにお願いします。
前日にプログラムを作成しますので、曲目の変更の最終期限は前々日です。キャンセルは、1週間前(前の週の同じ曜日の0時)以降は曲数に関わらず1000円を、前日以降は全額を ご負担いただきますのでご承知おきください。お支払いはお振込みあるいは次回にお願いいたします。

当日は、譜面(ご自分のキーで、お名前・コード・テンポを明記したもの)をご用意ください。本番開始の15~10分前に来場し、参加費をお支払いください。
本番ではなるべく歌詞を見ないで歌うようお勧めしています。
3ステージ制で間に2回休憩をとります。大概16時半頃に終了です。

見学は予約不要です。お菓子とコーヒー付きで500円。まずは様子を見てから参加を考えたい方もぜひいらしてください。出演者同様、歌会開始の15~10分前にご来場ください。

また、欧米原語&日本語歌唱の歌会も不定期に開催しています。
坂下文野の《フミノ・サロン》
2019年は5月8日(水)・11月13日(水)のみ。13時~17時。市ヶ谷「えとわ~る」。要予約(曲目は不要)。参加費:1曲につき1000円当日払い。ドリンク代500円が別途必要。見学は予約不要で、500円+ドリンク代500円。
《上里知巳の歌会》 大久保「シャンソン未来」にて13時~17時。要予約(曲目は不要)。1曲につき1000円当日払い。見学は予約不要で、お菓子とコーヒー付きで500円。
※「Butter Note」での《伊豆高原シャンソニエ》は3月11日をもって終了となりました。再開の見通しは立っていません。


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以上の、具体的な日程は→こちらを参照ください。
ご質問・ご予約は chatenparadis*gmail.comの*を@に変えてメールで。

毎年、秋~冬に、《アミカル・サロン》の参加者が出演する《アミカル・コンサート》を開くほか、諸々のコンサートを東京だけでなく日本各地で開催しております。

今年の日程は、「《アミカル・ド・シャンソン》日程」を開いてご覧ください。

そしてまた、フランス語の発音およびフランス語での歌唱を磨きたい方のために、二人のフランス人歌手を講師として公開個人レッスンを開いています。スブリームの《マスタークラス》ドミニク・シャニョンの《シャンソンレッスン》です。聴講もできますので、まずは二人の先生の指導をご覧になったうえで、ご希望の曲にて申し込まれるといいでしょう。

ご質問等がありましたら、chatenparadis*gmail.comの*を@に変えてメールでお気軽にどうぞ。



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2019
07.14

ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙)Gauguin (Lettre à Jacques Brel)

Barbara Gauguin


ジャック・ブレルJacques Brelは、1978年10月9日に肺血栓塞栓症でパリ郊外で亡くなり、フランス領ポリネシア、マルキーズ諸島にあるヒヴァ・オア島の墓地に埋葬されました。その墓の近くに、晩年その地に住んでいた画家のゴーギャンGauguin (1848 - 1903)の墓があります。ゴーギャンに関しては、映画「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」(2018年)を観るといいでしょう。ヒヴァ・オア島以前のタヒチでの生活を描いたものですが。
バルバラBarbaraは、1971年にブレルが制作し主演した映画「フランツFranz」に出演し、私的にも親しく付き合っていたようで、ブレルへのオマージュ「ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙)Gauguin (Lettre à Jacques Brel)」を作り歌いました。1990年のアルバム「ゴーギャンGauguin」に収録されています。

予告
ブレルの命日にあたる10月9日(水)に、「ブレルとバルバラを歌う」と題したコンサートを原宿の「アコスタディオ」で開くことになりました。ブレル、バルバラの個々の曲を追求し続けてきた歌い手たちが歌います。過去に、バルバラを歌うコンサートは、バルバラの命日11月24日の前後に2回おこないましたが、今回はブレルとバルバラの縁を重んじて両者を組み合わせたコンサートにいたします。フライヤーが出来次第あらためてお知らせいたします。

YouTubeで映画「フランツFranz」が丸ごと見られます。





Gauguin (Lettre à Jacques Brel) ゴーギャン(ジャック・ブレルへの手紙)
Barbara               バルバラ


Il pleut sur l'île d'Hiva-Oa. 注1
Le vent, sur les longs arbres verts
Jette des sables d'ocre mouillés.
Il pleut sur un ciel de corail
Comme une pluie venue du Nord 注2
Qui délave les ocres rouges
Et les bleus-violets de Gauguin.
Il pleut.
Les Marquises sont devenues grises.
Le Zéphir est un vent du Nord, 注3
Ce matin-là,
Sur l'île qui sommeille encore.

 ヒヴァ・オア島に雨が降る。
 風が、ひょろ長い緑の木々に
 黄色い湿った砂を吹き付ける。
 サンゴ色の空に雨が降り
 北方から来た雨のように
 ゴーギャンの赤黄色と
 青紫色をぼかす。
 雨が降る。
 マルキーズは灰色になった。
 ゼフュロスは北風だ、
 その朝、
 まだまどろむ島に吹いた。

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Il a dû s'étonner, Gauguin,
Quand ses femmes aux yeux de velours
Ont pleuré des larmes de pluie
Qui venaient de la mer du Nord.
Il a dû s'étonner, Gauguin.
Et toi,
Comme un grand danseur fatigué
Avec ton regard de l'enfance, 注4
Et toi,
Bonjour monsieur Gauguin. 注5
Faites-moi place.
Je suis un voyageur lointain.
J'arrive des brumes du Nord
Et je viens dormir au soleil.
Faites-moi place.

 驚いたことでしょう、ゴーギャンは、
 ビロードの瞳の彼の女たちが
 北方の海からやって来た
 雨の涙を流したものだから。
 驚いたことでしょう、ゴーギャンは。
 あなたは
 くたびれた大物ダンサーのように
 子供じみた眼をして、
 あなたは言う、
 こんにちは ゴーギャンさん。
 僕に場所を作ってください。
 僕は遠くから来た旅人です。
 北方の霧のなかから来ました。
 そして太陽のもとで眠るつもりです。
 私に場所を作ってください。

Brelの墓


Tu sais, 注6
Ce n'est pas que tu sois parti
Qui m'importe.
D'ailleurs, pour moi, tu n'es jamais parti.
Ce n'est pas que tu ne chantes plus
Qui m'importe.
D'ailleurs, pour moi, tu chantes encore,
Mais penser qu'un jour, 注7
Les vents que tu aimais
Te devenaient contraire,
Penser
Que plus jamais
Tu ne navigueras
Ni le ciel ni la mer,
Plus jamais, en avril,
Toucher le lilas blanc,
Plus jamais voir le ciel
Au-dessus du canal.
Mais qui peut dire ?

 ねえ、
 それはあなたが去ってしまったっていうのじゃない
 私にはだいじなことなの。
 つまりね、私にとっては、あなたはけっして去ってはいない。
 それはあなたがもう歌わないっていうのじゃない
 私にはだいじなことなの。
 つまりね、私にとっては、あなたはまだ歌っているわ、
 でも、ある日
 あなたが愛した風が
 あなたに逆らうようになっていたと思うこと
 けっして
 空にも海にも、
 あなたは行くことはないと
 思うこと
 もうけっして、4月になっても、
 白いリラの花に手を触れることもない、
 もうけっして
 運河の上の空を見ることもないと。
 そんなこと、誰が言えるの?

Brel3.jpg

 
Moi qui te connais bien,
Je suis sûre qu'aujourd'hui
Tu caresses les seins
Des femmes de Gauguin
Et qu'il peint Amsterdam.
Vous regardez ensemble
Se lever le soleil
Au-dessus des lagunes
Où galopent des chevaux blancs
Et ton rire me parvient,
En cascade, en torrent
Et traverse la mer
Et le ciel et les vents
Et ta voix chante encore.

 あなたをよく知っている私はね、
 信じているのよ、今
 あなたは、ゴーギャンの女たちの
 胸を愛撫し
 ゴーギャンは、「アムステルダム」を描いているって
 あなた方はいっしょに
 サンゴの上に
 太陽が昇るのを見ている
 そこでは白い馬がギャロップで駆けている
 そしてあなたの笑い声が私に届いてくる、
 瀑布となり、急流となり
 海を越え
 空を渡り、風を通り抜けて
 あなたの声はなおも歌っている。

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Il a dû s'étonner, Gauguin,
Quand ses femmes aux yeux de velours
Ont pleuré des larmes de pluie
Qui venaient de la mer du Nord.
Il a dû s'étonner, Gauguin.

 驚いたことでしょう、ゴーギャンは、
 ビロードの瞳の彼の女たちが
 北方の海からやって来た
 雨の涙を流したものだから。
 驚いたことでしょう、ゴーギャンは。

Souvent, je pense à toi
Qui a longé les dunes
Et traversé le Nord
Pour aller dormir au soleil,
Là-bas, sous un ciel de corail.
C'était ta volonté.
Sois bien.
Dors bien.
Souvent, je pense à toi.

 しばしば、私はあなたのことを思う
 砂丘を伝って
 北の地を横切って
 太陽のもとに眠りに行ったあなた
 かの地に、サンゴ色の空のもとに
 それが、あなたの望みだった。
 安らかでいてね。
 安らかに眠ってね。
 しばしば、私はあなたのことを思うのよ。

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Je signe Léonie. 注8
Tu sauras qui je suis,
Dors bien

 レオニーとサインするわ。
 あなたは私が誰なのか分かるわね、
 安らかに眠ってね

[注]
1 先にダリダDalidaが歌ったブレルへのオマージュ「雨のブリュッセルIl pleut sur Bruxelles」http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-124.htmlを想起させる。
2 le Nord「北方の国」はブレルの出身地ブリュッセルBruxellesを意味するのであろう。
3 Zéphir「ゼフュロス」ギリシャ神話の西風の神。le Zéphirは風自体を指すが、西風ではなく北風としている。
4 enfanceは「幼年期」が本義だが「幼児退行」した「老衰状態、耄碌」をも意味する。
5 Bonjourからあとは、ブレルがゴーギャンに語る言葉。
6 ここからあとはバルバラがブレルに語っている。
7不定詞の表現を羅列して、Mais qui peut dire ?「(そんなことを)誰が言えるのか」につなげている。un jourは未来ではなく過去の「ある日」。
8 1971年にブレルが主演し制作した映画「我が友フランツ~海辺のふたりFranz」のヒロインLéonie「レオニー」をバルバラBarbaraが演じている。ブレルが演じた役はLéon「レオン」。


Brel Barbara




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2019
07.12

《東京パリ祭》7月12日

恒例の《東京パリ祭》を7月12日(金)に「ヤマハ銀座スタジオ」で開催いたします。《東京シャンソンコンクール》ほか諸コンクールの入賞者をメインに、午後の部《マティネ》12名、夜の部《ソワレ》12名、計24名の出演者が決まりました。
マテイネ:上村良子 / 佐藤眞弓 / 川西玲子 / Le rêve / 南口順子 / 橋本裕子 / トニー竹内 / あべ晴子 / 井上葉子 / 野村幸子 / 鈴木佳子 / ドミニク・シャニョン
ソワレ:富田宝子 / 青山凉子 / 土屋悦子 / 北島はるか / 寺島寧環 / 矢野達男 / 竹崎清彦 / ポール岡田 / 富沢恵 / 伊藤佐知子 / 宇藤カザン / 朝倉ノニー
ミュージシャンは下記のメンバーです。
マティネ:ピアノ=関根忍、ベース=ドミニク・シャニョン、ドラム=チッコ・ソウマ
ソワレ:ピアノ=上里知巳、ベース=野中英士、ドラム=野口迪生
両公演とも、サックス=斉藤力が一部入ります。

チケットのお申し込みは、下記のいずれかにお電話またはメール(*を@に変えて)で。
東京日仏文化サロン 042-363-2213 chansontokyo*gmail.com
宇藤カザン 080-6490-0218 kazanuto*gmail.com
朝倉ノニー 080-65604655 chatenparadis*gmail.com

90712paris.jpg


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2019
07.12

《東京パリ祭》プログラム

《東京パリ祭》プログラムができあがりました。画像をクリックしてから拡大してご覧ください。
当日券もありますので、お時間があれば是非ご来場ください。→《東京パリ祭》のページ

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2019
07.07

スブリームのシャンソンセミナー《マスタークラス》

スブリームさんのシャンソン公開個人レッスン《マスタークラス》を2019年度も4回おこないます。3月24日・6月30日7月7日・10月13日・12月8日です。ご希望の曲目で受講下さい。ご入金いただいた時点で予約が成立いたします。曲目が決まらない方、どのような指導なのか知りたい方はまず聴講されるといいでしょう。
東京シャンソンコンクールのフランス語部門入賞者の大半がスブリームさんの指導を受けた方々です。その指導内容の素晴らしさをぜひ体験下さい。
今年は3月24日が終了し、次回は6月30日の予定でしたが、翌週の7月7日に変更となりました。聴講受付中。

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2019
07.05

ホテル・ノルマンディHôtel Normandy

Patricia Kaas Fatiguée dattendre


パトリシア・カースPatricia Kaasの「ホテル・ノルマンディHôtel Normandy」はロック調ながら哀愁のあるステキな曲です。作詞:デディエ・バルブリヴィアンDidier Barbelivien、作曲:フランソワ・ベルンハイムFrançois Bernheim。1993年のアルバム「永遠に愛する人へJe te dis vous」に収録。

スタジオ盤は鳥の声と潮騒の音から始まります。このホテルは海の近くにあるようで、パリの中心部にあるノルマンディー・ホテルHôtel Normandyではなく、ノルマンディーのドーヴィルDeauvilleにあるノルマンディー・バリエール Le Normandy Barrièreという1912年に建てられたホテルのようです。クロード・ルルーシュClaude Lelouchは、1965の秋にドーヴィルの海岸を歩いていた時、遠くに美しい女性が歩いていて、そのそばで小さな女の子が遊んでいるのを見かけて、「男と女Un homme et une femme」の物語を思いつき、1966年にこのホテルで、シャバダバダシャバダバダ♪で知られる映画を撮影したとか。ルルーシュは、1986年に、同じくジャン=ルイ・トランティニャンJean-Louis Trintignant、アヌーク・エーメAnouk Aimée主演で、その男と女が20年後に再会し、かつての二人を題材にした映画を作るという内容の続編「男と女II Un homme et une femme, 20 ans déjà」を公開しています。原題は「男と女、すでに20年」という意味。
そして、またルルーシュは第1作の53年後の今年2019年に第3弾として、88歳のジャン=ルイ・トランティニャンと87歳のアヌーク・エーメ主演のLes plus belles années d'une vieを再びドーヴィルで撮影しています。原題は「人生で最も美しい年月」といった意味。これは53年前のことなのでしょう。でも53年後の今のことかも…。日本で公開されたら確かめに行きましょう。

この曲の歌詞はすべて未来形で書かれ、ドーヴィルでの二人の時間を予測し、またそれを振り返ることも予測しているような、ちょっと不思議な視点です。ひょっとしたら、この曲はルルーシュの映画を念頭に置いて作られたのではないでしょうか?この未来形のニュアンスは、20年後にかつての二人を題材にした映画を作ろうとしている視点のように思えるのですが…。



Hôtel Normandy ホテル・ノルマンディ
Patricia Kaas   パトリシア・カース


Y’aura des bateaux sur la mer
Du sable dans nos pull-over
Y’aura le vent, le vent d’automne
Y’aura le temps, le temps qui sonne 注1

 海には船が浮かんでいることだろう
 私たちのセーターに砂が入り込み
 風が、秋の風が吹くだろう
 時が、到来した時がそこにあるだろう

Y’aura des enfants sur la plage
Du soleil lourd d’avant l’orage
On aura tout ce temps passé
Et un vieux chien à caresser

 海辺には子どもたちがいることだろう
 嵐の前の重苦しい太陽が
 私たちはこの過ぎ去った時をすべて味わうだろう
 そして撫でてやる老いた犬がいるだろう

Hôtel Normandy1


Il restera de nos amours 注2
Une chambre mauve au petit jour 注3
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie 注4
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 ディヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

J’aurai une ancienne limousine
Des disques d’or dans mes vitrines
On ira toujours faire un tour
Sur la jetée, au petit jour

 私は古いリムジンに乗り
 飾り棚にはゴールド・ディスクを置くだろう
 私たちは桟橋の上を、夜明けに
 いつも一回りするだろう

Hôtel Normandy2


Les vagues auront gardé ce charme 注5
Qui nous mettaient du vague à l'âme 注6
Y’aura l’ennui des grandes personnes
Et puis le temps, le temps qui sonne

 私たちを曖昧から魂へと変えてくれるその魔力を
 波は保っていることだろう
 大人の倦怠が
 そして時が、到来した時がそこにあるだろう

Il restera de nos amours
Une chambre mauve au petit jour
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 ディヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Le Normandy Barrière2


Il restera de nos amours
Une chambre mauve au petit jour
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 ディヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Il restera de nos amours
Une chambre mauve au petit jour
Et des mots que tu m’avais dits
Hôtel normandy

 私たちの愛の名残りに
 薄明の薄紫の部屋が
 あなたが私にささやいた言葉の数々が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

Le Normandy Barrière5


IIl restera de notre histoire
Des guitares rock, un piano noir
Le fantôme de David Bowie
Hôtel normandy

 私たちの物語の名残りに
 ロックギター、黒いピアノ、
 デヴィッド・ボウイーの幻影が残るだろう
 ホテル・ノルマンディー

[注]
1 sonnerは「(鐘・ベルなどが)鳴る」ことから、「(鐘・ベルなどで)時が告げられる、(時期が)到来する」の意味で用いられる。ギヨーム・アポリネールGuillaume Apollinaireの詩にレオ・フェレLéo Ferréが曲をつけて歌っている「ミラボー橋Le pont Mirabeau」のVienne la nuit sonne l'heureは、「夜よ来い 鐘よ時を告げるがいい」と訳したが、本当は鐘ではなく時が主語。
2 rester de「…のうちから残る」。シャルル・トレネCharles TrenetのQue reste-t-il de nos amours ? は、「残されし恋には」という意味不明の邦題で知られるが、「私たちの恋のうちの何が残っているのか」という意味であり、このブログでは「恋の名残は?」とした。
3 petit jour「薄明、夜明け」ちなみにgrand jourは「真昼間」
4 David Bowie「デヴィッド・ボウイー」(1947-2016)は、イングランド出身のミュージシャン、シンガーソングライター、音楽プロデューサー、俳優。グラムロックの先駆者として台頭し、ポピュラー音楽の分野で世界的名声を得る。役者の世界にも進出し、数々の受賞実績を持つマルチ・アーティストとして知られている。(以上、google検索で得た解説を引用) ボウイーはこの曲の年はまだ生きているので、fantômeは「幽霊」ではない。彼は奇抜な衣装や化粧で幽玄なムードを演出した時期もあり、アンデッドモンスターたる「ファントム」がふさわしいが、「幻影」にとどめよう。
5 charme「魅力」ではなく「魔法、魔力」
6 前行のvagueは女性名詞で「波」だが、これは男性名詞で「曖昧、中途半端」



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2019
06.24

ギャンゲットは鎧戸を閉めたLa guinguette a fermé ses volets

Damia La guinguette a fermé ses volets


2013年に、「ギャンゲットのシャンソンLes Chansons des guinguettes」というタイトルでJacques Ferchit et Jacky DelanceがアレンジしたCDがリリースされました。新曲4曲を含む、ワルツ、ジャヴァ、ボレロ、ルンバ、タンゴなどの21曲が収録されています。そのうちの1曲、La guinguette a fermé ses voletsを取り上げましょう。1934年にダミアDamiaが歌った、「ギャンゲットのシャンソン」の代表たるワルツミュゼットです。作詞:ジョルジュ・ツワンジェルGeorges Zwingel。作曲:レオン・モンターニュLéon Montagne。

ギャンゲットguinguetteとはいったい何でしょうか?ウィキペディアの記事をかいつまんで引用してみましょう。
「ギャンゲットは、休日や夏の夜に飲食をし、音楽を演奏し、客がダンスを踊れる店で、19世紀中ごろにはモンマルトルやベルヴィル、メニルモンタンなどの庶民的なパリ市郊外地区に多くの店があったが、1860年のパリ市改造計画によりこれらの郊外がパリ市内に組み込まれると、新たな市境の外へと場所を移し発展した。1920年代に隆盛を極めたのち1960年代には衰退し、1980年代に復活したが、現在パリ近郊で恒常的な営業を行う店は2軒だけで、いくつかの店は休日や夏場だけなどの営業を行っている。」(→元の記事)

「真夜中の居酒屋」という邦題で日本語でも歌われます。ギャンゲットは日本には無いのでぴったり該当する訳語が無く、店の外でも飲める大衆的な店ということで「居酒屋」とされたのでしょう。よく知られた邦題ですが、私としてはギャンゲットを居酒屋にしたくないので、原題の直訳「ギャンゲットは鎧戸を閉めた」を邦題にいたします。鎧戸を閉めたギャンゲットで事件が起こったというお話です。



ジョルジェット・プラーナGeorgette Plana



La guinguette a fermé ses volets ギャンゲットは鎧戸を閉めた
Damia                 ダミア


La guinguette a fermé ses volets
Les joyeux triolets
De l'accordéon fusent
On voit comme sur un écran
Des profils inquiétants
Dont les ombres s'amusent.
On dit que pourtant un costaud,
Qui frisa l'échafaud
Pour des vendus qui rusent,
Vient d'entrer rageur.
En vengeur,
Oui, mais
La guinguette a fermé ses volets

 ギャンゲットは鎧戸を閉めた
 アコーデオンの楽しい
 3連音が湧き上がる
 まるで映画で見るように
 人々の不安げな横顔が見える
 その影は遊び興じているものの。
 なんでも ある無頼漢が
 策を弄した裏切り者たちのせいで
 すんでに死刑になるところだったが、
 そいつが怒り狂ってやって来たそうな。
 仕返しにね、
 そうさ、だけど
 ギャンゲットは鎧戸を閉めたよ

La guinguette4


Le rythme des pas incertains
Soudain,
Serait-ce l'heure ?
Et dans l'accordéon plaintif,
Craintif, un son demeure
Des jurons de voix mâles
Et des râles,
La chute de corps lourds
Hargneux des coups sourds.

 おぼつかない足音がして
 突然、
 いよいよその時か?
 呻くような不安げなアコーデオン
 一音が残響する
 男の罵り声
 そして喘ぎ、
 重い体が床に倒れる
 襲いかかる無言の殴打。

La guinguette a fermé ses volets
Le même son inquiet
De l'accordéon glace.
On voit, comme sur un écran,
Des couples haletants
Dont les ombres grimacent,
On devine, aux chocs, la fureur
Des costauds en sueur
Qui roulent et qui s'enlacent,
On voudrait bien voir
Et savoir
Oui, mais ...
La guinguette a fermé ses volets

 ギャンゲットは鎧戸を閉めた
 アコーデオンの不安げな音も
 凍りつく。
 まるで映画で見るように、
 息の荒い二人組が見え
 その影は形を変える、
 窺えるは、
 転がり取っ組み合う、
 汗だくの無頼漢たちの
 激突、激怒
 見たいよ、
 知りたいよ
 そうさ、だけど
 ギャンゲットは鎧戸を閉めちゃったよ

La guinguette3


Le calme revient brusquement.
Vraiment,
Etait-ce un leurre ?
Pourquoi ces sanglots convulsifs,
Furtifs ?
des femmes pleurent.
Là-bas, un groupe traîne
Vers la Seine
Quelque paquet maudit !
Qui sombre en la nuit

 突然、静けさが戻った。
 本当に、
 これってワナだったのかい?
 引きつったようなひそかな
 すすり泣きはどうして?
 女たちが泣いている。
 ほらあっち、一団のやからが
 セーヌ河の方へ
 怪しげな袋を引きずって行くよ!
 その姿は宵闇に沈む

La guinguette a rouvert ses volets.
Les joyeux triolets
De l'accordéon fusent
Les lampions éclairent, discrets,
Les couples guillerets
En leurs ombres confuses.
On dit que ce soir, le costaud,
Qui frisa l'échafaud
Pour les vendus qui rusent,
Est sorti très gai.
Est-ce vrai ?
Oui, mais...
La guinguette avait mis ses volets

 ギャンゲットは鎧戸を再び開けた。
 アコーデオンの楽しげな
 3連音が湧き上がる
 紙ちょうちんが照らし出す、さりげなく
 熱いカップルを
 入り乱れた影たちのなかで。
 なんでも 今夜、
 策を弄した裏切り者たちのため
 すんでに死刑になるところだった無頼漢は、
 たいそう上機嫌で帰って行ったそうな。
 本当かい?
 そうさ、だけど…
 ギャンゲットは鎧戸を下ろしていたんだよ


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2019
06.18

バスケットシューズの娘La fille avec des baskets

Michel Delpech La fille avec des baskets


ミッシェル・デルペッシュMichel Delpechの「バスケットシューズの娘La fille avec des baskets」1976年、デルペッシュが30歳の年にシングルリリース。作詞:デルペッシュとジャン=ミッシェル・リヴァJean-Michel Rivat、作曲:アラン・ウィスニアックAlain Wisniak、編曲:ミッシェル・ベルナルクMichel Bernholc。
この曲は、ジェーン・バーキンJane Birkinの「ジョニー・ジェーンのバラードLa ballade de Johnny Jane」と同じくバスケットシューズを履いた娘が主人公で、同じ1976年の曲。どっちが先か…。



パトリック・ブリュエルPatrick Bruelがカヴァーしています。



La fille avec des baskets バスケットシューズの娘
Michel Delpech      ミッシェル・デルペッシュ


Elle a toujours les cheveux raides
Un pull et les baskets
Elle vient prendre un peu de tendresse
Quand ça peut lui faire plaisir.
Je n'aurais pas l'idée de la retenir
Elle a un esprit que j'adore
Un côté un peu mec
Elle part toute seule en auto-stop
Je me dis que je ne la reverrai jamais
Mais elle m'appelle au secours
Quinze jours après.

 彼女はいつも乱れた髪で
 セーターを着てバスケットシューズを履いている
 彼女はちょっと優しいそぶりをみせる
 そうするのが彼女にとってうれしいときには。
 僕は彼女を引きとめるなんて思いもしないさ
 彼女は僕の好きな性格を持っている
 ちょっと男っぽい側面を
 彼女は単身ヒッチハイクで出かける
 僕はもう彼女に会うことはけっしてないと思う
 だが彼女は僕に救いを求める
 2週間後に。

La fille avec des baskets1


Elle est toute entière, elle suit son instinct
Elle peut demain se jeter dans un lac
Pour se retrouver dans un hold-up 注1
Mais s'il fallait la tirer n'importe où
Je crois bien que je serai au rendez-vous. 注2

 彼女はまったく自分の本能に従う
 彼女は明日、湖に飛び込んで
 お手上げの状態になるかもしれない
 だがどこであろうと彼女を救い出さねばならなかったら
 僕はきっとっそこに駆けつけるだろう。

Y a des matins où je pense à elle
Je réfléchis dans mon lit
Je finis toujours par me dire
Que même si elle est cinglée
C'est la fille la mieux que j'ai rencontrée.

 何日も朝になると彼女のことを考える
 ベッドのなかで思いをめぐらせ
 いつも最後には思う
 たとえ頭がおかしいとしても
 彼女は出会ったなかで一番ステキな娘だと

La fille avec des baskets2


Elle est toute entière, elle suit son instinct
Elle peut demain se jeter dans un lac
Pour se retrouver dans un hold-up
Mais s'il fallait la tirer n'importe où
Je crois bien que je serai au rendez-vous.(×2)

 彼女はまったく自分の本能に従う
 彼女は明日、湖に飛び込んで
 お手上げの状態になるかもしれない
 だがどこであろうと彼女を救い出さねばならなかったら
 僕はきっとそこに駆けつけるだろう。

S'il fallait un jour la tirer n'importe où
Je crois bien que je serai là, que je serai là au
rendez-vous.(×3)

 どこであろうといつか彼女を救い出さねばならなかったら
 僕はきっと駆けつけるだろう、駆けつけるだろう
 そこに。

[注]
1 hold-up(英)「(武器を持った)手を挙げること」で、主に手を挙げさせる「強盗」を意味するが、さらには(強盗や警官に)降参して手を挙げること。さらには「降参すること」「追い詰められてお手上げの状態」をも言う。
2 rendez-vous「会う約束」以外に「予約客」「会合(約束)の場所」をも言う。




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